総務省とチリ共和国運輸通信省は、現地時間2月12日午後(日本時間13日午前)、チリ共和国における地上デジタルテレビ放送日本方式(ISDB−T方式)の実施に向けた協力事項の確認のため、覚書の署名を行いました。 なお、チリ共和国は昨年9月14日にISDB−T方式の採用を決定し、公表しています。 |
1 チリ共和国における地上デジタルテレビ放送ISDB−T方式の実施に向けた協力の主な内容
(1)チリ共和国における地上デジタルテレビ放送ISDB−T方式の実施に向けた協力
関係機関、民間企業等とともに、官民連携で専門家派遣、セミナー開催、技術者招へい、人材交流等により協力する。
(2)共同作業部会
双方の政府及び民間企業の参加による共同作業部会において、技術移転、人材育成等に関するチリ共和国側のニーズを踏まえた二国間協力の実施について具体的に検討する。
2 今後の総務省のチリ共和国に対する取組
総務省は、チリ共和国におけるISDB−T方式での地上デジタルテレビ放送の早期の実用化と普及に向け、今回の覚書に基づき支援していく予定です。
<関連報道資料>
○「チリ共和国における地上デジタルテレビ放送日本方式採用の決定」
(平成21年9月14日)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02tsushin08_000003.html
(参考資料)
1 日本方式(ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting − Terrestrial)
国際標準となっている地上デジタルテレビジョン放送の規格には、日本方式(ISDB−T方式)、欧州方式(DVB−T方式)、米国方式(ATSC方式)の3方式が存在します。ISDB−T方式は他の方式に比べて、電波障害や干渉に強く、移動時でも受信が良好であるといった技術的な優位性があること、また携帯端末向け放送(ワンセグ)とハイビジョン伝送が一つの送信機で伝送可能であり全体のコストが安くなり経済的であること等の優位性があります。
ブラジルでは2006年6月にISDB−T方式を採用し、2007年12月から放送開始しており、現在28都市(人口カバー率65%以上)で放送されています。
ペルーでは2009年4月に、アルゼンチンでは同年8月に、チリでは同年9月に、ベネズエラでは同年10月にISDB−T方式が採用され、早期の放送開始を目指しています。
2 日本方式の海外展開の状況
日本は、既に採用しているブラジル、ペルー、アルゼンチン、チリ、ベネズエラと連携して、未だ方式決定をしていない南米諸国(エクアドル、ボリビア、パラグアイ等)に働きかけています。アジアではフィリピンに採用を働きかけています。
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