【関東総通】e−コムフォKANTO

令和2年2月28日
関東総合通信局

「防災非常通信セミナー」を開催

 関東総合通信局は、関東地方非常通信協議会との共催により、令和2年2月19日(水曜日)、九段第3合同庁舎11階共用会議室(東京都千代田区)において、「令和元年度 防災非常通信セミナー」(豪雨災害時のICTを利活用した最新の取り組みについて)を開催しました。

 本セミナーは、防災・減災に関する産学官の取組や最新の研究事例を取り上げ、正しい知識の習得とノウハウを学び、今後の災害対策に役立てることを目的に開催したものです。今回は、東京都防災の最新の取組、NICTの最先端技術による研究事例及びAI防災協議会によるICT利活用事例について、3名の講師の方からそれぞれの専門知識を生かしたご講演をいただきました。当日は90名を超える聴講者が集まり、多くの質問が出されるなど豪雨災害とそれに対する防災・減災の取組への関心の高さがうかがえました。

【基調講演】

  • 演題:東京都における集中豪雨等大規模災害に対する最新の取り組み
  • 講師:東京都 危機管理監 小林 茂氏
  • 講演概要:
       東京都における過去の豪雨災害、現在の防災・減災の取組、台風19号への対応及び台風15号・19号を受けての新たな施策について、関係資料を紹介しながら講演されました。公助と自助・共助が一体となって、「世界一安全安心な都市・東京」を目指すと述べられました。

講演の様子:小林 茂氏

【研究事例1】

  • 演題:マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ等を活用した豪雨災害対策の研究事例
  • 講師:国立研究開発法人情報通信研究機構 電磁波研究所リモートセンシング研究室 室長 中川 勝広氏
  • 講演概要:
    •  高性能かつ安価な超小型受信機や大容量データを高速で解析する技術等を駆使してリアルタイムでゲリラ豪雨等の予測情報を配信する最先端技術などを紹介されました。ビジュアル的に豪雨災害の様子を説明されることで、参加者は内容への理解が深まりました。

講演の様子:中川 勝広氏

【研究事例2】

  • 演題:台風や豪雨災害時におけるAI、SNS等を活用した情報共有
  • 講師:AI防災協議会 常務理事 兼 
        国立研究開発法人防災科学技術研究所 総合防災情報センター長 臼田 裕一郎氏
  • 講演概要:
    •  組織間(国、自治体、民間、研究機関等)で多様な情報を共有する「SIP4D(基盤的防災情報流通ネットワーク)」の仕組みとその重要性、きめ細やかなリスク情報の提供、防災チャットボット(対話型災害情報流通基盤)による台風等被災者のためのICT利活用の最新事例などについて講演されました。

講演の様子:臼田 裕一郎氏


連絡先
総務省関東総合通信局
無線通信部陸上第二課
担当:沖田、島田
電話:03-6238-1776

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