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報道資料

平成27年3月16日

公衆無線LAN利用に関する情報セキュリティ意識調査結果

総務省は、この度、訪日外国人及び日本人における公衆無線LANの利用状況や情報セキュリティ意識等について調査した結果を取りまとめましたので公表します。

1.背景

 総務省では2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を見据えて、観光立国を推進する観点から、関係省庁、関係団体とも協力しつつ、公衆無線LANの促進に取り組んでおります。公衆無線LANは外出先等で高速な回線を利用できる点で便利である一方、盗聴、なりすましといったセキュリティ上の懸念もあるなど、正しい知識を持って利用する必要があります。
 そこで総務省では、我が国の公衆無線LANの安心安全利用の観点から、公衆無線LANに期待される要件や現状の改善点の検討に資するため、訪日外国人及び日本人に対し、公衆無線LANの利用状況や情報セキュリティに係る意識および対策状況について調査を行いました。

2.結果概要

(1)公衆無線LANは重要なインターネット接続手段となっている
  観光地で利用するインターネット接続手段として、訪日外国人は半分近く、日本人は8割近くが無料
 公衆無線LANを選択しており、 公衆無線LANは携帯電話回線と並ぶ主要な利用手段となっている。
(2)公衆無線LANの利用における情報セキュリティ意識が低い
  公衆無線LANにおける情報セキュリティ対策について、無料の公衆無線LANであっても、4割近くの
 利用者が、事業者が対策すべきと考えている。
(3)公衆無線LAN利用時の脅威について、認知度と比べて対策実施率が低い
  公衆無線LAN利用時の脅威について半数以上が認知しているが、脅威への対策については実施率
 が大きく下がり、特に日本人においては半数以上が対策を取っていない。
(4)公衆無線LAN利用時の基本的なセキュリティ対策が十分なされていない
  アクセスポイントのSSID※1や暗号化、SSL※2通信の確認等の基本的な情報セキュリティ対策につい
 て、日本人の実施率が2〜3割と極めて低い。
 
 ※1 SSIDとは、接続しているアクセスポイントの名称。
 ※2 SSLとは、ウェブサイトで入力する個人情報やクレジットカード情報などを暗号化し、安全に送受信する技術

調査結果のポイント及び詳細については以下の公表資料をご参照ください。

3.公表資料

 ・別紙1PDF 「公衆無線LAN利用に係る調査結果(概略版)」  
 ・別紙2PDF 「公衆無線LAN利用に係る調査結果(詳細版)」
 
(参考) 無線LANを安全に利用するための基本的な対策(総務省「Wi-Fi利用者向け簡易マニュアル」より引用)
    1.アクセスポイントのSSIDを確認し、意図したアクセスポイントに接続しているか確かめるとともに、
    知らないアクセスポイントには接続しないようにする。
    2.アクセスポイントがWPA2等の適切な暗号化方式に対応しているか確認する。
    3.ID、パスワードやクレジットカード番号等の大事な情報を入力する際はSSLを利用しているサイト
    か確認する。

(参考資料)
○ Wi-Fi(無線LAN)の安全な利用に関するテキスト
 ・Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル
 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/cmn/wi-fi/Wi-Fi_manual_for_Users.pdfPDF
 ・Wi-Fi提供者向け セキュリティ対策の手引き
 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/cmn/wi-fi/Wi-Fi_manual_for_AP.pdfPDF
○ 国民のための情報セキュリティサイト
 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/
 
連絡先
情報流通行政局情報セキュリティ対策室
担当:鈴木課長補佐、本田対策係長、中村調査員
TEL:03-5253-5749 FAX:03-5253-5752

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