マレーシア(クアラルンプール)において2016年から2020年までの電気通信・情報産業部会(TELWG)の戦略計画の策定のため、第10回APEC電気通信・情報産業大臣会合(TELMIN10)が開催されました。我が国から阪本総務審議官が出席しスピーチを行うとともに、APEC参加各国・地域の政府関係者とのICT政策に関する意見交換等が行われました。
1 会合日程等
平成27年3月30日(月)〜平成27年3月31日(火)、マレーシア(クアラルンプール)で開催されました。
※前回は2012年8月にロシアで開催
2 出席者
APEC参加各国・地域の電気通信・情報産業担当大臣等の政府関係者等が参加しました。
3 大臣会合の結果概要
第10回APEC電気通信・情報産業大臣会合(TELMIN10)においては、以下の観点から2016年から2020年までのTELWGの戦略計画について議論がなされました。
(1) ICTイノベーションの展開とサポート
(2) 安全で強靱かつ信頼出来るICT環境の促進
(3) 地域経済統合の促進
(4) デジタルエコノミーとインターネットエコノミーの強化
(5) 連携強化
日本からは、(3)の「地域経済統合の促進」の柱において、昨年首脳レベルで採択されたAPEC連結性ブループリントの3つの連結性(物理的連結性、制度的連結性、人と人の連結性)を踏まえた上で、IoT(Internet of Things)や各種アプリケーションの連結、デジタルコンテンツの流通などをTELWGで推進するために「オンラインコネクティビティ」という項目を設けることを提案するとともに国際ローミング料金の低廉化の促進、サイバーリスクへの対応、プライバシー保護の推進等を提案し、同戦略計画に反映されました。
詳細については、別添資料をご覧ください。
(参考)APEC加盟国・地域 オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、中国、中国香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、ロシア、シンガポール、チャイニーズ・タイペイ、タイ、アメリカ、ベトナム
<添付資料>
TEL戦略計画2016-2020(本文)
TEL戦略計画2016-2020別添(本文)
TEL戦略計画2016-2020(仮訳)
TEL戦略計画2016-2020別添(仮訳)
TEL戦略計画2016-2020(概要)
4 二国間会談の開催
本会合においては、マレーシアのアフマド・シャベリー・チク通信・マルチメディア大臣、タイのポーンチャイ・ルッチプラパー情報通信技術大臣と会談したほか、アメリカ、オーストラリア、韓国などの各国代表との間で二国間会談を開催し、今後の情報通信分野の連携方策等について議論するとともに、マレーシアとの間では、両国間の国際ローミング料金の低廉化に向けた協議を進めることで一致しました。