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報道資料

平成21年8月29日
総務省

アルゼンチン共和国における地上デジタルテレビ放送日伯方式採用の決定

現地時間8月28日夕方(日本時間29日早朝)、アルゼンチン共和国フェルナンデス大統領は同国における地上デジタルテレビ放送方式の規格として日伯方式(ISDB−T方式)の採用を決定したことを発表し、総理特使としてアルゼンチンを訪問中の増田元総務大臣に伝達されました。また、増田総理特使の立会いのもと、日本とアルゼンチン間のISDB−T方式導入に向けた覚書の署名式が行われました。
1 アルゼンチン政府によるISDB−T方式の採用
(1) 総務省は、関係省庁、放送事業者、メーカ、研究機関等と連携しつつ、2006年にブラジルにおいて地上デジタルテレビ放送ISDB−T方式が採用されて以来、専門家を派遣してのセミナー開催、送信機などを搬送しての試験放送の実施、日本の普及状況を把握してもらうためのアルゼンチン関係者の我が国への招聘などの働きかけを継続して行ってきたところです。
(2) この結果、ブラジル、ペルーに引き続き、今般、アルゼンチンがISDB−T方式の採用を決定し、フェルナンデス大統領よりISDB−T方式の採用が増田総理特使に伝達され、日本とアルゼンチン間のISDB−T方式導入に向けた覚書の署名式が行われました。

2 総務省の今後の取組
(1) 総務省は、関係機関と連携のうえ、今回署名した覚書に沿って、アルゼンチンにおけるISDB−T方式の円滑な導入に向けて、その必要な方策を協議する共同作業部会を設置し、技術協力、人材育成等の支援を実施していく予定です。
(2) 今後とも、ブラジル、ペルー、アルゼンチンと連携しつつISDB−T方式の更なる海外普及に努めていきます。
(参考資料)

1 日伯方式(ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting ? Terrestrial)
 国際標準となっている地上デジタルテレビジョン放送の規格には、日伯方式(ISDB−T方式)、欧州方式(DVB−T方式)、米国方式(ATSC方式)の3方式が存在します。ISDB−T方式は他の方式に比べて、電波障害や干渉に強く、移動時でも受信が良好であるといった技術的な優位性があること、また携帯端末向け放送(ワンセグ)とハイビジョン伝送が一つの送信機で伝送可能であり全体のコストが安くなり経済的であること等の優位性があります。
 ブラジルでは2006年6月にISDB−T方式を採用し、2007年12月から放送開始しており、現在22都市(人口カバー率65%以上)で放送されています。 
 ペルーでは、2009年4月にISDB−T方式を採用し、2010年3月の放送開始を目指しています。
  
 
2 日伯方式の海外展開の状況
 日本は、既に採用しているブラジル、ペルーと連携して、未だ方式決定をしていない南米諸国(チリ、ベネズエラ、エクアドル、ボリビア、パラグアイ等)に働きかけています。アジアではフィリピンに採用を働きかけています。
連絡先
情報流通行政局放送技術課
担当 :布施田技術企画官、古川補佐
電話 :03-5253-5784
FAX :03-5253-5788
電子メール:btd_i@ml.soumu.go.jp
情報通信国際戦略局国際経済課
担当 :松井補佐、渡邉係長
電話 :03-5253-5928
FAX :03-5253-5930
電子メール:
latinamerica@ml.soumu.go.jp

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