ホームページのバリアフリー化の推進に関する調査結果報告書(HTML版、事例票)

事例票目次

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事例票(1)のアの[マル1]のa
ウェブブラウザによっては正しく表示されないおそれがある表現を用いている例(HTMLの規格にはない要素が用いられている例)(JIS 5.1a【必須】)

事例番号

05の55

府省名

警察庁

タイトル

oumu1

URL

http://www.npa.go.jp/wanted/1/oumu1.html

説明

当該ページは、Internet Explorerでは動作しない点滅効果(BLINK要素)が用いられているため、下図のとおり、《お願い》と《携帯電話から「指名手配」アクセス》の文字は点滅せず、制作者の意図が伝わらない。

  図 Internet Explorerでは動作しない点滅効果が用いられているウェブページをInternet Explorerで表示した例

【Firefoxでの表示(FirefoxはBLINK要素に対応しているため、点滅するように設定された「《お願い》」と「《携帯電話等から「指名手配」アクセス》」の文字が点滅する。) 】
Firefoxで表示した警察庁ホームページの画面

【Internet Explorerでの表示(Internet ExplorerはBLINK要素に対応していないため、文字が点滅しない。)】
Internet Explorerで表示した警察庁ホームページの画面

主な対応例

特定のウェブブラウザでしか動作しないおそれのある表現機能は用いないこと。

備考

なし

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事例票(1)のアの[マル1]のb
ウェブブラウザによっては正しく表示されないおそれがある表現を用いている例(HTMLの規格にはない要素が用いられている例)(JIS 5.1a【必須】)

事例番号

08の31

府省名 

公害等調整委員会

タイトル 

公害等調整委員会の公害を解決するには

URL 

https://www.soumu.go.jp/kouchoi/menu/main7home.html

説明

当該ページは、文字「政府インターネットテレビに「公害で困ったらまず相談〜公害等紛争処理制度って何?」が掲載されました。」をInternet Explorer以外のブラウザでは動作しない場合があるスクロール移動効果(MARQUEE要素)を用いて表示している。(図1)

このため、当該文字がスクロールしない場合には制作者の意図が伝わらないほか、文字の一部が表示されず内容を正しく理解できないおそれがある。

  図1 Internet Explorerによる表示結果
スクロール移動効果を用いた公害等調整委員会ホームページの画面

主な対応例

特定のウェブブラウザでしか動作しないおそれのある表現機能は用いないこと。

備考

当該事例については、既に修正されている。

また、JIS X 8341-3:2004の附属書1(参考)ウェブコンテンツに関連する例示において、「参考 "marquee"は、World Wide Web Contsortium(W3C)のHTML仕様書に無く、特定の環境に依存した要素である。"marquee"を使用したとき、その要素を解釈しない環境の利用者に問題が発生する可能性が高い」とされている。

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事例票(1)のアの[マル2]
機種依存文字が使用されている例(JIS 5.1a【必須】)

事例番号

05の50

府省名 

警察庁

タイトル 

警察庁2種採用警察官トップ
(タイトル中の2種の表記は、元のウェブページではローマ数字の2で表記されているが、音声読み上げの都合上、アラビア数字で表記した)

URL 

http://www.npa.go.jp/zinzi2/index.htm

説明

当該ページは、機種依存文字であるローマ数字の2が使用されている。

ローマ数字のほか、丸数字や全角の単位記号等の機種依存文字は、あるコンピュータでは、ローマ数字の2と正しく表示されても、違う種類のコンピュータでは全く別の文字で表示されるなど、いわゆる文字化けが生じる場合があり、ウェブページの内容を正しく理解できなかったり、音声読み上げソフト等において正しく読み上げられなかったりするおそれがある。

  図1 機種依存文字(ローマ数字)が用いられているウェブページ
警察庁ホームページの画面

主な対応例

機種依存文字は使用しないこと。

文部科学省ホームページでは、図2のように、機種依存文字(ローマ数字)の代わりに半角数字を用いるようにしている例がみられた。

  図2 機種依存文字(ローマ数字)の代わりに半角数字を用いている例
文部科学省ホームページの画面

(注釈)
文部科学省では、「文部科学省ホームページコンテンツガイドライン」において、ローマ数字及び丸数字は、半角数字を用いることを推奨するようルール化している。
備考

なし

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事例票(1)のイのa
JavaScriptを用いて作成されているウェブコンテンツが、キーボードのみで操作できなくなっている例(JIS 5.1b【推奨】)

事例番号

33の13

府省名 

環境省

タイトル 

環境白書・循環型社会白書

URL 

http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/index.html

説明

当該ページは、ページ右上のボタン( )にマウスカーソルを重ねると、環境省ホームページ内の各カテゴリ(総合環境政策、地球環境・国際環境協力、廃棄物・リサイクル対策、大気環境・自動車対策、水・土壌・地盤環境の保全、保健・化学物質対策、自然環境・生物多様性)へ移動するためのリンクメニューが表示される仕組みとなっている。

しかしながら、当該リンクメニューは、マウスを使わなければ利用できず、キーボードしか使えない利用者(視覚障害者、肢体不自由者)には利用できないウェブコンテンツ(アクセス可能ではないオブジェクトを用いたウェブコンテンツ)となっている。

  図1 ボタンにマウスカーソルを重ねることでリンクメニューが表示される仕組みの例
環境省ホームページの画面

主な対応例

マウスを使わなくても利用できるアクセス可能なオブジェクトを用いてウェブコンテンツを作成する。

備考

アクセス可能ではないオブジェクトに対しては、JIS 5.4eにおいて代替情報を提供することが必要とされているが、当該ウェブページには、キーボードでも利用可能なリンクメニューが提供されていないため、JIS 5.4eにも対応していない事例となっている。

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事例票(1)のイのb
FLASHを用いて作成されているウェブコンテンツが、音声読み上げソフトによる利用やキーボードのみで操作できなくなっている例(JIS 5.1b【推奨】)

事例番号

01の61

府省名 

内閣府

タイトル 

内閣府 検索システム

URL 

http://search.cao.go.jp/search.html?search=%1B%24B%3Dj%3A_CO%1B%28B&enc=Shift_JIS

説明

内閣府ホームページの検索結果一覧ページは、FLASH(フラッシュ)と呼ばれる技術を用いて制作されている。

しかしながら、当該ウェブページは、FLASHで制作されている部分が音声読み上げソフトでは読み上げられないほか、各入力欄の選択、チェックマークの挿入、ページのスクロールといった操作をキーボードのみでも行えるように設計されていないなど、音声読み上げソフト等の利用者やマウスを使用することができない利用者が利用できないウェブコンテンツ(アクセス可能ではないオブジェクトを用いたウェブコンテンツ)となっている。

  図 FLASHで作成された検索結果一覧ページ
FLASHで作成された内閣府ホームページの画面

主な対応例

音声読み上げソフトやマウスを使わなくても利用できるアクセス可能なオブジェクトを用いてウェブコンテンツを作成する。

備考

アクセス可能ではないオブジェクトに対しては、JIS 5.4eにおいて代替情報を提供することが必要とされているが、当該ウェブページには、キーボードでも利用可能なリンクメニューが提供されていないため、JIS 5.4eにも対応していない事例となっている。

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事例票(2)のア
「見出し」が設定されていない又は不十分なために、効率的にウェブページを読み上げることができなくなっている例(JIS 5.2a【必須】)

事例番号

05の53

府省名 

警察庁

タイトル 

安全・快適な交通の確保(警察庁)

URL 

http://www.npa.go.jp/koutsuu/index.htm

説明

音声読み上げソフトの中には、見出し部分のみを拾い読みする機能や見出しであることを効果音で知らせる機能(以下「支援機能」という。)を備えているものがあり、ウェブページを効率的に読み上げるために活用されている。

しかしながら、当該ページには、音声読み上げソフトで認識できる見出しがページ冒頭の1か所にしか設定されていないため、音声読み上げソフトの利用者は、上記のような支援機能を利用することができず(上から順に1行ずつ読み上げなければならない)、ページの後方に位置する情報になるほど入手に時間を要する。(当該ページの場合は、図1のとおり、ページの先頭(「警察庁」のロゴマーク)から最後の部分(「ページトップへ戻る」のリンク)に到達するまでに約2,600秒を要する。)

  図1 読み上げに要する時間
警察庁ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

警察庁
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安全・快適な交通の確保
三輪の自動車 三輪バイク の区分の見直しについて NEW
エイチ21 8 4掲載
第1回安全運転支援システム DSSS 有識者懇談会について NEW
議事次第 PDFファイル
要旨 PDFファイル
資料1 PDFファイル
資料2 PDFファイル
資料3 PDFファイル

(中略)

暴走族対策関係省庁担当者会議における暴走族対策の強化についての申合せについて PDFファイル
エイチ13 2 5掲載
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(注釈1)
読み上げ結果は、「ホームページ・リーダー3.04」(行読みモード)のものを記載した。
(注釈2)
読み上げ時間は、チェックツール「aDesigner」で算出した「最大到達時間」を記載した。
(注釈3)
最大到達時間は、1分当たり180語(改行は0.6秒)の速さでウェブページを先頭から読み上げた場合、到達するまでに最も時間を要する部分までの読み上げ時間を示す。(ウェブページ内に見出しやページ内リンクが設定されていない場合は、ウェブページの先頭から最後まで読み上げた場合の所要時間となる。)
(注釈4)
図中の破線部分は見出しとなっているが、上記の1か所にしか設定されていないため、支援機能に活用するためには不十分なものとなっている。
主な対応例

音声読み上げソフト等が識別できるように見出し、段落、リスト等の文書構造を設定し、音声読み上げソフト等による支援機能を利用できるように設計する。

見出しが設定されたページは、図2及び図3のとおり、支援機能を活用して効率的かつ分かりやすく読み上げることができる。

  図2 見出しの拾い読み機能を利用した読み上げ例(見出し部分のみを読み上げることで、必要な情報に素早く到達できる。)
宮内庁ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

内部部局
施設等機関
地方支分部局
(注釈1)
画面は宮内庁ホームページのものを用いた。
(注釈2)
読み上げ結果は、「ホームページ・リーダー3.04」(見出し読みモード)のものを記載した。
(注釈3)
図中の破線部分は、見出しが設定された部分を示す。

  図3 見出しを知らせる機能を利用した読み上げ例(見出しの設定された部分で効果音(ピッピッ)が鳴る。)
宮内庁ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

(ピッピッ) 内部部局
長官官房
秘書課 総務課 宮務課 主計課 用度課と宮内庁病院があります
このほか 審議官 宮務主管 皇室経済主管 皇室医務主管などを置き 秘書課に調査企画室 総務課に報道室が置かれています。

(中略)

(ピッピッ) 施設等機関
正倉院宝物 聖語蔵経巻の保存管理などを行う正倉院事務所と牧畜などを行う御料牧場があります

(ピッピッ) 地方支分部局
京都事務所が置かれ 京都御所 京都大宮御所 仙洞御所 桂離宮 修学院離宮と桃山 月輪 畝傍 古市各陵墓監区内の陵墓地などの固有財産の管理等の事務を担当しています

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(注釈1)
画面は宮内庁ホームページのものを用いた。
(注釈2)
読み上げ結果は、「ホームページ・リーダー3.04」(行読みモード)のものを記載した。
(注釈3)
図中の破線部分は、見出しが設定された部分を示す。
備考

今回の調査では、図1と同じ手法により、調査対象1,514ページすべてについて最大到達時間を算出し、見出しの有無による読み上げ時間を比較した。

下表のとおり、見出しがない場合の平均最大到達時間が約564秒であったのに対し、見出しがある場合の平均最大到達時間は約275秒であり、見出しがあるウェブページの方が、読み上げに要する時間が短くなる傾向にある。

表 見出しの有無による読み上げ時間の比較(見出しがある場合)
機関名 見出しのあるウェブページ数 平均最大到達時間
内閣府 19ページ 1,006秒
宮内庁 3ページ 391秒
公正取引委員会 0ページ  
国家公安委員会 22ページ 193秒
警察庁 34ページ 361秒
金融庁 7ページ 462秒
総務省 8ページ 998秒
公害等調整委員会 22ページ 198秒
消防庁 13ページ 871秒
電子政府の総合窓口(イーガブ) 9ページ 1,151秒
法務省 43ページ 601秒
公安調査庁 1ページ 159秒
外務省 7ページ 215秒
財務省 4ページ 458秒
国税庁 4ページ 431秒
文部科学省 5ページ 251秒
文化庁 1ページ 113秒
厚生労働省 9ページ 299秒
中央労働委員会 5ページ 1,726秒
社会保険庁 8ページ 252秒
農林水産省 2ページ 306秒
林野庁 7ページ 277秒
水産庁 1ページ 632秒
経済産業省 8ページ 269秒
資源エネルギー庁 0ページ  
特許庁 17ページ 1,406秒
中小企業庁 3ページ 277秒
国土交通省 26ページ 229秒
運輸安全委員会 27ページ 218秒
観光庁 0ページ  
気象庁 1ページ 79秒
海上保安庁 28ページ 357秒
環境省 2ページ 1,266秒
防衛省 0ページ  
339ページ 564秒
(注釈1)
当省の調査結果による。
(注釈2)
平均最大到達時間は、調査対象ウェブページにおける最大到達時間の合計を、調査対象ウェブページ数で除したもの。
 
表 見出しの有無による読み上げ時間の比較(見出しがない場合)
機関名 見出しのないウェブページ数 平均最大到達時間
内閣府 38ページ 468秒
宮内庁 43ページ 133秒
公正取引委員会 47ページ 164秒
国家公安委員会 9ページ 164秒
警察庁 17ページ 484秒
金融庁 52ページ 211秒
総務省 51ページ 306秒
公害等調整委員会 4ページ 81秒
消防庁 27ページ 605秒
電子政府の総合窓口(イーガブ) 30ページ 246秒
法務省 10ページ 171秒
公安調査庁 8ページ 131秒
外務省 52ページ 185秒
財務省 42ページ 357秒
国税庁 46ページ 484秒
文部科学省 48ページ 148秒
文化庁 37ページ 130秒
厚生労働省 50ページ 347秒
中央労働委員会 30ページ 294秒
社会保険庁 36ページ 275秒
農林水産省 47ページ 326秒
林野庁 37ページ 163秒
水産庁 37ページ 281秒
経済産業省 34ページ 399秒
資源エネルギー庁 34ページ 490秒
特許庁 35ページ 322秒
中小企業庁 37ページ 167秒
国土交通省 34ページ 194秒
運輸安全委員会 6ページ 85秒
観光庁 38ページ 141秒
気象庁 51ページ 198秒
海上保安庁 11ページ 192秒
環境省 47ページ 204秒
防衛省 43ページ 220秒
1,175ページ 275秒
(注釈1)
当省の調査結果による。
(注釈2)
平均最大到達時間は、調査対象ウェブページにおける最大到達時間の合計を、調査対象ウェブページ数で除したもの。

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事例票(2)のイ
構造と表示スタイルが分離できていないため、利用者がCSSを利用できない場合にウェブコンテンツの閲覧及び理解に支障が生じる例(JIS 5.2b【推奨】)

事例番号

14の28

府省名 

財務省

タイトル 

税制ホームページ:財務省

URL 

http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/syuzei.htm

説明

当該ページは、ウェブページ上部のメニュー部分のリンク文字色を、段階スタイルシート(CSS)を用いて「白色」に設定している。

一方、同メニュー部分の背景色(青色)については、CSSではなく、HTMLの中で直接指定している。(構造(HTML)と表示スタイル(CSS)が分離できていない。)

CSSが利用できない場合(CSSに対応していないウェブブラウザを利用している場合のほか、利用者がCSSを意図的に無効にしている場合も含む)は、下図のとおり、CSSで設定した「リンク文字色を白色にする」という設定が反映されないため、リンク文字色は、ウェブブラウザの初期設定状態である「青色」で表示される。(ここまでは問題ない。)

しかし、背景色(青色)はHTMLの中で直接指定されているため、CSSが利用できない場合であっても「青色」のまま表示されることから、下図のとおり、リンク文字の「青色」と背景色の「青色」が重なり、リンク部分が見えにくくなる。

この問題は、ウェブページ上部のメニュー部分の背景色(表示スタイルに関する設定)をHTMLで直接記述したことに起因するものであり、リンク文字色だけではなく、背景色についてもCSSで設定(=構造と表示スタイルを分離)することで解消できる。(背景色をCSSで指定しておけば、仮にCSSが利用できなくても、リンク文字色は「青色」、背景色は「白色」で表示されるため、閲覧に支障は生じない。)

  図1 CSSの有無による表示結果の違い

【CSSに対応したウェブブラウザによる表示結果】
財務省ホームページの画面

  図1 CSSの有無による表示結果の違い

【CSSに対応していないウェブブラウザによる表示結果】
財務省ホームページの画面

(注釈)
CSSに対応していないウェブブラウザによる表示結果は、チェックツール「ウェブアクセシビリティツールバー」のCSS無効化機能によるシミュレーション結果を用いた。
主な対応例

表示スタイルに関する指定は、HTMLではなく、CSSで指定し、構造と表示スタイルは分離する。(CSSが利用できなくても閲覧に支障が生じないように設計する)

備考

なし

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事例票(2)のウの[マル1]
表題が設定されていない例(JIS 5.2c【必須】)

事例番号

16の06

府省名 

文部科学省

タイトル 

幹部名簿:文部科学省

URL 

http://www.mext.go.jp/b_menu/soshiki2/kanbumeibo.htm

説明

表題が設定されていない場合は、音声読み上げソフト等の利用者は表であることが分からなかったり、表題を抽出して読み上げる機能を使うことができない。特に下図のように1ページに複数の表が使用されており、表題が無い場合には、音声読み上げソフト利用者が表題を抽出して目的の表を探すことができず、支障が大きい。

 
文部科学省ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

テーブル3の先頭
職名
氏名
テーブル4の先頭
職名
氏名
(注釈)
音声読み上げソフト「ホームページ・リーダー 3.0」の「表読み上げモード」は、表の表題を抽出して読み上げることができる機能で、目的の表を早く探すことができる。
主な対応例

分かりやすい表題(CAPTION要素)を設定すること。

具体的には、上の図の表に「高等教育局 幹部一覧」等の表題を設定する。

備考

なし

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事例票(2)のウの[マル2]
見出しセルが設定されていない例(JIS 5.2c【必須】)

事例番号

20の31

府省名 

中央労働委員会

タイトル 

厚生労働省:平成20年度賃金事情等総合調査(確報)

URL 

http://www.mhlw.go.jp/churoi/chousei/chingin/08/chingin.html

説明

下図の表には行と列に対応する項目に見出しセルが設定されていないために、音声読み上げソフト等の利用者が読み上げているセルがどの項目に該当するのか分からないおそれがある。

 
厚生労働省ホームページの画面

音声読み上げソフトで平成11年の行を読み上げた結果、次のとおり、読み上げている数字が何の列に対応しているのか分からない。

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

平成11 34.5 7.6 8.5 37.4 3.1 50.4 9.2 19.1 33.1 43.2 4.6

仮に、この表に見出しセルが適切に設定されていると仮定した場合、平成11年の行を読み上げると次のとおりになり、読み上げている数字がどの列に対応しているのかを把握することができる。

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

平成11 男女計大学34.5 男女計短大・高専7.6 男女計高校49.4(以下略)
主な対応例

表の行と列の項目に該当する個所に見出しセル(THタグ)を設定すること。

備考

なし

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事例票(2)のウの[マル3]
表の構造が複雑な例(JIS 5.2c【必須】)

事例番号

20の31

府省名 

中央労働委員会

タイトル 

厚生労働省:平成20年度賃金事情等総合調査(確報)

URL 

http://www.mhlw.go.jp/churoi/chousei/chingin/08/chingin.html

説明

見出しセルの構造が2重、3重になっており、さらに「区分[1]」「区分[2]」の2表を結合しているため、音声読み上げソフト利用者は表の構造がどのようになっているか理解しにくい。また、当該表には見出しセルも設定されていない。

 
中央労働委員会ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

区分 1 組合からベースアップの要求があった145社 65.0 100.0
組合からベースアップの要求がなかった78社 35.0
妥結した 妥結していない 交渉中又は交渉決裂
賃金ベースを引き上げる87社 39.0 60.0 100.0
賃金ベースを据え置く ベースアップはない
賃金ベースを引き下げる
*その他
個別賃金 ポイント 方式による
平均賃上げ方式による
その他の方式による
ベースアップはない 現状維持
賃金ベースを引き下げる
調査産業計 223社 236社
21 9.4 14.5
主な対応例

表の構造を簡単にすること。結合されている2つの表を分けること。

備考

なし

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事例票(2)のエの[マル1]
読み上げ順序に配慮していないレイアウトテーブルを使用している例(JIS 5.2d【推奨】)

事例番号

13の44

府省名 

外務省

タイトル 

外務省:国際協力 政府開発援助 ODAホームページ

URL 

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index.html

説明

当該ページは、表要素を用いてレイアウトされている。制作者としては、「ODAって何?」の次に「ODA入門」を読むように作られているが、表要素を用いてレイアウトされているために、音声読み上げソフト等を使って読み上げた場合には、「ODAって何?」の次に「What's New」、「Topics」と右に読み上げられ、その後に「ODA入門」が読まれるために、内容を正しく理解できないおそれがある。

 
外務省ホームページの画面

主な対応例

レイアウトのために表を使わないことが望ましい。

やむを得ず表を使う場合には、音声読み上げソフト等で制作者の意図どおりに読み上げられるように設定すること。

音声読み上げソフト等は、表を1行目の左から右、2行目の左から右に読み上げる。このため、制作者はレイアウトのための表を組む際には、次の例のように表組みするなどして、音声読み上げソフト等の利用者に配慮しなければならない。

  (誤って読み上げられる例と改善例)
2行2列のレイアウトテーブルの場合、音声読み上げソフトは、まず1行目を左から右に、次に2行目を左から右に読み上げる。2行2列のレイアウトテーブルを、1行1列目、2行1列目、1行2列目、2行2列目の順に読み上げさせるには、1行2列のレイアウトテーブル内の各セルにそれぞれ、2行1列のレイアウトテーブルを用いる必要がある。

(注釈)
図内の数字は、読み上げ順序
備考

なし

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事例票(2)のエの[マル2]
レイアウトテーブルに不要な要約を設定している例(JIS 5.2d【推奨】)

事例番号

10の27

府省名 

電子政府の総合窓口(イーガブ)

タイトル 

電子政府の総合窓口 - サイトマップ

URL 

https://www.e-gov.go.jp/help/sitemap.html

説明

当該ページにはレイアウトのための表に「レイアウト」という不要な要約が26か所設定されており、音声読み上げソフトで「テーブル情報:レイアウト」と何度も読み上げられるため、読み上げに時間がかかり内容の理解の妨げになる。

下図の矢印は、音声読み上げソフトで「テーブル情報:レイアウト」と読み上げられる個所を示している。

  図 不要な要約が設定されているウェブページと音声読み上げソフト等で読み上げた場合の読み上げ例
電子政府の総合窓口ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

テーブル情報:レイアウト
情報を調べる
テーブル情報:レイアウト
ホームページ詳細検索
テーブル情報:レイアウト
Web Search(in English)
テーブル情報:レイアウト
法令データ提供システム
テーブル情報:レイアウト
サービスを利用する
テーブル情報:レイアウト
個人向け手続案内
主な対応例

レイアウトのための表には、要約を設定しない。

備考

当該事例については、電子政府の総合窓口ホームページのリニューアルに伴い既に修正されている。

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事例票(2)のオの[マル1]
ページタイトルが設定されていない例(JIS 5.2e【必須】)

事例番号

05の44
ほか3件(05の08、05の10、05の11)

府省名 

警察庁

タイトル 

(ページタイトルなし)

URL 

http://www.npa.go.jp/annai/license_renewal/ninti/index.html

説明

当該ページは、警察庁所管の特例民法法人一覧のページとなっているが、ページタイトルが設定されていないため、音声読み上げソフト等の利用者は、ページタイトルから当該ページのおおよその内容を把握したり、目的のウェブページであることを素早く確認することができない。

 
ページタイトルが設定されていない警察庁ホームページの画面

主な対応例

ページの内容を識別しやすいページタイトルを設定すること。

備考

なし

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事例票(2)のオの[マル2]
複数のページに同名のタイトルが設定されている例(JIS 5.2e【必須】)

事例番号

29の01
ほか27件(29の04、29の05、29の21、29の22、29の23、29の25、29の26、29の27、29の29、29の30、29の31、29の32、29の33、29の34、29の40、29の42、29の43、29の45、29の48、29の50、29の51、29の52、29の53、29の54、29の55、29の56)

府省名 

運輸安全委員会

タイトル 

運輸安全委員会

URL 

http://www.mlit.go.jp/jtsb/index.html  ほか

説明

運輸安全委員会ホームページ内には、ページタイトルが「運輸安全委員会」となっているページが複数存在する。

このため、音声読み上げソフト等の利用者は、ページタイトルから当該ページのおおよその内容を把握したり、目的のウェブページであることを素早く確認することができない。

 
運輸安全委員会ホームページの画面。ページの内容はそれぞれ異なるが、ページタイトルがすべて同じであるため、内容の違いをページタイトルから判断できない。

主な対応例

ページタイトルが重複しないように、ページタイトル内に補足情報を提供すること。

国土交通省ホームページでは、下図のとおり、ページタイトルに補足情報を提供することで、ページタイトルが重複しないように工夫している。

  図1 トップページ
国土交通省ホームページのトップページの画面。タイトルは、国土交通省。

  図2 所管法令のページ
国土交通省ホームページの所管法令のウェブページの画面。タイトルは、所管法令、告示・通達一覧 - 国土交通省となっており、タイトルから、どのような内容か、どの機関のウェブページか、ということが理解しやすい。

備考

なし

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事例票(2)のカの[マル1]
フレームタイトルが設定されていない例(JIS 5.2f【推奨】)

事例番号

24の20

府省名 

経済産業省

タイトル 

経済省 電子入札システム

URL 

http://www.e-procurement.meti.go.jp/index.html

説明

当該ページは、2つのフレームから構成されている。(図1)

しかし、いずれのフレームにも、フレームタイトルが設定されていない。

このため、音声読み上げソフト等で読み上げたいフレームを選択しようとしても、どのフレームを選択すればよいか分からない。(図2)

  図1 当該ページにおけるフレーム構成
経済産業省ホームページの画面。ウェブページを左右に2分割し、左側にリンクメニュー、右側にリンク先の内容を表示する構成としている。

 

  図2 音声読み上げソフトにおけるフレーム選択画面
図1のウェブページを音声読み上げソフトで読み上げようとした場合に表示されるフレーム選択画面。フレームタイトルが設定されていないために、タイトルは、無題としか読み上げられず、各フレームにどのような情報が表示されているのか分かりにくい。

(注釈)
日本IBM「ホームページ・リーダー3.04」によるフレーム選択画面を用いた。
主な対応例

各フレームには、その役割(表示内容)が分かるようにフレームタイトルを必ず設定すること。

なお、フレームタイトルが適切に設定されていれば、図3のように、どのフレームにどのような情報が表示されているのか理解しやすくなり、音声読み上げソフト等の利用者でも読み上げたいページを選択しやすくなる。

  図3 フレームタイトルが設定されたウェブページにおけるフレーム選択画面
フレームタイトルが設定されている厚生労働省のウェブページを音声読み上げソフトで読み上げようとした場合に表示されるフレーム選択画面。2つのフレームに対して、それぞれ、選択メニューフレーム、メインフレームというタイトルが設定されているため、フレーム内に表示されている情報の内容をおおよそ把握できる。

(注釈)
日本IBM「ホームページ・リーダー3.04」によるフレーム選択画面を用いた。
備考

なし

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事例票(2)のカの[マル2]
不要なフレーム(タイトルを表示するためだけに使用されているフレーム及び中身がないフレーム)が用いられている例(JIS 5.2f【推奨】)

事例番号

08の32

府省名 

公害等調整委員会

タイトル 

公害等調整委員会の公害を解決するには

URL 

https://www.soumu.go.jp/kouchoi/substance/news/index.html

説明

当該ウェブページは、6フレームから構成されている。(図1)

しかし、6フレームのうち3フレームについては、サイトロゴを表示するためだけに使用されているフレーム及び中身がないフレームとなっている。(図2)

さらに、各フレームには分かりやすいフレームタイトルが設定されていないため、音声読み上げソフト等の利用者は、多くのフレームの中から個別に内容を確認していかなければ、利用したい情報にたどり着くことができない。

  図1 当該ページにおけるフレーム構成
公害等調整委員会ホームページの画面。画面を6つに分割し、このうち4つのフレームに、それぞれ、タイトルロゴ、リンクメニュー2つ、リンク先の内容を表示する構成となっている。残りの2つのフレームには中身がないフレームとなっている。

(注釈1)
6フレームのうち2フレーム(フレーム3、フレーム5)は、内容がないため表示されていない。
(注釈2)
フレームの番号は、図2のフレーム選択画面におけるフレーム番号に対応している。
 

  図2 音声読み上げソフトによるフレーム選択画面
図1のウェブページを音声読み上げソフトで読み上げようとした場合に表示されるフレーム選択画面。フレームタイトルが設定されていないため、そもそも、各フレームにどのような内容の情報が表示されているのか把握できないものとなっているが、フレームを1つずつ確認するにしても、6つのフレームのうち3つが、タイトルロゴだけのフレームや中身のないフレームとなっているため、目的の情報にたどり着きにくい。

主な対応例

サイトロゴを表示するためだけのフレームや中身がないフレームは用いないこと。

備考

なし

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事例票(2)のカの[マル3]
フレーム未対応ウェブブラウザに対する代替情報の内容が不適切な例(JIS 5.2f【推奨】)

事例番号

26の03

府省名 

特許庁

タイトル 

特許庁ホームページ

URL 

https://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/shoukai/soshiki/sosiki.htm

説明

当該ページは、フレーム未対応ウェブブラウザに対する代替情報が設定されているが、その内容は「特許庁ホームページを見るにはフレームに対応したブラウザが必要です。」と表示されるのみとなっている。

このため、フレーム未対応ウェブブラウザの種類によっては、当該ページを一切利用することができない。(図2)

フレーム未対応ウェブブラウザに対する代替情報には、少なくとも、フレーム対応ウェブブラウザを利用した場合に各フレームに表示される個々のウェブページへのリンクを提供する。

  図1 フレーム対応ウェブブラウザによる表示結果
フレーム対応ウェブブラウザで表示した特許庁ホームページの画面。特段の問題は生じていない。

 

  図2 図1のウェブページをフレーム未対応ウェブブラウザで表示した場合の結果
フレーム未対応ウェブブラウザで表示した特許庁ホームページの画面。フレーム未対応ウェブブラウザに対する代替情報として、特許庁ホームページを見るにはフレームに対応したブラウザが必要です、というテキストが表示されるのみであるため、フレーム未対応ウェブブラウザの利用者は、これより先の画面に進むことができない。

主な対応例

代替情報は、「フレーム対応のウェブブラウザを利用してください」といった内容ではなく、少なくとも、フレーム内に表示されるウェブページへのリンクを提供すること。

備考

なし

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事例票(2)のカの[マル4]
内部フレームにタイトルが設定されていない例(JIS 5.2f【推奨】)

事例番号

04の01

府省名 

国家公安委員会

タイトル 

国家公安委員会

URL 

http://www.npsc.go.jp/index.html

説明

当該ページは、画面内に2つの内部フレームを持っているが(下図)、いずれの内部フレームにもタイトルが設定されていない。

このため、音声読み上げソフト等では、内部フレームが使用されていることは認識できても、内部フレームの中にどのような情報が表示されているのか認識できないため、目的の情報を探しにくい。

  図 内部フレームが使用されたウェブページの読み上げ結果
国家公安委員会ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

国家公安委員会委員長の動き
内部フレーム2 TAG index Webサイト

一覧
更新情報
内部フレーム3 what's new
(注釈)
日本IBM「ホームページ・リーダー 3.04」の読み上げ結果を記載。
主な対応例

 

備考

なし

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事例票(2)のカの[マル5]
内部フレーム未対応ウェブブラウザに対する代替情報が設定されていない例(JIS 5.2f【推奨】)

事例番号

04の01

府省名 

国家公安委員会

タイトル 

国家公安委員会

URL 

http://www.npsc.go.jp/index.html

説明

当該ページは、「国家公安委員長の動き」及び「更新情報」を表示するために内部フレームを用いているものの(下図)、内部フレーム未対応ウェブブラウザに対する代替情報は設定されていない。

このため、内部フレーム未対応のウェブブラウザを使用する利用者は、更新情報の内容を理解することができない。

  図1 代替情報の内容が不十分となっている内部フレーム
国家公安委員会ホームページの画面

主な対応例

内部フレームに対応していないウェブブラウザでも利用できるように、内部フレームに表示されるページへのリンクを別途提供するなど、代替情報を適切に提供すること。

なお、厚生労働省ホームページでは、新着情報の表示に内部フレームを利用しているが、内部フレーム未対応ウェブブラウザで表示した場合は、「この部分はインラインフレームを使用しています。別ページでも本日の新着情報を参照できます。」と表示されるように設計されており、「本日の新着情報」をクリックすることにより、内部フレーム内に表示される新着情報と同じ内容のウェブページを利用できるようにされている。

  図2 代替情報が適切に設定されている内部フレーム
代替情報が設定された内部フレームを用いている厚生労働省ホームページの画面

備考

なし

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事例票(2)のキ
パンくずリスト、トップページ及びサイトマップへのリンクがない例(JIS 5.2g【推奨】)

事例番号

08の14

府省名 

公害等調整委員会

タイトル 

公害等調整員会の公害紛争処理制度における紛争解決のための手続

URL 

https://www.soumu.go.jp/kouchoi/complaint/tetsuzuki/main.html

説明

下図のウェブページには、パンくずリスト、トップページ及びサイトマップへのリンクが無いために、ホームページのどこに位置しているか分からず、トップページやサイトマップに戻ることもできない。

 
公害等調整委員会ホームページの画面

主な対応例

パンくずリスト、トップページ及びサイトマップへのリンクを見やすい場所に設置する。

対応策の例として、文部科学省は複数のウェブページに共通して表示される部分に、パンくずリスト、トップページ及びサイトマップへのリンクを設置している。

 
文部科学省ホームページの画面

備考

トップページへのリンク及びサイトマップへのリンクについては、JIS X 8341-3:2004の技術解説書を踏まえて調査した。

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事例票(3)のアの[マル1]のa
ウェブページをキーボードのみで利用できない例(キーボードでは利用できないリンクメニューが用いられている例)(JIS 5.3a【必須】)

事例番号

33の35

府省名 

環境省

タイトル 

環境省_地球環境・国際環境協力(地球環境局)

URL 

http://www.env.go.jp/earth/index.html

説明

当該ページは、ページ右上のボタン( )にマウスカーソルを重ねると、環境省ホームページ内の各カテゴリ(総合環境政策、地球環境・国際環境協力、廃棄物・リサイクル対策、大気環境・自動車対策、水・土壌・地盤環境の保全、保健・化学物質対策、自然環境・生物多様性)へ移動するためのリンクメニューが表示される仕組みとなっている。

しかしながら、当該リンクメニューは、マウスを使わなければ利用できないため、キーボードしか使えない利用者(視覚障害者、肢体不自由者)は利用できない。

  図1 ボタンにマウスカーソルを重ねることでリンクメニューが表示される仕組みの例
環境省ホームページの画面

主な対応例

マウスの使用を前提としたメニュー等の設計は行わず、キーボードのみでも操作できるようにウェブページを設計する。

備考

上記リンクメニューは、アクセス可能ではないオブジェクトを用いているため、キーボードしか使えない利用者にとっては利用できないことから、JIS 5.1b【推奨】にも対応していない事例である。(事例票(1)のイのa参照

さらに、アクセス可能ではないオブジェクトに対して、キーボード操作のみでも利用可能なリンクメニュー(代替情報)が提供されていないことから、JIS 5.4e【必須】にも対応していない事例となっている。

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事例票(3)のアの(1)のb
ウェブページをキーボードのみで利用できない例(キーボード操作では正しく機能しない選択メニューが用いられている例)(JIS 5.3a【必須】)

事例番号

24の15

府省名 

経済産業省

タイトル 

パブリックコメント(METI/経済産業省)

URL 

http://www.meti.go.jp/feedback/index.html

説明

当該ページは、パブリックコメントの意見募集終了案件一覧を実施時期や政策分野で絞り込むことができるようになっている。

絞り込みメニュー(下図)は、メニューから表示させたい案件の実施時期及び政策分野を選択することにより、選択項目に対応した案件が表示される仕組みとなっている。

しかしながら、「実施時期」欄の「すべて」から「2004年10月〜2005年3月」までの全11項目のうち、キーボードでは「すべて」の項目しか選択できないようになっている。(「すべて」を選択すると同時に一覧が更新され、絞り込みメニューの初期値として設定されている「お選び下さい」にリセットされるため。「政策分野」欄についても同様。)

  図 経済産業省ホームページにおける絞り込みメニュー(「実施時期」欄)
経済産業省ホームページの画面

主な対応例

絞り込みメニューをキーボードでも操作できるようにプログラム(JavaScript)を修正する。

備考

上記絞り込みメニューは、アクセス可能ではないオブジェクトを用いているため、キーボードしか使えない利用者にとっては実質的に利用できないことから、JIS 5.1b【推奨】にも対応していない事例である。

さらに、アクセス可能ではないオブジェクトに対して、キーボード操作のみでも利用可能な絞り込みを行うための仕組みが提供されていないことから、JIS 5.4e【必須】にも対応していない事例である。

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事例票(3)のアの(1)のc
ウェブページをキーボードのみで利用できない例(キーボードでは利用できないFLASHコンテンツが用いられている例)(JIS 5.3a【必須】)

事例番号

01の61

府省名 

内閣府

タイトル 

内閣府 検索システム

URL 

http://search.cao.go.jp/search.html?search=%1B%24B%3Dj%3A_CO%1B%28B&enc=Shift_JIS

説明

内閣府ホームページの検索結果一覧ページは、FLASHと呼ばれる技術を用いて制作されている。

しかしながら、当該ページは、各入力欄の選択、チェックマークの挿入、ページのスクロールといった操作をキーボードのみでも行えるように設計されていないため、マウスを使用することができない利用者は、内閣府ホームページの検索を利用することができない。

  図 FLASHで作成された検索結果一覧ページ
FLASHで作成された内閣府ホームページの画面

主な対応例

FLASHで作成された部分もキーボードで操作できるように作成する。

備考

上記FLASHコンテンツは、アクセス可能ではないオブジェクトを用いているため、キーボードしか使えない利用者にとっては実質的に利用できないことから、JIS 5.1b【推奨】にも対応していない事例である。(事例票(1)のイのb参照

さらに、アクセス可能ではないオブジェクトに対して、キーボード操作のみでも利用可能な検索機能が提供されていないことから、JIS 5.4e【必須】にも対応していない事例である。

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事例票(3)のアの[マル2]
タブキーによる項目の移動順序が明らかに不適切な例(JIS 5.3a【必須】)

事例番号

08の24

府省名 

公害等調整委員会

タイトル 

公害等調整委員会-各都道府県の紛争処理事件事例

URL 

https://www.soumu.go.jp/kouchoi/pollutionsystem/main7pollution.html

説明

当該ページは、都道府県別に紛争処理事件事例を探せるようになっており、日本地図内に47個のリンクが設定されている。(マウスを利用できない視覚障害者や肢体不自由者は、キーボードのタブキー等を用いて目的の都道府県を選択する。)

しかし、タブキーによる項目の移動順序に一貫性がないため、次に選択される都道府県が予想しにくいことから、音声読み上げソフトの利用者やキーボードしか利用できない利用者にとっては目的の都道府県を選択しにくい。

  図 タブキーによる項目の移動順序に一貫性がない例(佐賀、沖縄、宮崎、鹿児島、熊本、長崎、大分、山形というように、佐賀から沖縄に移動したり、九州から突然東北に移動してしまう。)
公害等調整委員会ホームページの画面

主な対応例

画像内リンク等を用いる場合は、タブキーによる移動順序を考慮して設計する。

備考

なし

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事例票(3)のイの[マル1]
入力欄に何を入力すればよいか分かりやすく示していない例(音声読み上げソフトでは、どの欄に何を入力すべきなのか分かりにくくなっている例)(JIS 5.3b【必須】)

事例番号

26の34

府省名 

特許庁

タイトル 

特許庁ホームページ

URL 

https://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/sesaku/tousho.htm
(アクセス後、「お問い合わせフォーム」のリンクをクリックしたウェブページ)

説明

当該入力ページのメールアドレスの再入力欄は、下図のとおり、メールアドレスの再入力欄であることが明示されていないため、音声読み上げソフトでは、何のための入力欄であるのか分かりにくくなっている。

また、入力に関する注記「確認のため再度入力して下さい」が入力欄の後方に記載されているため、音声読み上げソフトの利用者は、入力作業を終えてからでなければ、当該注記があることを認識できないおそれがある。

  図 入力に関する指示事項が入力作業後に読み上げられる例
特許庁ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

メールアドレス 半角入力 必須
テキスト

テキスト
確認のため再度入力して下さい
(注釈)
日本IBM「ホームページ・リーダー 3.04」の読み上げ結果を記載。
主な対応例

入力欄には、入力欄に対応した項目名(ラベル)を明示する。また、項目名や入力に関する注記は、入力作業の前に認識できるように、入力欄の前方に記載する。

備考

なし

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事例票(3)のイの[マル2]のa
入力欄と項目名(ラベル)が関連付けられていない例(チェックマークを付けにくくなっている例)(JIS 5.3b【必須】)

事例番号

18の32

府省名 

厚生労働省

タイトル 

厚生労働省:メール受付

URL 

https://www-secure.mhlw.go.jp/getmail/getmail.html

説明

当該ページのラジオボタンは、対応するラベルと関連付けられていないため、ラベル部分をクリックしてもチェックを入れることができず、マウスで細かい作業が行えない利用者は操作しにくい。

  図1 ラジオボタンにチェックを入れにくい入力欄の例
厚生労働省ホームページの画面

主な対応例

ラジオボタン、チェックボックス、テキスト入力欄等は、そのラベルと関連付けるように設計すること。

各入力欄とラベルを関連付けることにより、入力欄が選択しやすくなったり、チェックマークを付けやすくすることができる。((3)-イ-(ア)の図5参照)

備考

なし

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事例票(3)のイの[マル2]のb
入力欄と項目名(ラベル)が関連付けられていない例(音声読み上げソフトでは何のための入力欄なのか分かりにくくなっている例)(JIS 5.3b【必須】)

事例番号

03の01

府省名 

公正取引委員会

タイトル 

公正取引委員会

URL 

http://www.jftc.go.jp/index.html  ほか

説明

当該ページの検索キーワード入力欄には、入力欄に対応する項目名(ラベル)が設定されておらず、音声読み上げソフトの利用者は、何のための入力欄であるかを理解しにくくなっている。

  図1 音声読み上げソフトで入力欄を選択しても、何のための入力欄か分かりにくくなっている例
公正取引委員会ホームページの画面

主な対応例

入力欄には、入力欄に対応した項目名(ラベル)を設定するとともに、入力欄とラベルは互いに関連付けられるように設計する。

入力欄とラベルを関連付けることにより、事例票(3)のイの[マル2]のaのようにクリック操作が行いやすくなるだけでなく、音声読み上げソフト等の利用者は、現在入力しようとしている入力欄が何の入力欄であるかを把握しやすくなる。(図2)

 

  図2 ラベル(氏名)と関連付けられた入力欄の入力画面の例
文部科学省ホームページの画面

備考

なし

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事例票(3)のオ
新しいウインドウを開く形式のリンクであるにもかかわらず、新しいウインドウを開くことが明示されていない例(JIS 5.3e【必須】)

事例番号

17の27

府省名 

文化庁

タイトル 

文化庁 | 文化行政のいま | 報道発表資料

URL 

http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/index.html

説明

当該ページには、新しいウインドウが開く形式のリンクが使用されているが、当該リンクには、新しいウインドウを開くことが明示されていない。(図1)

新しいウインドウでウェブページが開いてしまうと、加齢によって認知・理解力が低下した利用者や弱視の利用者等は、突然前のページに戻れなくなって混乱するおそれがあるほか、不要なウインドウを閉じたり、元のページに戻る作業で負担がかかるおそれがある。

  図1 新しいウインドウが開くことを明示していない形式のリンク
文化庁ホームページの画面

主な対応例

ウェブコンテンツの表示や操作の都合上、ウェブコンテンツを別のウインドウで開くことが必要な場合や、やむを得ず更新する場合は、別のウインドウで開くことや内容が自動的に更新されることを明示する。

なお、宮内庁ホームページでは、別のウインドウが開く形式のリンクに対して、下図のように明示している例がみられた。

 

  図2 新しいウインドウが開くことを明示している例
宮内庁ホームページの画面

 

  図3 新しいウインドウが開くことを図記号と代替テキストで明示している例とその読み上げ例
総務省ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

新しいウインドウが開きます
リンク 政治資金収支報告書・政党交付金使途等報告書
(注釈)
日本IBM「ホームページ・リーダー 3.04」の読み上げ結果を記載。
備考

なし

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事例票(3)のカ
基本操作部分における位置、表示スタイル及び表記に一貫性がない例(JIS 5.3f【推奨】)

事例番号

17の02

府省名 

文化庁

タイトル 

文化庁 | 文化行政のあらまし | 文化庁の組織

URL 

http://www.bunka.go.jp/bunka_gyousei/sosiki/index.html

説明

当該ページには、文化庁ホームページのトップページへ移動するためのリンクが3か所あるが、同じ移動先へのリンクであるにもかかわらず、リンク文字がそれぞれ異なっている。(「文化庁」、「HOME」、「トップページへ」)

音声読み上げソフトの利用者は、リンク文字から移動先のページを理解しにくくなる(それぞれが異なるページへのリンクであると勘違いする)おそれがある。

  図1 同じページへのリンクに異なるリンク文字が設定されている例
文化庁ホームページの画面

主な対応例

基本操作部分におけるリンクの位置、表示スタイル及び表記は、ホームページ全体で統一する

備考

なし

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事例票(3)のキ
リンク部分だけではリンク先の内容が識別できない例(JIS 5.3g【推奨】)

事例番号

14の37

府省名 

財務省

タイトル 

入札カレンダー

URL 

http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/calendar/index.htm

説明

下図のように、「こちら」にのみリンクが設定されているため、リンク部分のみを抽出して表示する機能を利用したり、Tabキーでリンク部分のみを読み上げる際に、リンク先内容が識別できない。

 
財務省ホームページの画面

主な対応例

リンク先が予測できるようにリンクを設定する。

例えば、国税庁の「タックスアンサー」に関するウェブページでは、「こちら」だけではなく、文章全体にリンクを設定しているため、リンク部分を読んだだけでリンク先の内容が識別できる。

 
国税庁ホームページの画面

備考

なし

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事例票(3)のクの[マル1]
ナビゲーション等を読み飛ばすことができない例(JIS 5.3h【推奨】)

事例番号

25の02

府省名 

資源エネルギー庁

タイトル 

資源エネルギー庁 組織・機構

URL 

http://www.enecho.meti.go.jp/about/index.htm

説明

下図のようなナビゲーションが多いウェブページを読み上げる場合には、本文を読み上げるまでに時間がかかる。当該ウェブページの本文までの到達時間は40秒で、同様のナビゲーションはページを開くたびに表示されるため、毎回ナビゲーションが読み上げられてしまう。

 
資源エネルギー庁ホームページの画面

主な対応例

ナビゲーション等を読み飛ばすためのリンクを設定する必要がある。

例えば、防衛省ではウェブページの冒頭に「本文へ」及び「メニューへ」というリンクがあり、ナビゲーションを読み飛ばせるように設定されている。

  (対応例1。防衛省のホームページ)
防衛省ホームページの画面

 

また、総務省のトップページでは、画面上は見えないが音声読み上げソフト等で読み上げられるように各メニューへのリンクが設定されている。

  (対応例2。総務省のホームページ)
総務省ホームページの画面

備考

なし

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事例票(3)のクの[マル2]のa
ナビゲーション等を読み飛ばすための仕組みが正しく機能しない例(JIS 5.3h【推奨】)

事例番号

31の30

府省名 

気象庁

タイトル 

気象庁 | 天気予報

URL 

http://www.jma.go.jp/jp/yoho/index.html

説明

下の図では、音声読み上げソフト等の利用者が共通ナビゲーション等を読み飛ばして本文に移動するためのリンクが2か所設定されている。しかし、本文側にリンクを受けるための設定がないために、音声読み上げソフト利用者が読み飛ばすためのリンクを使用した場合には、本文に移動できないだけでなく、読み上げ位置がウェブページの冒頭部分に戻ってしまう。

 
気象庁ホームページの画面

主な対応例

本文側にリンクを受ける設定をする。

具体的には、「メニューを飛ばして内容を読み上げる」というリンクは、ページ内の「content」に移動するように設定されているため、本文側の「天気予報」の前に移動先の「content」を設定する。

備考

なし

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事例票(3)のクの[マル2]のb
ナビゲーション等を読み飛ばすためのリンクが読み上げられない例(音声読み上げソフト等では読み飛ばすための機能が利用できない例)(JIS 5.3h【推奨】)

事例番号

33の01

府省名 

環境省

タイトル 

環境省へようこそ!

URL 

http://www.env.go.jp/index.html  ほか

説明

環境省のトップページには、音声読み上げソフト等の利用者がナビゲーション等を読み飛ばすためのリンクが設定されている。

しかし、当該読み飛ばし用のリンクは、一部の音声読み上げソフトでは認識できないように設計されているため、使用する音声読み上げソフトの種類によっては、読み飛ばすためのリンクが読み上げられず、読み飛ばすためのリンクを使うことができない。

同様の問題は、環境省の他のページにも共通してみられた。

  図1 環境省トップページの読み上げ結果
環境省ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

環境省
フォーム1 の先頭。
サイト内検索


【設計上の読み上げ結果】
本文へ
このページの主な内容
環境省の基本情報
トピックス
お知らせ
政策分野別情報
関連機関等リンク
所在地など
環境省
フォーム1 の先頭
サイト内検索
主な対応例

読み飛ばし用のリンクも読み上げられるようにウェブページを作成する。

備考

一部の音声読み上げソフトでは、スタイルシートプロパティで非表示(display:none)に設定されている場合には、読み上げることができない。当該ウェブページでは、読み飛ばすためのリンクがスタイルシートで非表示設定になっていることが音声読み上げソフトで読み上げられない原因となっている。

このスタイルシートの非表示設定を解除することによって、すべての音声読み上げソフトで読み上げることができるようになる。

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事例票(4)のアの[マル1]
画像に代替テキストが設定されていない例(JIS 5.4a【必須】)

事例番号

24の10

府省名 

資源エネルギー庁

タイトル 

資源エネルギー庁 インフォメーション 審議会情報

URL 

http://www.enecho.meti.go.jp/info/committee/index.htm

説明

 
資源エネルギー庁ホームページの画面

(注釈)
図内の破線は当省が付した。

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

審議会情報

○総合資源エネルギー調査会会長の選任について

開催日
審議会名
平成21年8月3日
総合資源エネルギー調査会総合部会供給構造高度化小委員会(第1回会合)-開催通知
主な対応例

画像に適切な代替テキストを設定する。

上記の図では、「総合資源エネルギー調査会」の画像に「総合資源エネルギー調査会」 という代替テキストを設定する。

備考

なし

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事例票(4)のアの[マル2]
画像の代替テキストが不適切な例 (JIS 5.4a【必須】)

事例番号

11の02

府省名 

厚生労働省

タイトル 

厚生労働省:大臣等・組織・制度概要・採用情報

URL 

http://www.mhlw.go.jp/general/index.html

説明

下図で破線の「文字サイズの変更」の部分は、画像になっている。この画像には、本来であれば「文字サイズの変更」との代替テキストが設定されるべきであるが、代替テキストが、から(alt="")に設定されているため音声読み上げソフトでは読み上げられない。

なお、当該事例のように代替テキストが、から、になっている場合には、未設定の場合とは異なり、チェックツールによる確認では問題として検出されない(チェックツールが代替テキストをあえて、から、にしていると判断する)ため、チェックツールを使った確認でも見つけにくい。

 
厚生労働省ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

厚生労働省
ホーム 窓口一覧 よくあるご質問ご意見 サイトマップ English
general/index.html
general/index.html
general/index.html
フォーム1 の先頭
テキスト
検索: 実行ボタン
主な対応例

画像に代替テキストを設定する場合には、適切な代替テキストを設定する。

この場合は、代替テキストを「文字サイズの変更」とする。

備考

なし

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事例票(4)のアの[マル3]
装飾及びレイアウトのための画像に不要な代替テキストが設定されている例 (JIS 5.4a【必須】)

事例番号

25の33

府省名 

資源エネルギー庁

タイトル 

資源エネルギー庁 施策情報

URL 

http://www.enecho.meti.go.jp/policy/index.htm

説明

読み上げる必要性が低い行頭記号の画像(三角形の記号)すべてに「ydelta」という代替テキストが設定されており、行頭記号の度に「ydelta 原油高と…」、「ydelta エネルギー需要構造…」と読み上げられるため、利用者によっては煩わしく感じることがある。

なお、当該ウェブページには、同様の行頭記号が70個ある。

 
資源エネルギー庁ホームページの画面

主な対応例

装飾やレイアウト調整のための画像には、音声読み上げソフト等が無視できるように代替テキストをカラ(alt="")に設定する。

備考

なし

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事例票(4)のアの[マル4]
画像の近くに同等のテキスト情報があるにもかかわらず、代替テキストを設定しているため、同じ内容が2度読まれてしまう例(JIS 5.4a【必須】)

事例番号

01の46

府省名 

内閣府

タイトル 

地方分権改革推進委員会

URL 

http://www.cao.go.jp/bunken-kaikaku/iinkai/iinkai-index.html

説明

下の写真の代替テキストは、「平成20年8月1日中間報告審議」となっており、写真の下にある説明文「中間報告審議[平成20年8月1日]」と同等の内容となっている。音声読み上げソフト等では、代替テキストと下の説明文を読み上げるため、同じ内容が2度読み上げられ、読み上げに時間がかかる。

 
内閣府ホームページの画面

主な対応例

画像の近くに同等のテキストがある場合には、画像の代替テキストをカラ(alt="")に設定する。

備考

なし

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事例票(4)のイの[マル1]
リンク画像に代替テキストが設定されていない例 (JIS 5.4b【必須】)

事例番号

25の17

府省名 

資源エネルギー庁

タイトル 

資源エネルギー庁 インフォメーション 予算・決算情報、財務書類

URL 

http://www.enecho.meti.go.jp/info/index_info02.htm

説明

下の図では、見出しとなる「予算情報はこちら」や「決算情報はこちら」のリンク画像に代替テキストが設定されていないため、音声読み上げソフトで読み上げた場合にリンク先のURLが読み上げられ、何のページに移動するか理解することができない。

 
資源エネルギー庁ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

エネルギー対策特別会計
エネルギー対策特別会計の概要
info/index_info02_1.htm
info/index_info02_2.htm
info/index_info02_3.htm
経済産業省ホームページ 予算・税・財投等
主な対応例

リンク画像には、リンク先の内容が分かるように代替テキストを設定する。

上記の例では、「予算情報はこちら」などの代替テキストを設定する。

備考

なし

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事例票(4)のイの[マル2]
リンク画像の代替テキストが不適切な例 (JIS 5.4b【必須】)

事例番号

01の41

府省名 

内閣府

タイトル 

仕事と生活の調和推進(ワーク・ライフ・バランス)ホームページ

URL 

http://www8.cao.go.jp/wlb/index.html

説明

下の図で、「このページへのリンク」のリンク画像の代替テキストが「ご意見はこちら」になっており、音声読み上げソフトの利用者は、意見募集のウェブページに移動すると誤解してしまう。

 
内閣府ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

共生社会制作トップ
ご意見はこちら
ご意見はこちら
サイトマップ
主な対応例

リンク画像の代替テキストを設定する場合には、リンク先のウェブページの内容が分かる代替テキストを設定すること。

備考

なし

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事例票(4)のイの[マル3]
読み上げる必要があるリンク画像の代替テキストがカラに設定されているため、音声読み上げソフトで読み飛ばされる例 (JIS 5.4b【必須】)

事例番号

07の28

府省名 

総務省

タイトル 

総務省行政評価局‐政策評価の総合窓口

URL 

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/seisaku_n/index.html

説明

下図の「行政評価局TOP」、「政策評価」、「行政評価・監視」、「独立行政法人評価」、「行政相談」のリンク画像は、代替テキストがカラ(alt="")に設定されているため、音声読み上げソフト等で読み上げた場合に読み飛ばされる。

単にリンク画像に代替テキストが設定されていない場合には、リンク先のURLが読み上げられるため、リンク先の内容は分からないもののリンク画像があることは分かる。しかし、リンク画像の代替テキストをカラ(alt="")にしている場合には、音声読み上げソフト等が読み飛ばしてしまうため、音声読み上げソフト等の利用者は、リンク画像があることが分からない。このため、読み上げる必要のあるリンク画像の代替テキストがカラになっていると、音声読み上げソフト等の利用者には支障が大きい。

 
総務省行政評価局ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

総務省ロゴ
総務省トップページ  サイトマップ
総務省行政評価局

評価局トップ 政策評価の総合窓口
政策評価の総合窓口
主な対応例

リンク画像に適切な代替テキストを設定すること。特に読み上げる必要があるリンク画像の代替テキストをカラ(alt="")にしないこと。

備考

なし

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事例票(4)のイの[マル4]
リンク画像の近くに同等のリンクテキストがあるにもかかわらず、代替テキストを設定しているため、同じ内容が2度読まれてしまう例(JIS 5.4b【必須】)

事例番号

27の33

府省名 

中小企業庁

タイトル 

中小企業庁:「金融サポート」資金繰りを応援します

URL 

http://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/shikinguri/index.htm

説明

下図の破線のリーフレット画像には、隣の説明文と同じ「2009年4月10日 新たな経済対策を決定!」という代替テキストが設定されている。このため、音声読み上げソフト等で読み上げた場合には、「2009年4月10日 新たな経済対策を決定!」が2回繰り返して読み上げられるため、読み上げに時間がかかる。

中小企業庁ホームページの画面

主な対応例

リンク画像の近くに同等のテキストリンクがある場合には、音声読み上げソフト等が読み飛ばすことができるように代替テキストをカラ(alt="")に設定する。

備考

なし

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事例票(4)のエ
動画に代替情報が設定されていない例 (JIS 5.4d【推奨】)

事例番号

23の50

府省名 

水産庁

タイトル 

水産庁/漁業者のみなさま

URL 

http://www.jfa.maff.go.jp/j/fisher/index.html

説明

当該ページの動画には字幕や状況説明などの代替情報がないため、音声情報を聞くことができない聴覚障害者が動画の内容を理解できない。

水産庁ホームページの画面

主な対応例

動画には、字幕や状況説明等の代替情報を提供する。

例えば、調査対象ページではないが、内閣府の「政府インターネットテレビ」では、動画に字幕が設定されており、聴覚障害者等にも内容が理解できるように配慮されている。

内閣府ホームページの画面

備考

なし

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事例票(4)のオの[マル1]
JavaScript又はFLASHを用いて作成されており、音声読み上げソフトやキーボードのみで操作できなくなっているウェブコンテンツに対して、代替情報が提供されていない例(JIS 5.4e【必須】)

事例番号

33の35、05の02、24の15、01の61
※ 事例は、JIS 5.1bJIS 5.3aのものと同一

府省名 

[33の35] 環境省
[05の02] 警察庁
[24の15] 経済産業省
[01の61] 内閣府

タイトル

[33の35] 環境省_地球環境・国際環境協力(地球環境局)
[05の02] 警察の紹介
[24の15] パブリックコメント(METI/経済産業省)
[01の61] 内閣府 検索システム

URL 

[33の35] http://www.env.go.jp/earth/index.html
[05の02] http://www.npa.go.jp/syokai/index.htm
[24の15] http://www.meti.go.jp/feedback/index.html
[01の61] http://search.cao.go.jp/search.html?search=%1B%24B%3Dj%3A_CO%1B%28B&enc=Shift_JIS

説明

JIS 5.1b及びJIS 5.3aで列挙した事例は、マウスを使えない利用者や音声読み上げソフトの利用者では利用できないウェブページ(アクセス可能ではないオブジェクトを用いたウェブページ)となっている。(詳細については各事例参照)

しかし、これらのアクセス可能ではないオブジェクトを用いたウェブページには、マウスを使わなくても利用可能又は音声読み上げソフトの利用者でも利用可能な同等内容の代替情報やこれらを得るための手段が提供されていないため、利用者の中には事例のウェブページ内の情報を全く利用することができないおそれもある。

主な対応例

JavaScript又はFLASHが利用できない場合でも、同等内容の代替情報を得られるようにする。

なお、農林水産省や文部科学省ホームページでは、図2のように、JavaScriptが利用できない場合でも、利用できる場合と同等の情報を表示できるように対応している例がみられた。

また、農林水産省では、図3のように、FLASHで作成したウェブコンテンツとは別にHTML版も作成し、FLASHが利用できない場合においても情報を利用できるようにしている例がみられた。

 

  図2 JavaScriptが利用できない場合における対応の例

【JavaScriptが利用できる場合の表示結果】
農林水産省ホームページの画面

【JavaScriptが利用できない場合の表示結果】
農林水産省ホームページの画面>

(注釈)
画面は、農林水産省ホームページのものを用いた。
 

  図3 FLASHが利用できない場合における対応の例
農林水産省ホームページの画面

(注釈)
画面は、農林水産省ホームページのものを用いた。
 
備考

なし

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事例票(4)のオの[マル2]
プラグインが必要なウェブコンテンツを掲載しているウェブページにおいてプラグインを入手できるページへのリンクを提供していない例(JIS 5.4e【必須】)

事例番号

12の22

府省名 

公安調査庁

タイトル 

情報公開・個人情報保護

URL 

http://www.moj.go.jp/KOUAN/DISCLOSE-KO/index-ko.html

説明

当該ページは、「公安調査庁行政文書管理規程」等を、PDF形式の文書で掲載している。

しかしながら、PDF形式の文書を閲覧するためには別途ソフトウェア(以下「PDF閲覧ソフト」という。)を準備する必要があることが明記されていないため、コンピュータにPDF閲覧ソフトが導入されていない利用者(特に高齢者や初心者)の場合は、PDF閲覧ソフトの入手に手間取るなどして、PDF形式の文書を閲覧できないおそれがある。

 

  図1 PDF閲覧ソフトの入手先等が提供されていない例
公安調査庁ホームページの画面

主な対応例

PDFやFLASH等を利用するために別途ソフトウェアを準備する必要がある場合は、それらを利用するためのソフトウェアの入手先やインストール方法に関する情報を提供すること。

宮内庁ホームページでは、図2のように、PDFを利用しているウェブページにおいて、PDF閲覧ソフトの入手ページへのリンクを提供している。

 

  図2 PDF閲覧ソフトの入手ページへのリンクを提供している例
宮内庁ホームページの画面

備考

なし

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事例票(5)のアのa
色だけに依存した情報を提供している例(JIS 5.5a【必須】)

事例番号

31の43

府省名 

気象庁

タイトル 

気象庁|レーダー・降水ナウキャスト

URL 

http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/index.html?areaCode=211

説明

当該ページでは、降水量を8つに区分して色分けし(赤色、紫色、オレンジ色、黄色、黄緑色、青色、水色、薄い水色)、日本地図上に表示させている。(図)

しかしながら、色覚障害者の中には、赤色と緑色、オレンジ色と黄緑色などの識別が困難な場合があるため、降水量の違いを識別できないおそれがある。

 

  図 色覚障害者では識別しにくい配色を用いている例

【色覚障害を持たない場合の見え方】
気象庁ホームページの画面

【色覚障害者の見え方】
気象庁ホームページの画面
 

(注釈1)
aDesignerのロービジョンシミュレーション結果に基づき当省が作成した。
(注釈2)
モニターの設定、照明環境等により、実際の見え方とは異なる場合がある。
主な対応例

色覚障害者が識別しにくい配色を用いない。

備考

なし

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事例票(5)のアのb
色だけに依存した情報を提供している例(JIS 5.5a【必須】)

事例番号

32の37

府省名 

海上保安庁

タイトル 

海上保安大学校・海上保安学校学生採用試験 試験日程・受験資格等

URL 

http://www.kaiho.mlit.go.jp/saiyou/bosyu/nittei.html

説明

当該ページは、採用試験地を一覧表形式で提供しているが、第2次試験地の地名を赤文字のみで表現している。(図1)

しかしながら、色の違いだけで表現された情報は、音声読み上げソフトの利用者では理解することが困難であるほか(図2)、特定の色を識別することが困難な色覚障害者にとっても理解しにくい(図3)。

 

  図1 第2次試験地であることを文字色の違いだけで表現している例
海上保安庁ホームページの画面

 

  図2 図1の問題箇所を音声読み上げソフトで読み上げた場合の結果
海上保安庁ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

第1次試験地
官署

(中略)

札幌市 第一管区海上保安本部…
函館市 函館海上保安部…
小樽市 小樽海上保安部…
旭川市 第一管区海上保安本部…
(注釈)
ホームページ・リーダー3.04の読み上げ結果を掲載。
 

  図3 図1の問題箇所を色覚障害者の見え方に変換した表示結果

【色覚障害者ではない場合の見え方】
海上保安庁ホームページの画面

【色覚障害者の見え方】
海上保安庁ホームページの画面

(注釈1)
aDesignerのロービジョンシミュレーション結果に基づき当省が作成した。
(注釈2)
モニターの設定、照明環境等により、実際の見え方とは異なる場合がある。
主な対応例

色の違いだけで情報を提供しないこと。

音声読み上げソフトの利用者や色覚障害者でも理解できるように、色だけではなく、テキストによる補足説明を付記する。

備考

なし

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事例票(5)のイの[マル1]のa
記号だけで情報を提供している例(JIS 5.5b【必須】)

事例番号

14の01

府省名 

財務省

タイトル 

財務省ホームページ

URL 

http://www.mof.go.jp/index.htm

説明

時間をコロン記号で区切って表示した場合(「9:00」等)は、音声読み上げソフト等ではコロン記号を読み上げないため、時間を読み上げていることが分からないことがある。また、日付をスラッシュ記号「/」やピリオド記号「.」で区切って、「H21.2.3」等と表す場合も同様に、記号が読み上げられないため、日付を読み上げていることが分からないことがある。

 
財務省ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

エーエム キュー ゼロゼロ マイナス ピーエム ロク サンジュウ
主な対応例

次の対応例のとおり、形(記号)のみに依存した情報を行わないこと。

(対応例1)
コロン記号ではなく、「時」や「分」を使う。
上記の場合であれば、「午前9時から午後6時30分」とする。

(対応例2)
スペース等の都合でやむを得ず記号を使う場合には、透明画像(注釈)を挿入し、「じ」や「ふん」という代替テキストを設定する。

(注釈)
透明画像とは、レイアウトを調整したり、音声読み上げソフト等で読み上げられるように代替テキストを設定するために使われる透明の画像。縦と横の長さが1ピクセルの透明画像であれば、レイアウトを変えずに透明画像を挿入することができる。

 
透明画像に代替テキストを設定し、正しく読み上げられるように修正した財務省ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

受付時間 9じ00ふんから18じ30ふん
備考

なし

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事例票(5)のイの[マル1]のb
記号だけで情報を提供している例(JIS 5.5b【必須】)

事例番号

33の12

府省名 

環境省

タイトル 

平成21年版環境統計集

URL 

http://www.env.go.jp/doc/toukei/contents/index.html

説明

音声読み上げソフト利用者は、記号等の形だけで提供された情報を認識できないため、内容を理解することができない。

なお、下の図では、見出しにフレームが使われており、表の結合も行っているため、理解にしにくいものとなっている。

 
環境省ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

1.1 都道府県別 人口・面積・県内総生産・使用電力量
主な対応例

形のみに依存した情報提供は行わない。

記号を使う場合には、画像にして代替テキストを設定するなど、音声読み上げソフト等の利用者に配慮した設定にする必要がある。例えば、国税庁の統計情報の例では、青い丸の画像に代替テキストが設定されており、「平成20年度民間給与実態統計調査結果ページへ」等と読み上げられる。

 
国税庁ホームページの画面

備考

なし

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事例票(5)のイの[マル1]のc
漢字一文字の形だけで情報を提供している例(JIS 5.5b【必須】)

事例番号

18の28

府省名 

厚生労働省

タイトル 

厚生労働省:新着情報

URL 

http://www.mhlw.go.jp/new-info/index.html

説明

下の図のように、「広報・出版」を漢字一文字で「広」と省略して表示した場合、音声読み上げソフト利用者は形を識別することができないため、同じく「コウ」と読み上げられる公益通報者保護法の「公」と区別できない。同様に、「報道発表資料」の「報」と「所管の法令、告示・通達等」の「法」も区別できない。

 
厚生労働省ホームページの画面

主な対応例

漢字一文字等の形のみに依存した情報の提供は行わない。

上記の図の対応策としては、国土交通省のトップページの新着情報のように、省略しても意味が分かる程度の文字数にし、画像にする場合には適切な代替テキストを設定する。

  (対応策の例。国土交通省のトップページの新着情報)
国土交通省ホームページの画面

備考

なし

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事例票(5)のイの[マル2]
位置だけに依存している情報を提供している例(JIS 5.5b【必須】)

事例番号

14の37

府省名 

財務省

タイトル 

入札カレンダー

URL 

http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/calendar/index.htm

説明

下の図を音声読み上げソフトで読み上げた場合、「New」を読み上げた後、「1月」を読み上げてしまい、「New」が10月の上に位置していることが分からない。同様に「12月」を読み上げた後に「変更※」と読み上げ、「変更※」が5月の下にあることが分からない。

音声読み上げソフト利用者は、位置だけに依存した情報を認識することができないため、「New」及び「変更※」がどの月に対応しているのか分からない。

 
財務省ホームページの画面

【音声読み上げソフトでの読み上げ結果】

New 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 変更※
主な対応例

位置だけに依存した情報を提供しない。

上記の例では、セルの中に文字を入れることによって、「5月」の次に「変更※」、「New」の次に「10月」を読み上げさせることができる。

  (改善例)
位置だけに依存しないように修正した財務省ホームページの画面

(注釈)
改善例は、財務省のウェブページを参考に当省が作成した。
備考

なし

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事例票(6)のア
文字サイズを変更できない例(JIS 5.6a【必須】)

事例番号

08の11

府省名 

公害等調整委員会

タイトル 

公害等調整委員会-公害苦情調査

URL 

https://www.soumu.go.jp/kouchoi/knowledge/report/main.html

説明

当該ページでは、一部の文字サイズが固定されているため、下図のとおり、一部のウェブブラウザでは文字サイズを調整することができない。

  図 一部のウェブブラウザでは文字サイズを変更することができない例

【文字サイズが「中」サイズ】
海上保安庁ホームページの画面

【文字サイズが「最大」サイズ】
海上保安庁ホームページの画面

(注釈)
画面は、公害等調整委員会のものを用いた。
主な対応例

文字サイズ及びフォントは、利用者が変更できるように設計すること。

備考

最新版のウェブブラウザ又は閲覧支援用のソフトウェアを用いることにより、文字サイズが絶対値で指定されていても、文字サイズを強制的に変更できる場合がある。

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事例票(6)のイ
制作者側でフォントを指定しているために、利用者側において指定したフォントでウェブページが表示されない例(JIS 5.6b【推奨】)

事例番号

05の30

府省名 

警察庁

タイトル 

国家公安委員会 警察庁における情報公開・個人情報保護(警察庁)

URL 

http://www.npa.go.jp/pdc/index.html

説明

当該ページは、明朝体で表示されるように制作されている。

このため、利用者側がゴシック体で表示されるようにウェブブラウザを設定している場合でも、設定の状況によっては、下図のように制作者側において指定したフォントが利用者側の設定に優先して表示される。

  図 ゴシック体で表示されるように設定したウェブブラウザで表示した結果
警察庁ホームページの画面

(注釈)
画面は、Internet Explorer 6.0のものを用いた。
主な対応例

利用者側が指定したフォントでウェブコンテンツを表示できるようにするため、フォントは、制作者側において指定しないこと。

備考

なし

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事例票(8)のア
点滅又は移動の速度が速すぎる例(JIS 5.8a【推奨】)

事例番号

08の32

府省名 

公害等調整委員会

タイトル 

公害等調整委員会−年次報告書

URL 

https://www.soumu.go.jp/kouchoi/knowledge/nenji/index.html

説明

当該ページでは、一定時間ごとに表示が切り替わるアニメーション画像を用いている。

アニメーション画像は、「暮らしの中の公害、どうしよう」(13文字)と「まず、公害苦情相談窓口へ」(11文字)が交互に切り替わるようになっているが、切り替わる速度が2秒よりも短かくなっており、JIS X 8341-3:2004の技術解説書の中で示されている基準(10文字程度の情報を点滅させる場合は最低でも2秒間は同じ内容を表示する)を満たしていない。

  図1 一定時間ごとに表示内容が切り替わる画像(2秒より短い間隔で切り替わる)
公害等調整委員会ホームページの画面

主な対応例

点滅表現は可能な限り避けること。

使用する場合は、点滅速度及び移動速度を緩やかにしたり、点滅や移動を一時停止できるように設計すること。

なお、総務省ホームページでは、文字が移動する表現を用いているが、図2のとおり、文字にマウスカーソルを合わせると移動が一時停止するように設計されている。

  図2 移動する文字を一時停止できるように設計されている例
総務省ホームページの画面

備考

なし

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事例票(9)のア
言語コードが指定されていない例(JIS 5.9a【必須】)

事例番号

09の25

府省名 

消防庁

タイトル 

総務省消防庁

URL 

http://www.fdma.go.jp/html/life/

説明

当該ページは、日本語のウェブページとなっているが、ウェブページに日本語であることを示す言語コード「ja」が設定されていない。

言語コードが指定されていない場合は、言語に対応したフォントで正しく表示できなかったり、音声読み上げソフト等で正しく読み上げられないおそれがある。

  図1 言語コードが指定されていないウェブページの例
消防庁ホームページの画面

主な対応例

ウェブページ内で用いられている言語に対応した言語コードを指定すること。(日本語のウェブページの場合は、図2のように、日本語であることを示す言語コード「ja」を設定する。)

  図2 日本語のウェブページに言語コードが指定されている例(HTMLの場合)
言語コードが指定されている例を示した画面

(注釈)
対応方法は一例であり、ウェブコンテンツの種類、バージョン及び内容によって異なる。
備考

当該事例については、消防庁ホームページのリニューアルに伴い既に修正されている。

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事例票(9)のイの[マル1]
外国語を用いなくても情報が伝えられる部分を日本語で記述していない例(JIS 5.9b【推奨】)

事例番号

17の02

府省名 

文化庁

タイトル 

文化庁 | 文化行政のあらまし | 文化庁の組織

URL 

http://www.bunka.go.jp/bunka_gyousei/sosiki/index.html

説明

当該ページでは、よくある質問とその答えを掲載しているウェブページを「Q&A」、パンくずリストの中のトップページに戻るためのリンクを「HOME」と英語で表記している部分がある。

  当該部分については、英語でなければ情報を伝えられない部分ではないため、分かりやすい日本語で表記することが望ましい。

  図 外国語を用いなくても情報が伝えられる部分を外国語で記述している例
文化庁ホームページの画面

主な対応例

外国語を用いなくても情報が伝えられる部分は日本語で記述すること。

例えば、財務省ホームページでは、「よくあるご質問」や「トップ」などとしている。

  図 外国語を用いていない例
財務省ホームページの画面

備考

なし

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事例票(9)のイの[マル2]
外国語に単語の意味又は説明が提供されていない例(JIS 5.9b【推奨】)

事例番号

34の59

府省名 

防衛省

タイトル 

検索ページ:<所在地>

URL 

http://www.mod.go.jp/cgi-bin/search.cgi?query=%8F%8A%8D%DD%92n&whence=0&idxname=pid&max=20&result=normal&sort=score

説明

当該ページでは、下図のとおり、検索の結果該当したウェブページ数を「Total 8672 documents matching your query」と表記しているが、英語の文章の意味が記載されていないため、内容を理解しづらい。

防衛省ホームページの画面

主な対応例

想定する利用者にとって理解しづらいと考えられる外国語は、単語の意味又は説明を提供すること。

備考

なし

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事例票(9)のウ
省略語、専門用語等に正式名称や解説が提供されていない例(JIS 5.9c【推奨】)

事例番号

13の56

府省名 

外務省

タイトル 

外務省: 外交政策

URL 

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/index.html

説明

当該ウェブページでは、「PKO」という省略語が用いられているが、PKOの正式名称(国連平和維持活動)が提供されていないため、PKOという省略語を知らない利用者は、内容を理解することができない。

  このほかに、当該ウェブページでは「NGO」(非政府組織の省略語)及び「Y2K」(2000年問題の省略語)の正式名称が提供されていない。

外務省ホームページの画面

主な対応例

文章中に、省略語や専門用語が初めて記載されるときには、正式名称や解説を提供する。

上記のPKOの例では、「PKO(国連平和維持活動)」等とする。

備考

なし

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事例票(9)のエ
読みの難しい固有名詞(姓名、社名、地名)に読み方が提供されていない例(JIS 5.9d【推奨】)

事例番号

26の06

府省名 

特許庁

タイトル 

特許庁ホームページ

URL 

https://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/shoukai/soshiki/kanbu.htm

説明

当該ページでは、幹部名簿一覧において、姓名に読み方を付記していない。

姓名、社名、地名といった固有名詞は、読み方が分からずに内容を正確に理解できなかったり、音声読み上げソフト等においても正しく読み上げられないおそれがあるため、読み方の難しい言葉には、読み方に関する情報を付記することが望ましい。

  図1 姓名に読み方が付記されていない例
特許庁ホームページの画面

(注釈)
画面は、平成22年2月現在のものを用いた。
主な対応例

読み方が難しい言葉には、読み方に関する情報を付記すること。

なお、公正取引委員会ホームページでは、図2のとおり、姓名に読み方を付記している例がみられた。

  図2 姓名に読み方が付記されている例
公正取引委員会ホームページの画面

(注釈)
画面は、平成22年2月現在のものを用いた。
備考

なし

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事例票(9)のオのa
単語の途中に空白又は改行を挿入している例(JIS 5.9e【必須】)

事例番号

11の63

府省名 

法務省

タイトル 

法務省パブリックコメント

URL 

http://www.moj.go.jp/PUBLIC/index.html

説明

当該ページでは、パブリックコメントの見出しセル「案件名」、「入手方法」、「提出先」、「備考」に空白が挿入されている。

  空白が挿入された文字は、下図のとおり、誤った読み上げられ方をするため、音声読み上げソフト等の利用者は、内容を正しく理解することができない。

  図 問題部分の読み上げ結果
あんけんめい、にゅうしゅほうほう、ていしゅつさき、びこう、の各文字の後ろに空白が挿入されている部分の画面。音声読み上げソフトでは、それぞれ、あん けん な、いり て ほう ほう、てい で さき、そなえ かんがえ、と読み上げられてしまう。

(注釈)
日本IBM「ホームページ・リーダー 3.04」の読み上げ結果を記載。
主な対応例

単語の途中に空白を挿入しないこと。

備考

なし

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事例票(9)のオのb
単語の途中に空白又は改行を挿入している例(JIS 5.9e【必須】)

事例番号

06の39

府省名 

金融庁

タイトル 

WEB受付窓口及び金融円滑化「大臣目安箱」

URL 

https://www.fsa.go.jp/opinion/index.html

説明

当該ページは、入力した意見・要望を送信するためのボタン「送信する」及び入力内容を消去するためのボタン「クリア」の名前の途中に空白を挿入している。(図1)

  音声読み上げソフトでは、図2のとおり、「送信する」を「おくりしんする」と読み上げるため、その利用者は、何のためのボタンであるかを正しく理解することができない。

  図1 ボタン名の途中に空白を挿入している部分
ボタン名の途中に空白が挿入されているウェブページの画面

  図2 問題部分の読み上げ結果
(図の説明)
そうしんする、という単語の文字の間に、体裁を整える目的で空白が挿入されているため、音声読み上げソフトでは、そうしんする、と読み上げられず、おくり しん する、と読み上げられてしまう。
そうしんする、の各文字の後ろに空白が挿入されている部分の画面

(注釈)
日本IBM「ホームページ・リーダー 3.04」の読み上げ結果を記載。
 
主な対応例

ボタン名の途中に空白を挿入しないこと。

備考

なし

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事例票(9)のオのc
単語の途中に空白又は改行を挿入している例(JIS 5.9e【必須】)

事例番号

19の31

府省名 

中央労働委員会

タイトル 

厚生労働省:平成20年度賃金事情等総合調査(確報)

URL 

http://www.mhlw.go.jp/churoi/chousei/chingin/08/chingin.html

説明

当該ページでは、「表6 家族手当制度の上限額」等の見出しセルの一部において、縦書きを表現するために、単語の途中に改行を挿入している部分がある。(下図)

  音声読み上げソフトでは、以下のとおり、「集計者数」を「つどいけいしゃかず」と読み上げるため、その利用者は、表の内容を正しく理解することができない。

  図 問題部分の読み上げ結果
(図の説明)
しゅうけいしゃすう、という単語の文字の間に、縦書きを表現する目的で改行が挿入されているため、音声読み上げソフトでは、しゅうけいしゃすう、と読み上げられず、つどい けい しゃ かず、と読み上げられてしまう。
しゅうけいしゃすう、の各文字の後ろに改行が挿入されている部分の画面

(注釈)
日本IBM「ホームページ・リーダー 3.04」の読み上げ結果を記載。
 
主な対応例

縦書きを表現するために、単語の途中に改行を挿入しないこと。

備考

なし

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事例票(9)のオのd
単語の途中に空白又は改行を挿入している例(JIS 5.9e【必須】)

事例番号

20の50

府省名 

中央労働委員会

タイトル 

中央労働委員会:ブックローン(継続雇用)不当労働行為再審査事件

URL 

http://www.mhlw.go.jp/churoi/houdou/futou/shiryo-01-322.html

説明

当該ページは、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律」の説明を行っている部分について、ページのレイアウトのために、文章の途中で強制的に改行を挿入している。(下図)

  このため、2行目から3行目にかけての「いずれかの措置」という部分は、「いずれか」と「の措置」の間に若干の読み上げ間隔が生じるため、音声読み上げソフト等の利用者は、内容を正しく理解できないおそれがある。

  図 文章の途中で強制的に改行を行っている場合の読み上げ結果
中央労働委員会ホームページの画面

主な対応例

文章の途中で強制的に改行は行わないこと。

備考

なし

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事例票(9)のカ
イラスト等を利用してより分かりやすく作成すべきと考えられる例(JIS 5.9f【推奨】)

事例番号

01の21

府省名 

内閣府

タイトル 

内閣府 調達情報

URL 

http://www.e-procurement-cao.jp/choutatsujouhou.html

説明

当該ページでは、電子入札を利用する際に必要なソフトウェアの操作方法を、図1のとおり、文章のみで説明している。

  機器の操作方法や数値データ等は、文章で表現されただけでは分かりにくい場合があるため、イラストやグラフを併用して理解しやすく作成することが望ましい。

  図1 ソフトウェアの操作方法を文章のみで説明している例
内閣府ホームページの画面

主な対応例

機器の操作方法や数値データ等は、文章だけでなく、イラストやグラフ等を用いて分かりやすく作成すること。

 なお、国税庁ホームページでは、ソフトウェアの操作方法やホームページの使い方について、図2のとおり、イラストを併用して説明している例がみられた。

  図2 イラストを用いて操作方法を説明している例
国税庁ホームページの画面

備考

なし

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