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ファイル共有ソフトの利用とその危険性

 ファイル共有ソフトとは、インターネットを利用したP2P(Peer to Peer−ピア・トゥー・ピア)でファイルをやり取りするソフトウェアのことです。ユーザーは、インターネットに接続された自分のコンピュータに、ファイル共有ソフトを導入することで、他のユーザーとファイルをやり取りすることができるようになります。

 ただし、ファイル共有ソフトは、自動的にファイルを送受信する仕組みであるため、違法なファイルのやり取りに利用されたり、ウイルスの感染によって、公開するつもりのないファイルがインターネットに流れてしまったりといったトラブルが数多く発生しています。

ファイル共有ソフトの危険性

 このような被害を防ぐもっとも確実な対策は、原則として公私ともにファイル共有ソフトを使わないことです。

 もっとも重要視しなければならないことは、ウイルスに感染した場合の危険性とその被害の大きさです。ファイル共有ソフトを利用しているということは、インターネットに自分のコンピュータを公開しているということなので、感染したウイルスによって、公開用に設定していたフォルダ以外のフォルダを公開するように変更されてしまうと、コンピュータのハードディスクの中身がすべてインターネットに流出してしまう危険性さえもあります。つまり、ファイル共有ソフトを利用しているコンピュータでは、通常のホームページの閲覧や電子メールの利用に比べて、情報漏洩の危険性が格段に高くなるというわけです。

 また、ファイル共有ソフトでは、それぞれのファイルの複製がネットワーク内に大量に作成される可能性があるため、公開されていた期間がたった1日であったとしても、複製されたすべてのファイルを完全に消去することは事実上不可能です。このことが、情報漏洩の被害を拡大させる大きな要因となっています。

 もうひとつ理解しておかなければならないのは、著作権侵害に対する問題です。多くのファイル共有ソフトは、収集したファイルを再度インターネットに公開する仕組みを持っています。つまり、最初は収集したファイルであっても、後からそれらのファイルを自分のコンピュータから公開することにより、元のファイルの著作権保有者から著作権侵害で訴えられる可能性があるということです。

 以上のように、ファイル共有ソフトの利用は非常に情報漏洩のリスクが高いということを認識してください。リスクを理解した上で、それでも職場でファイル共有ソフトを利用する必要が生じた場合は、必ずシステム管理者やネットワーク管理者に相談してください。また、自分では使っていないつもりでも、いつの間にか家族の誰かが勝手にインストールし、情報漏洩している事件も起こっています。ファイル共有ソフト使用の方針については、家族にも徹底が必要です。

 なお、ファイル共有ソフトを利用する上でも、ウイルス対策ソフトの導入は必須です。しかし、これまでに発生したウイルスでは、ウイルス検知用データの対応が数日遅れたケースもあったため、ウイルス対策ソフトが導入されているからといって決して安心はできないということを認識しておいてください。

ページ参照知識:ファイル共有ソフトとは?
ページ参照知識:情報セキュリティ関連の法律−著作権法

(2009年3月更新)

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