総務省トップ > 組織案内 > 地方支分部局 > 関東総合通信局 > e-コムフォ KANTO(2018年) > 「東京五輪に向けてのICTフォーラムin調布」を東京都調布市で開催

【関東総通】e−コムフォKANTO

平成30年7月20日
関東総合通信局

「東京五輪に向けてのICTフォーラムin調布」を東京都調布市で開催

 関東総合通信局は、ICT推進東京フォーラム実行委員会及び関東ICT推進NPO連絡協議会等との共催により、平成30年6月23日(土曜日)、東京都調布市「調布市文化会館たづくり大会議場」において「東京五輪に向けてのICTフォーラムin調布」を開催しました。
 本フォーラムは、ICT推進東京フォーラム実行委員会が主催し、東京オリンピック・パラリンピック、ラグビーワールドカップ2019の会場となる東京都調布市において、最先端のICTを活用した観光事業や街おこし等の取組について共有し、今後の地域での取組を促進することを目的として開催されました。前半はICTを利活用した観光開発や街おこしに向けた各種の取組について講演し、後半は東京オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ2019の関係者の活動を紹介しました。会場には、調布市民、起業家、自治体職員、商工会、学生等様々な職種の方が集まり、関係者含め60名を超える参加があり、熱のこもったイベントになりました。

【開催の挨拶】

 開催にあたっては、冒頭で主催者であるICT推進東京フォーラム実行委員会 委員長代理 長友 眞理子氏からの挨拶に始まり、続けて共催者である総務省関東総合通信局 局長 黒瀬 泰平から挨拶を行いました。
 長友氏からは、今回のフォーラム開催にあたり、共催者である関東ICT推進NPO連絡協議会の説明と、フォーラム開催の経緯や目的、なぜ調布で開催したかを解説いただきました。
 黒瀬局長からは、ICT推進東京フォーラム実行委員会関係の皆様の尽力により当フォーラムが開催されることについての謝意、そして当フォーラムにご参加いただいた皆様が連携し、新たな観光資源の開発やまちおこし、居心地の良いまちづくりの実現に繋がることを期待していること、また、総務省も地域の皆様と連携し、ICTの利活用を通じた地域振興を推進していく旨、申し上げました。
 
ICT推進東京フォーラム実行委員会 委員長代理 長友 眞理子 氏

総務省 関東総合通信局 局長 黒瀬 泰平

【講演】

 電気通信大学大学院情報理工学研究科 准教授 山本 佳世子氏 および 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 情報技術グループ 主任研究員 阿部 真也氏から「先端ICTの利活用による観光支援」と題した基調講演が行われました。

 山本氏からは、今後増えつつある外国人観光客に向け、拡張現実(AR)を用いたナビゲーションシステムについての概要説明がありました。様々なソーシャルメディアから得られる情報をデータベース化し、解析したデータをマッピングするもので、災害時には緊急モードに切り替えることで、避難行動の支援も可能となるなど、システムの機能について説明されました。

 阿部氏からは、観光情報システムの言語バリアフリー化に向けて、空間情報や地図、ピクトグラムを活用した、言語に頼らないシステムの構築についての説明がありました。観光産業を取り巻く背景として、オリパラを控え外国人観光客の大幅増が見込まれることにより多言語対応が必要になる中、主要な言語を知らなくても利用できるメリットがある旨の説明がありました。

 ほか、講演1として、高円寺パル商店街振興組合 理事 上原 正氏より「商店街の多言語ホームページCMSとビーコンめぐり」という演題で、多言語機械翻訳機能を備えた商店街ホームページについて紹介がありました。商店街のように観光にはあまり関係ないエリアにも、インバウンドをリピーターとして呼ぶための仕組みが必要であるなど、住んでいるまちの価値の向上に向けての説明がありました。

 講演2では、まち映画制作事務所代表 映画監督 藤橋 誠氏より「市民参加型の映画・映像制作でまちを元気に」という演題で、「まち映画」が「まち」にもたらした具体的事例について説明がありました。映画を観光PRに活用したり、まち映画づくりに関わることで、地域への愛着を深めるなど、まち映画づくりが「まちづくり」や「ひとづくり」に繋がっていく事例の紹介がありました。

 講演3では、東京都産業労働局観光部受入環境課長 福田 厳氏より「東京都の観光施策について」という演題で、インバウンド向けサービス向上のためのサービスや補助金についての説明がありました。外国人観光客が増えるにつれ、多言語への対応はもちろん、ハラール食などの外国人観光客のニーズを踏まえたメニューづくりなど、宿泊施設や飲食店、免税店などには課題が多い点を指摘し、それらの対応に支援を行っていること、観光振興として建造物や桜などのライトアップへ補助を行うなど集客を図る取組について紹介がありました。

 講演4では、調布市 市長(東京都市長会会長) 長友 貴樹氏より「多摩地域のオリンピック・パラリンピックへの取り組み」という演題で、東京オリパラやラグビーワールドカップ2019に向けた調布市での取組についての説明がありました。国宝指定されている深大寺の仏像が、ICTにより東日本最古のものであることが近年判明したこと、サウジアラビアとの友好関係が強まってきていること、武蔵野の森総合スポーツプラザなどの施設整備など、近年の調布市の状況も踏まえ、様々な取組についての紹介がありました。


講演
  
(左)山本 佳世子 氏 (中央)阿部 真也 氏 (右)上原 正 氏
 
  
(左)藤橋 誠 氏 (中央)福田 厳 氏 (右)長友 貴樹 氏

【オリパラ・ラグビー関係者の活動紹介】

 続いて後半は、オリパラ・ラグビー関係者として、4人の登壇者による活動紹介を行いました。
 ソプラノ歌手 国歌外交 新藤 昌子氏から「世界との絆を紡ぐ国歌 ≪音楽のおもてなしを考える≫」、株式会社劇団芸優座 脚本家 村田 里絵氏から「幻のオリンピックを追って」、公益財団法人日本水泳連盟OWS委員長 金子 日出澄氏から「オリンピック選手育成・競技運営の視点から」、調布ラグビークラブ 代表 瀧柳 伸央氏から「ゼロからのスタート ≪ラグビーの魅力を調布に広める≫」の各演題により、それぞれ活動の紹介がありました。
 
 
(左)新藤 昌子 氏 (右)村田 里絵 氏
 
 
(左)金子 日出澄 氏 (右)瀧柳 伸央 氏

【閉会】

 最後に、関東ICT推進NPO連絡協議会 代表幹事 三木 哲也氏より閉会挨拶を行いました。このフォーラムに参加していただき、ICTの利活用による観光開発や街おこしの事例を共有し参加者各位の活動を進める上でヒントになったものとの期待が述べられると共に、関東ICT推進NPO連絡協議会が開催する今回のようなフォーラムや地域交流会などを今後も活用いただき、できれば協議会への参加を期待していることを述べられました。最後に、主催者・共催者をはじめ、後援・協力をいただいた関係者の協力に謝辞を述べられ、閉会しました。
 
関東ICT推進NPO連絡協議会 代表幹事 三木 哲也 氏
主催:
 ICT推進東京フォーラム実行委員会
共催:
 総務省関東総合通信局、関東ICT推進NPO連絡協議会、調布市、国立大学法人電気通信大学、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター
後援:
 調布市商工会、調布エフエム放送株式会社、株式会社ジェイコムイースト、情報通信月間推進協議会

連絡先
関東ICT推進NPO連絡協議会事務局
(総務省関東総合通信局
情報通信部 情報通信連携推進課)
担当者:道祖土、田上
電話 :03-6238-1680
FAX :03-6238-1698

ページトップへ戻る