総務省は、国際電気通信連合(ITU)2015年世界無線通信会議(WRC-15)(平成27年(2015年)11月2日から同年11月27日まで スイス国ジュネーブにて開催)の審議結果を受けて、ITU憲章及び条約に規定する無線通信規則の一部改正が発効されることに伴い、周波数割当計画の一部を変更する告示案(以下、「告示案」といいます。)を、別紙1〜別紙8のとおり作成しました。
ついては、告示案について、平成28年8月27日(土)から同年9月26日(月)までの間、意見を募集します。
1 背景等
平成27年(2015年)11月2日(月)から同年11月27日(金)まで、スイス国ジュネーブにおいて開催された国際電気通信連合(ITU)2015年世界無線通信会議(WRC-15)の審議結果に基づき、ITU憲章及び条約に附属する無線通信規則の一部改正が平成29年(2017年)1月1日に発効することとなっています。
我が国での割当て可能である周波数を示す表である周波数割当計画は、当該無線通信規則に整合するよう定める必要があることから、今般、2015年世界無線通信会議(WRC-15)の結果を受けて周波数の国際分配の変更等を行うため、周波数割当計画の変更案を作成し、周波数割当計画の一部を変更するものです。
なお、本件意見募集に関連するWRC-15の主要審議結果とこれを踏まえた周波数割当計画の主な変更内容は以下のとおりです。
(1)150MHz帯における海上データ通信システム用周波数の分配(議題1.16関連)
船舶の安全航行に係る国際VHF(船舶共通通信システム)用周波数に海上データ通信システム用周波数が国際分配されました。これを受けて、同周波数帯における国内分配の変更を行うものです。
これにより、これまでの無線電話に加え、海上移動業務及び海上移動衛星業務用のVHF帯データ通信が実現され、更なる安全航行への寄与が期待されます。
(2)航空機内データ通信(WAIC)の導入に関する周波数の分配(議題1.17関連)
WAICシステムの実現に向けて4200-4400MHz帯の周波数が新たに国際分配されました。これを受けて、同周波数帯における国内分配の変更を行うものです。
(3)7-8GHz帯における地球探査衛星業務への分配 (議題1.11関連)
7190-7250MHz帯に地球探査衛星業務のアップリンク(地球から宇宙)用の周波数が国際分配されました。これを受けて、同周波数帯における国内分配の変更を行うものです。8025-8400MHz帯には地球探査衛星業務(EESS)のダウンリンク用(宇宙から地球)への分配があり、このダウンリンク用周波数と組み合わせることで、EESS(地球から宇宙)の遠隔測定、遠隔制御等用に効率的に使用することが期待されます。
(4)自動車アプリケーションのための77.5-78.0GHz における無線標定業務の分配 (議題1.18関連)
自動運転等での活用が可能な高分解能レーダーを実現するための新たな周波数として、77.5-78.0GHz帯に無線標定業務用の周波数が国際分配されました。これを受けて、同周波数帯における国内分配の変更を行うものです。
将来、自動車アプリケーションを用いた幅広い用途での活用が期待されます。
併せて、使用期限を満了した周波数帯について使用期限を削除するなどの規定の整備を行うものです。
2 意見募集対象及び意見公募要領等
意見募集対象:
○周波数割当計画の一部を変更する告示案(新旧対照表)
別紙1
:新旧対照表(周波数割当表 第1表(8.3kHz-27500kHz))
別紙2
:新旧対照表(周波数割当表 第2表(27.5MHz-10000MHz))
別紙3
:新旧対照表(周波数割当表 第3表(10GHz-275GHz))
別紙4
:新旧対照表(国内周波数分配の脚注)
別紙5
:新旧対照表(別表3-2〜3-5、別表4)
別紙6
:新旧対照表(別表9-11)
別紙7
:新旧対照表(国際周波数分配の脚注)
別紙8
:新旧対照表(第3)
意見公募要領:
別紙9
3 意見募集の期限
平成28年9月26日(月)必着(郵送についても、同日必着)
4 今後の予定
寄せられた御意見及び電波監理審議会への諮問に対する同審議会からの答申を踏まえ、周波数割当計画の変更を行う予定です。