総務省トップ > 組織案内 > 地方支分部局 > 関東総合通信局 > e-コムフォ KANTO(2021年) > 基礎から学ぶ「IoT導入支援セミナーin横浜」を開催

【関東総通】e−コムフォKANTO

令和3年2月18日
関東総合通信局

基礎から学ぶ「IoT導入支援セミナーin横浜」を開催

 関東総合通信局(局長:椿 泰文(つばき やすふみ))と横浜市経済局は、公益財団法人横浜企業経営支援財団との共催により、令和3年1月27日(水曜日)に、「基礎から学ぶ「IoT導入支援セミナーin横浜」」※をオンラインで開催しました。

《セミナーの概要》

 本セミナーは、IoTの導入・利活用に関心のあるユーザ企業等を対象に、電波の特性やIoT機器等の基礎知識を網羅的かつ分かりやすく紹介するとともに、ワークショップ等を通じてIoTを活用したビジネス課題の解決手法について学んでいただくことを目的に開催したもので、横浜市内の製造業や情報サービス業の方などが参加されました。

※総務省の「IoT機器等の電波利用システムの適正利用のためのICT人材育成事業」として、全国16ヵ所(関東局管内1ヵ所)で開催しているものです。

《主催者挨拶》

 関東総合通信局情報通信部長の宮山 浩一と横浜市経済局中小企業振興部長の高橋 功氏から、主催者挨拶を行いました。
主催者挨拶をする宮山部長

主催者挨拶 宮山部長

主催者挨拶をする高橋部長

主催者挨拶 高橋部長

《地域事例の紹介》

 セミナーでは、地域事例として、横浜市で米菓製造を営む株式会社美濃屋あられ代表取締役の小森 秀一(こもり ひでかず)氏から「AIを活用した外観検査システムの導入」と題したIoT導入事例の紹介がありました。小森氏からは、「”おかき”は、生地の段階ではほぼ同じ大きさであっても、温度や膨張具合等により焼き上がりの形状が大きく異なり、規格外となるおかきを目視で検品する場合、検査者の技術の影響が出やすいこと、一定水準の品質を保つためには熟練した技術者確保が必要であること。」等の課題を解決するためにセンサーを使った検品システムを導入された経緯と導入効果について説明がありました。
事例紹介をする株式会社美濃屋あられ様

事例紹介 株式会社美濃屋あられ様

 関連して、同社に導入された検品システムなど映像技術と画像処理技術を応用した外観検査ソフト等を開発・供給されているアイエスシー株式会社代表取締役の寺田 浩之(てらだ ひろゆき)氏から、「形状が一定している金属部品や化学物品の検品システムとは異なり、”おかき”は塩味・醤油味など品種や形状により規格外となる判定基準が異なり、個別包装を行う前に検品が必要であること。品種毎に規格の定義を設定するためには、膨大なAIデータの蓄積と分析が必要であること。複数工場がある場合には学習データ等の共有にクラウドの活用なども必要になること。」等システム開発に関する課題や解決方法などについて説明がありました。
事例紹介をするアイエスシー株式会社様

事例紹介 アイエスシー株式会社様

《ワークショップ》

 その後、IoTの基礎知識、技術・関連法制度について講習を受けた後、講師がパソコン上でシステム構築(人感センサーを使って入退室状況を取得し、蓄積したデータをグラフなどで可視化)する操作のデモ視聴などを通じて、実際のIoT導入技術について学んだ後、ワークショップを行いました。
講習 「第1章」IoTの基礎知識のスライド

講習 「第1章」IoTの基礎知識

機器操作の様子のスライド

機器操作の様子

 ワークショップでは、IoTにより解決できる課題を設定し、課題解決のために必要なデータの収集・分析・可視化の方法やIoT導入によって得られる効果など一連の導入手法について学んだ後、グループに分かれて、自社(組織)におけるIoT導入の検討や期待できる効果について検討しました。
 グループ討議では、活発な意見交換や講師への質問などが実施されており、参加者の皆さんのIoT導入・利活用への関心の高さがうかがわれました。

《まとめ》

 本セミナーが参加された皆様の企業等におけるIoT導入・利活用等のきっかけとなることを期待しています。
 関東総合通信局では、IoT・AIの実装推進や地域経済・社会に身近な分野でのIoTの利活用の推進・人材育成等を通じて、引き続き、地域の皆様のお役に立つよう努めてまいります。

連絡先
総務省関東総合通信局
情報通信部情報通信連携推進課
担当:新井、箭内
電話:03-6238-1680

ページトップへ戻る