本日、情報通信審議会 情報通信技術分科会(分科会長:徳田英幸 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科委員長・環境情報学部教授)において、「救命用携帯無線機の技術的条件」の審議が開始されることになりました。
1 審議開始の背景
コスパス・サーサット衛星を利用した捜索救助システム(以下「コスパス・サーサットシステム」といいます。)は、船舶や航空機等が遭難した場合に同衛星を介して捜索救助機関に通報するシステムであり、政府間機関「コスパス・サーサット」(本部:モントリオール)によって運用されている国際的な捜索救助衛星システムです。
コスパス・サーサットシステムには、船舶が遭難した場合に使用する衛星非常用位置指示無線標識(EPIRB:Emergency Position Indicating Radio Beacon)、航空機が遭難した場合に使用する航空機用救命無線機(ELT:Emergency Locator Transmitter)及び個人が携帯して使用する救命用携帯無線機(PLB:Personal Locator Beacon)(以下「PLB」といいます。)があります。
PLBについては、すでに諸外国において一部の国が使用を認めていることや、近年、緊急通報を個人レベルでも確実に発信できる小型、軽量、安価なPLBの導入ニーズが、特にプレジャーボートの利用者において高まっているところです。
このような背景を踏まえ、PLBの実用化に向けて、必要な技術的条件について審議を開始するものです。
(別紙参照)
2 審議内容
「海上無線通信設備の技術的条件」(平成2年4月23日付け電気通信技術審議会諮問第50号)のうち救命用携帯無線機の技術的条件について審議が行われます。
3 今後の予定
総務省では、平成26年10月頃に一部答申を受け、その後、関係規定の整備を行う予定です。