本日、情報通信審議会情報通信技術分科会(分科会長:坂内 正夫 国立情報学研究所所長)において、「79GHz帯高分解能レーダの技術的条件」の審議が開始されることとなりました。
1 審議開始の背景
現在、自動車同士の衝突事故を回避する車載レーダシステムとして、60/76GHz帯レーダの利用が進んでいます。60/76GHz帯レーダは、200m程度先までの自動車等の大きな対象物の検知は可能ですが、占有周波数帯域幅が500MHz以下のため、数10m以内の人や自転車等の小さな対象物の検知については困難なことから、占有周波数帯域幅が4750MHz以下の広帯域の24/25GHz帯レーダの導入が進められています。
しかしながら、24/26GHz帯レーダは、他の無線システムとの共存条件として利用期限や普及率の制約が課されているため、安全な道路交通社会の実現に向けて、広く普及可能な広帯域の高分解能レーダの実現が必要となっています。
このような状況を踏まえ、高分解能レーダシステムを実現するため、79GHz帯高分解能レーダの導入に向けて必要な技術的条件の検討を行うものです。
2 審議内容
「ITS無線システムの技術的条件」(平成21年7月28日付け 情報通信技術分科会諮問第2029号)のうち「79GHz帯高分解能レーダの技術的条件」(詳細は、
別紙のとおり)について審議が行われます。
3 審議体制
情報通信技術分科会での審議に資するため、既存のITS無線システム委員会(主査:川嶋 弘尚 慶應義塾大学大学院教授)において審議が行われます。
4 今後の予定
平成22年8月ごろに一部答申を受け、その後、関係規定の整備を行う予定です。