平成22年9月13日、韓国のソウルにおいて、クラウドコンピューティングの今後のあり方に関する、日韓の実務者間の政策対話「第1回日韓クラウド政策対話」が行われました。
1 概要
本年3月、韓国を訪問した原口総務大臣が、韓国放送通信委員会（KCC）の崔時仲委員長との会談を受け、第1回クラウド政策対話がソウルで開催されました。対話には、日韓両国の政策担当者に加え、クラウド関連の双方の関連団体も参加しました。
2 開催要領
（1）日 時 平成22年9月13日（月）
（2）場 所 韓国放送通信委員会（ソウル）
（3）出席者
<日本側＞
・総務省情報通信国際戦略局 谷脇情報通信政策課長等
・(独)情報通信研究機構（NICT） 情報通信セキュリティ研究センター 中尾グループリーダー
・グローバルクラウド基盤連携技術フォーラム（GICTF） 後藤副会長
・ASP・SaaSインダストリ・コンソーシアム（ASPIC） 三笠執行役員
＜韓国側＞
・放送通信委員会未来インターネットチーム キム・ジョンリョル課長等
・韓国インターネット振興院（KISA） イム・ヒョンドクチーム長
・韓国クラウドサービス協会（KCSA） ミン・ヨンギ事務局長
・クラウドコンピューティングフォーラム パン・ヨンファン幹事
3 結果
（1）先ず、日韓のクラウド政策を担当する課長から、両国の最新のクラウド関連政策に関する発表が行われました。
（2）続いて、日韓のクラウド関連の研究機関や業界団体から、各団体の取組や今後の動向等について紹介が行われました。
（3）その後、両国による議論が行われ、クラウドに関する政策の情報交換と協調、両国の研究機関の間の共同研究、及び標準化に向けた取組等について具体的に強化していくことで合意が得られました。特に、公共サービス分野等のベストプラクティスの共有や、個人情報の取扱い及びデータの国外保存等の課題について更なる議論が必要との認識で一致しました。
（4）最後に、第2回の対話は東京にて開催することとし、具体的なテーマや日程等の詳細については外交ルートを通じて調整することとなりました。
