情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会(主査:安藤 真 東京工業大学大学院 理工学研究科教授)では、280MHz帯の周波数を使用するセンサーネットワークの無線設備の技術的条件について検討を開始する予定です。
その検討に資するため、平成26年4月12日(土)から平成26年5月12日(月)までの間、280MHz帯の周波数を使用するセンサーネットワーク等に関する提案を募集します。
1 検討の背景等
(1) 検討の背景
280MHz帯※の周波数は、電気通信業務用のページャーの無線局で使われていますが、最盛期と比較して無線局数が減少しているところです。周波数再編アクションプラン(平成25年10月改定版)でも、「近年の電気通信業務用ページャーの需要に応じて周波数幅を見直し、合計5MHz幅程度をセンサーネットワーク用周波数として使用するための検討を実施」することとされています。これを受けて無線設備の技術的条件の検討を開始するにあたり、その検討に資するため、280MHz帯の周波数を使用するセンサーネットワーク等に関する具体的な提案を募集します。
※280MHz帯:周波数割当計画(平成24年総務省告示第471号)で無線呼出用に利用できるとされている276.65MHzから277.95MHzまで、278.15MHzから279.15MHzまで及び279.95MHzから287.95MHzまでの周波数帯をいう。
(2) 検討内容
280MHz帯の周波数を使用するセンサーネットワーク等の無線局の無線設備の技術的条件及び他システムとの共用条件等について検討を行う予定です。
2 提案募集
(1) 提案募集の対象
陸上無線通信委員会での検討に資するため、280MHz帯の周波数を使用するセンサーネットワーク等の無線局のサービスイメージ及び端末料金などの商用化に関する具体的な計画、無線設備の技術的条件、システムへの要求条件等について、平成26年4月12日(土)から平成26年5月12日(月)までの間、提案募集を行います。
(2) 募集要領
別紙
のとおり
(3) 募集期限
平成26年5月12日(月)午後5時まで。
3 280MHz帯の周波数を使用するセンサーネットワークに関する参考情報
(1) 280MHz帯はセンサーネットワーク以外のシステムでも利用されています。導入にあたっては、陸上移動業務相互間の場合よりも厳しい共用基準に基づく航空移動業務との干渉検討が必要です。
(2) 干渉検討の結果、設置場所や移動範囲に制限が入る、端末に対する管理が必要になるなどの可能性があります。
(3) センサーネットワークに割当てが見込まれる周波数は、280MHz帯のうち合計約5MHz幅ですが、連続したものではありません。また、この幅は隣接システムとの周波数間隔を含むため、実際の割当て幅の合計は5MHz以下になります。
(4) 割当てが見込まれる周波数の幅で最も数が多いものは25kHz幅(隣接システムとの周波数間隔を含むため、実際の割当て幅は25kHz以下(例えば16kHz)になります。)で、最も広いものは約750kHz(1件のみ)です。