1 諮問の背景
携帯電話端末等の無線設備から発射される電波の人体側頭部における比吸収率※については、安心して電波を利用できる環境を整備するため、現在、3GHzまでの周波数について許容値(局所吸収指針)を定め、規制を導入しています。今後、3GHz以上の周波数について、無線LANでの利用の進展や第4世代携帯電話等での利用が想定されるため、この周波数についても局所吸収指針の策定が必要となっています。
このため、3GHz以上の周波数についての局所吸収指針の在り方について、情報通信審議会へ諮問を行うものです。
※比吸収率(SAR : Specific Absorption Rate)とは、生体が電磁界にさらされることによって単位質量の組織に単位時間に吸収されるエネルギー量をいいます。
2 諮問内容
3GHz以上の周波数についての局所吸収指針の在り方
3 検討体制
情報通信審議会情報通信技術分科会における審議に資するため、情報通信技術分科会の下の局所吸収指針測定委員会を改組して、新たに設置された「局所吸収指針委員会」(主査:安藤 真 東京工業大学大学院教授。構成員は、
別紙のとおり。)において検討される予定です。なお、同委員会においては電気通信技術審議会諮問第118号(携帯電話端末等に対する比吸収率の測定方法)についても検討される予定です。
4 今後の予定
平成22年3月ころに答申を受け、その後、関係規定等の整備を行う予定です。