(1)平成21年4月19日に発生した重大な事故
・発生日時:同日9時9分〜15時58分(最大6時間49分)
・影響内容:第3世代携帯電話のWeb閲覧不可 及び
第2世代及び第3世代携帯電話の電子メール利用不可
・影響範囲:東日本(一部サービスは全国)(最大約1,576万人)
・原 因:ネットワーク機器(スイッチ)の不具合
(2)平成20年5月14日以降に発生したその他の事故
(a) 平成21年2月9日に発生した重大な事故
・発生日時:同日8時30分頃〜13時7分(約4時間40分)
・影響内容:第3世代携帯電話の音声通話発着信不可
・影響範囲:北海道の一部地域(約5万4千人)
・原 因:無線ネットワーク制御装置の不具合
(b) 平成21年1月20日に発生した重大な事故
・発生日時:同日13時35分〜21時57分(8時間22分)
・影響内容:第2世代及び第3世代携帯電話の利用不可
・影響範囲:徳島県の一部地域(約4万9千人)
・原 因:同社に卸電気通信役務を提供している事業者の設備故障
(c) 平成20年10月15日に発生した重大な事故
・発生日時:同日02時22分〜05時53分(3時間31分)
・影響内容:第3世代携帯電話の音声通話発着信不可
・影響範囲:鹿児島県の一部地域(約7万1千人)
・原 因:交換装置の不具合
平成21年4月24日
ソフトバンクモバイル株式会社
代表取締役社長兼CEO 孫 正義 殿
総務省 総合通信基盤局長
桜 井 俊
電気通信設備の適切な管理の徹底等について(指導)
貴社の提供する携帯電話サービスにおいて、本年4月19日に、全国で多数の利用者が、電子メールサービス及びインターネット閲覧サービスを長時間にわたり利用できない大規模かつ重大な事故が発生(最大1,576万人、6時間49分)し、同日、貴社から報告を受けたところである。
報告によれば、ネットワーク設備の不具合により、複数のサーバが停止し、大規模なサービス停止に至ったものであるとのことであり、貴社におけるシステムの信頼性向上対策や障害の極小化対策等、設備管理のために必要かつ適切な措置が十分になされていなかったものと認められる。
また、本件事故の内容に関する利用者等への周知についても、貴社ホームページ等において十分な説明が行われていなかったことで、利用者に不安を与えたと認められる。
平成20年5月14日には、貴社における重大な事故の集中的な発生を受け、書面による行政指導を行ったところであり、また、その後、重大な事故が今回の事故のほかにも3件発生(それぞれ平成20年10月15日、平成21年1月20日、同年2月9日)している。
このような度重なる重大な事故の発生は利用者の利益を阻害するものであることから、本年4月19日に発生したような事故が再発しないよう厳重に注意するとともに、再発防止の観点から、下記に掲げる事項を貴社にて取りまとめの上、平成21年5月25日(月)までに報告されたい。
記
1 平成21年4月19日に発生した重大な事故についての再発防止策
2 今般の事故に係る電気通信設備以外の電気通信設備が適切に機能することの点検結果及び当該点検において問題が確認された場合にはその対策
3 ホームページ等における利用者等への事故情報の周知方法の改善策