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報道資料

平成21年10月16日

日・ASEAN情報通信大臣会合の結果

―日本がASEAN情報通信技術基金に拠出―
 本日、日本とASEAN(注1)加盟10か国による情報通信大臣会合がラオス人民民主共和国(ビエンチャン)において開催されました。日本から原口総務大臣が出席し、ASEAN情報通信技術基金(注2)に日本から10万米ドルの拠出を行うこと、来年我が国において人材育成ワークショップを開催すること、ICTサービスの実証実験をASEAN地域で実施すること、防災や環境におけるICTの活用の検討を開始することを表明し、今後1年間の作業計画を取りまとめました。

1 日・ASEAN情報通信大臣会合の概要

(1) 日時:平成21年10月16日(金)10:00から(日本時間12:00)
(2) 場所:ラオプラザホテル(ラオス人民民主共和国(ビエンチャン))
(3) 主な出席者 別紙1のとおり
 

2 大臣会合の結果概要

(1) 原口総務大臣とラオス(主催国)のカムルアット国家郵便電気通信庁長官が共同議長を務め、ICT分野の取組について意見交換を行いました。
(2)この中で、原口総務大臣から以下の提案を行いました。
  ● 本年よりASEAN情報通信技術基金に対して日本から10万米ドルの拠出を行い、ASEAN各国の情報通信環境の改善に貢献する調査研究、パイロットプロジェクト、セミナー等に対して日本から支援
  ● ASEAN各国におけるデジタル・ディバイド解消等を目的とした人材育成ワークショップを、来年我が国で開催
  ● 日本のICTを活用し、ASEAN地域のICTサービスの向上に資する実証実験を実施
  ● 防災や環境におけるICTの活用に関する検討を開始
  ● 「情報セキュリティ分野における日・ASEANの連携枠組み」に基づき、安全で信頼できるICT利用環境の構築に向けた協力の推進
(3) これらを受けて、今後1年間に日本のASEANに対する情報通信分野における協力施策を包含する「日本とASEANの情報通信分野における作業計画2009−2010」(別紙2)を取りまとめました。今後、この作業計画に基づきASEAN各国との情報通信分野における協力を推進してまいります。

3 二国間会談の開催

 本会合に併せて、ラオスのブアソーン首相と会談したほか、ラオス、カンボジア、フィリピン、シンガポール、タイの情報通信担当大臣等との間で二国間会談を開催し、今後の情報通信分野の連携方策等について議論しました。

 

 

(注1)ASEAN(東南アジア諸国連合、Association of South East Asian Nations)

ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの10か国による地域協力機構。域内における経済成長、社会・文化的発展の促進、地域における政治・経済的安定の確保等を目的とする。

 

(注2)ASEAN情報通信技術基金

ASEAN10か国の拠出による総額500万ドルの基金。ASEAN10か国が、各国10万ドルずつ5年にわたって拠出予定。2004年の第4回ASEAN情報通信大臣会合において創設に合意。ASEANの対話国である日中韓へも同基金への参加が要請され、日本は本年度から基金への拠出を開始することとしたもの。今後、本拠出を活用して、ASEANの情報通信環境の改善に向け、日・ASEANで共同でプロジェクト等を実施予定。

 

別紙

連絡先
情報通信国際戦略局国際協力課
担当:作田国際協力調査官、田中係長
電話:03-5253-5936
FAX :03-5253-5937

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