【関東総通】e−コムフォKANTO

　総務省では、工場等におけるIoT機器等の電波利用に関する知見・向上を図ることを目的として、平成30年度から新たに、工場内の無線設備の管理者等を対象とした工場向けワイヤレス講習会を全国で開催しており、本講習会には、東京近郊の流通・小売業、製造業、情報通信などの企業の工場内通信施設担当者などを中心に30名が参加されました。

　参加者は、工場におけるIoT機器等の電波利用に係る知識の習得をはかるため、実際に工場内でIoT機器を設置する場合の導入事例やセンサー等を設置する際の注意点、管理方法などIoTの基礎知識、関連法制度・技術について学んだ後、主催者である東京都立産業技術センターが推進しているIoT支援事業についての説明やIoT機器の評価設備について紹介を受けました。

　午後からは、電波利用に係る技術の習得として、参加者同士でグループとなり、施設内の電波状況をパソコンに接続した簡易型測定器を使用して測定・確認しました。また、実際に電波を発射し、様々な条件設定（遮蔽物の有無や素材の別など）のもと、PC上でデータを可視化して電波の伝搬状況について確認等を行いました。
　また、無線のアクセスポイントを設定し、センサー端末からのデータを収集し可視化するとともに、エクセルデータに取り込むなど、実際のIoT導入手順について学びました。

　参加者からは、遮蔽物の有無や材料などで電波の飛び方に大きな差が出ることを実際のデータとして確認でき参考になったなどの声も聞かれました。

　関東総合通信局では、引き続き、工場内でのIoT利活用の推進に努めてまいります。