恩給審査会　第21回　議事要旨

平成28年6月21日（火）14時00分〜

総務省第2庁舎　4階特別会議室

北川委員、榊委員、八木委員、岡本（多）委員、長瀬委員、四宮委員、 ビッセン委員、石黒委員、岡本（理）委員

1．傷病恩給の付議案件についての審議（1件）
2．総務大臣に対する異議申立てに係る諮問案件の審議（1件）

1．傷病恩給の付議案件についての審議
(1)事案の概要
　旧軍人在職中に右下腿（脛骨）骨折兼前額部擦過銃創を受け、現在右下肢運動障害（第3款症）及びトロトラスト沈着症(第4款症)を総合し、傷病年金第2款症（無期）を受給中の者から、トロトラストによる臓器等の機能障害を訴えての爾後重症請求である。
(2)議決事項
　今回申立ての右肺腫瘍は公務に起因するものと認め、公務障害の程度は、右肺腫瘍(第5項症)及び右下肢運動障害（前回認めた第3款症）を総合し、第5項症相当と認め、軽快の見込みはないので無期とする。なお、心不全、高血圧及び高脂血症は公務否認とする。給与初月は平成27年11月とする。

2．総務大臣に対する異議申立てに係る諮問案件の審議
(1) 事案の概要
　異議申立人からの傷病恩給請求に対し、公務傷病の障害の程度は傷病年金が給される程度に達しているものとは認められず、傷病賜金（一時金）を給するとした裁定に対する異議申立て
(2) 答申事項
　公務に起因する障害の程度は、普通写真上認められる腹部、右手掌、右中指及び左示指の瘢痕により第2目症が相当であり、原処分に誤りはなく、異議申立ては棄却する。