訪問結果の主な内容は以下のとおりです。
1 チリ訪問の主な概要
(1)ヒディ運輸通信省通信次官との会談
我が国として地デジをはじめ、ICT分野における協力を幅広く推進するべく、チリの社会課題の解決に向けて、我が国ICTを活用した様々な協力を発展させていくことで一致しました。現在、チリにおいて様々な協力プロジェクトが進められており、両国間の良好な協力関係をさらに発展できるよう、新たなICT協力覚書の締結に向けて、今後、事務レベルで協議を進めていくことで合意しました。また、チリ側の関心が高い、次世代移動体通信(5G)の状況等について意見交換を行い、今後も情報交換を継続していくことで一致しました。
(2)メナ国家緊急対策庁副長官との会談
チリは我が国同様、大規模自然災害に対応しなければならないという課題を有していることから、我が国ICTを活用した防災力向上に関する協力について意見交換を実施するとともに、地震・津波観測システム及び地デジを活用した緊急警報放送システム(EWBS)の導入に向けたトップセールスを行いました。
(3)サンテリセス保健大臣との会談
我が国ICTを活用した医療ICTプロジェクトの取組状況や、導入の効果等を確認し、引き続きICTを活用した医療分野の取組について、両国の更なる連携を進めるべく協力していくことで一致しました。
(4)地デジセミナーの開催
チリでの円滑な地デジ移行に向けた情報共有のため、チリ国家テレビ委員会及びチリ運輸通信省と共同で、両国の政府関係者、放送事業者、専門家等が参加した地デジセミナーを開催し、日本の地デジ移行の経験等を共有するとともに、その知見を活用し、チリの地デジ移行が一層推進されることの重要性を強調しました。
2 コロンビア訪問の主な概要
(1)ムニョス大統領府高等審議官(デジタル変革担当)等との会談
我が国ICTを活用した医療、農業システムの実用化に向けた協力について合意しました。また、会談後、会談に同席したカストロ情報技術・通信副大臣との間で、ICTを活用した社会課題の解決に向けた協力に関する共同声明に署名しました。
(2)ウルエニャ農業・地方開発副大臣との会談
我が国ICTを活用した農業IoTプロジェクトの取組や、ICTを活用した農業分野での取組について、両国の更なる連携が進むよう協力していくことで一致しました。
(3)その他
昨年12月にロスアンデス大学内に完成した「日本文化・経済・学術センター」(日本センター)を訪問しました。また、同大学で日本語を学ぶ学生や日本人留学生と対話を行いました。