土砂災害における 救助活動の充実を図ることを目的として、「土砂災害における効果的な救助手法に関する高度化検討会」を開催し、 土砂災害における救助活動を安全かつ迅速に実施するための活動要領等について検討を行っていくこととしましたのでお知らせします。
1 背景・目的
平成25年伊豆大島及び平成26年広島市の土砂災害、平成30年に発生した大分県中津市及び広島県安芸郡における土砂災害など、近年全国各地で多くの土砂災害が頻発し、多くの命が失われている。
土砂災害現場では、膨大な土砂や瓦礫により捜索場所を特定できないことにより、救助活動には長時間を要する。要救助者の発見・救出は、基本的に人力掘削によるが、人力のみではその作業効率に限界がある。また、要救助者の早期発見、早期救出のため活動要領を体系的に整理する必要がある。
土砂災害時の救助活動については、平成26年度の救助技術の高度化検討会において、土砂災害における安全管理及び関係機関との連携等、土砂災害時の活動を体系的に取りまとめたところであるが、その後の災害対 応から出た課題等を踏まえ、より迅速かつ効率的な人命救助のための捜索箇所の早期特定、効率的な土砂排除、資機材の有効活用、 効果的な救助手法にテーマを絞り、具体的かつ実践的な救助手法について検討するものである。
2 検討事項（予定）
（1）捜索場所の早期特定
（2）効率的な土砂排除
（3）資機材の有効活用
（4）効果的な救助手法
3 スケジュール
第1回検討会を令和元年9月3日（火）に開催する予定です。
4 委員
【委員】
（学識経験者・関係省庁等）
・石塚 忠範 国土交通省 水管理・国土保全局 砂防部保全課
砂防施設評価分析官
・海堀 正博 広島大学大学院 総合科学研究科教授
・後藤 聡 山梨大学大学院 総合研究部准教授
・小林 恭一 東京理科大学 総合研究院教授
・玉手 聡 独立行政法人 労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所
労働災害調査分析センター長
・堀田 光乃 建設業労働災害防止協会 技術管理部 指導課長
・吉田 邦伸 国土交通省 水管理・国土保全局 防災課 災害対策室長
（消防関係機関）
・稲継 丈大 全国消防長会 事業部 事業企画課長
・植田 謙吉 広島市消防局 警防部警防課 消防機動担当課長
・正代 莊一 北九州市消防局 警防部 警防課長
・髙橋 卓司 大阪市消防局 警防部警防課 警防対策担当課長
・槇野 稔 東京消防庁 警防部 救助課長
・吉田 克己 神戸市消防局 警防部警防課 救助・特殊災害担当課長
【事務局】
消防庁国民保護・防災部参事官付
