記
外国人旅行者は、一人ひとり違う属性(国籍、言語など)を持っていますし、被災時の場所や事情は様々で、しかも状況は刻々と変化していきます。外国人一人ひとりを必要な情報へと導くことが災害情報提供の基本なので、GPS情報と本人による登録情報を基に本人が保有するスマートフォンへの通知を実現し、直接にメッセージを伝えたり、ふさわしいサイトの情報に導いたりすることができるよう構築した情報システムを実証します。
この情報システムは、各国の大使館・領事館等に対し自国民に対する“ホットライン”を提供することができるので、その機能を実証します。
さらに、日本で暮らす外国人コミュニティと連携し、外国人目線で支援情報を旅行者の人たちに伝えることも実証します。
〇時期:平成31年2月〜4月の三ヶ月程度(調整中)。
〇場所:大阪で開始し、関西2府4県に順次拡大。
〇目的:
(1)気象アラート
地震、豪雨、土砂災害に関して気象庁が発する情報を多言語に翻訳してプッシュで伝えます。
(2)災害情報
外国人旅行者の居場所や国籍等の情報を用いて必要なメッセージだけを直接に伝えたり、ふさわしい情報サイトへのリンクに導いたりします。
(3)平時にも価値ある情報
平時には関西の魅力を外国人目線で情報発信し、ひとたび災害発生が発生した際には“地続き”で災害情報を伝えられるようにします。各地の地方自治体、公共交通機関、観光推進団体、観光・宿泊施設、商店街、外国人コミュニティ、日本語学校等との様々な連携を図ることで、アプリを平時のうちにダウンロードしておいてもらえるようにします。
(4)大使館・領事館“ホットライン”
各国の大使館・領事館等が大規模災害時に自国民に対して安否確認のメッセージを発信したり、救援情報を伝えたりできるサービスを、希望するすべての大使館・領事館等に無償で利用開放します。
(5)海外の外国語ニュース
外国人旅行者の自国の報道ニュース映像を提供します。