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会見発言記事

上川総務副大臣 副大臣会議後記者会見の概要

平成25年11月7日


 11月7日の副大臣会議後記者会見の模様です。冒頭、上川総務副大臣から、本日の副大臣会議における発言、就任1ヶ月余及び個別政策について説明した後、女性国家公務員の登用について上川総務副大臣が質問に答えました。


冒頭発言

 お待たせをいたしましたけれども、ただ今から、私の方から少しお話をさせていただきたいと思います。

【本日の副大臣会議における発言】
 今朝、総理官邸で副大臣会議が開催されました。原則として、副大臣会議の内容につきましては、官邸で一元的にブリーフを行うという、そういう扱いでございますので、私も含めまして、各府省の副大臣からは、会議内容の説明については行わないという整理になっているところでございますが、私自身が発言した点のみということで、御紹介をさせていただきたいと思います。
 今日の副大臣会議の議題の一つとして、後藤田内閣府副大臣から「クールジャパンの推進について」ということで、御説明がございました。このクールジャパンの推進につきましては、関係する省庁を挙げて推進していこうということでございまして、私の方から、特に、コンテンツについての海外展開ということにつきましては、先日、東京ドラマアウォードで表彰されました「あまちゃん」、そして、能年さんに主演女優賞という表彰をさせていただきましたけれども、そうしたコンテンツの中でも、特に「人」に、クールな人ということで、大変発信力が大きいということでございまして、クールジャパン戦略の中でも、特に人に特化した形でも、このクールジャパンの推進においても、その点を特に注目してやっていきたいという趣旨の発言を行いました。
 各府省の連携の下で、これから内閣府副大臣、後藤田さん中心に、また、ほかの副大臣と共に、少しチームを設定して、この推進において、もっと積極的な役割を果たしていこうということで、そんな話をしたところでございます。

【就任1ヶ月余】
 9月30日に副大臣に就任して以来、約1カ月が経ちました。私自身、就任当初から、総務省の大きな役割といたしまして、ICTとか地域活性化を通じて経済を再生する、また、国民のくらしを守り、支えるというところに、大変大きな役割があるというふうに理解しておりましたけれども、副大臣として、この1カ月の仕事の中で、より思いを深くして臨んでいるということで、2点ほど御紹介してみたいと思います。
 まず、経済再生につきましては、担当分野でありますICTを活用したイノベーションの創出、あるいは地デジの日本方式、防災のICT、また、郵便システムの国際展開というところに取り組んでおります。一昨日、11月5日には、フィリピンが日本の方式を採用するということで再表明をしてくださいまして、トップセールスの成果が上がっているなというふうに思っております。
 こうした日本の地デジのシステムを既にもう16カ国、採用するという状況に至っているわけでありますけれども、更に、日本の優れた技術を少しでも幅広く採用していただくことができるように、国際的な展開ということには力を入れてまいりたいというふうに思っております。
 その際、強く感じるのは、その放送・通信のその技術のみならず、その放送・通信のシステムを通じて、それを利用して、コンテンツの分野についても、大変大きな力を発揮するということを、特に、国際ドラマフェスティバルの、この「あまちゃん」の受賞にも感じましたし、また、NHKの日本賞の御受賞ということで、海外の優れた教育コンテンツというのが、大変短いドラマ、あるいはドキュメンタリーであっても、観る人々に大変大きな勇気とか感動を与え、また、それが社会を動かす原動力になっているということを強く感じました。その出演者とか製作者が、その力を、つまり、社会を動かす力があるのだということを十分に認識して、そのもっている力に対しての責任とか、あるいは畏れといったものも感じているというような、これは、日本賞の最後に、受賞された方のメッセージでありましたけれども、それゆえに、責任をもって、これからも仕事をしていきたいという、大変感銘深いお話がメッセージとして伝わってまいりまして、この放送・通信の力が、存分に発揮できるように、行政側もその責任をしっかりと果たしていくということが大事だというふうに強く感じたところでございます。
 また、国際展開につきましては、特に実感していることでございますけれども、これまでのその展開の仕方というのは、例えば、製造業、その他でみられたとおり、日本である一定の技術を蓄積して、そして、それで商用化しながら、その普及した成果を国際的に展開するというような形で、国内から、そして国際へと、こう市場が拡大していくという、そういうイメージでありましたけれども、この放送とか通信の分野におきましては、企画立案の段階から、既に海外への展開というものを視野に入れて施策をスタートさせる、そういう時代に入っていると。また、逆もありまして、海外で展開していったものを、逆に日本の方のフィールドに取り込むというようなこと。つまり、インターネットの時代は、国境のないグローバルな時代でありますので、そういう意味で、新しい時代に入ったなということを強く感じております。
 そして同時に、そういう時代において、インターネットの時代におきましては、サイバーセキュリティの対策とか、あるいはeコマースといったように、適正な取引のルールづくりということにつきましても、自国の仕組みを前提とした議論では通用しないということでありまして、初めから、世界の中での戦略というものを、しっかりイメージを抱いて対応することが大変大事だなというふうに思っております。そういう意味では、このICTの分野は、そうした意識を強くもって、行政課題に対応していくということを、これからしっかりと据えて取り組んでいきたいというふうに思っております。
 次に、「国民を守り、くらしを支える」ということでありますけれども、今回、26号の台風で、伊豆大島での大きな被害が、まだ行方不明者の方、5名いらっしゃるということで、必死の救助・捜索活動に当たっているところでございます。消防だけでも、東京消防庁、近隣各県も含めまして、この伊豆大島の災害の救助に対しまして、延べ4,658名の方が、日夜、派遣されて、懸命の救助に取り組まれていらっしゃるということであります。
 こうした大人数の部隊投入というのは、政府とか自治体、人の命を守る活動を本当に尽くすということについて、そのことを体してやっているわけでありまして、これから消防の例のみならず、総務省の施策そのものが、国民生活を支える身近な行政サービスの基盤というふうに考えると、このことが命を守る、あるいは、くらしを守るということを総務省がやっているということ、また、国がしっかりと支えているということを、一人の住民の方にも実感していただくことができるようにしていく、そうした実感を感じていただくような、そういう仕事をしていく、オール総務省を挙げてしていくということを心掛けていく必要があるというふうに思っております。総務省のキャッチフレーズというのは、「実はここにも総務省」、目に見えないところで国民の生活やくらしを守っているということでありますので、こうした大切な分野をしっかりと、新藤大臣のリーダーシップの下で担っていく自覚をもって取り組んでいかなければいけないというふうに思っております。
 新藤大臣のリーダーシップで、総務省の五つのミッションということで、こうしたミッションにつきましては、総務省の中でも徹底して、この国民目線の下での改革を実践していこうということでございますが、私も行政評価とか行政管理ということを担当しておりますので、そういう意味で、あくまでも国民目線で改革をしていくということを自分の使命ということで、全力を尽くしてまいりたいというふうに思っております。
 これから、臨時国会、更には、予算の編成、また、通常国会ということで、重要な時期が続く折でございますので、総務省の政務三役一丸となって課題に取り組んで、総務省のミッションをしっかりと果たしてまいりたいというふうに思っております。

【個別政策】
 最後でございますが、私の担当分野の中で最近の動きということで、ちょっと御紹介をさせていただきたいと思いますが、まず1点は、配偶者の同行休業法案の国会での審議ということでございます。10月25日に法案の閣議決定がなされまして、国会提出。この法案につきましては、女性のみならず男性もそうですけれども、キャリアパスの選択肢を広げる仕組みとして極めて重要であるということで、女性の活躍推進につながるものというふうに考えております。本日、総務委員会におきまして、法案が採決されたということで、明日、本会議に付託されるということでございますので、衆参、法案の成立に向けて、全力を尽くしてまいりたいというふうに思っております。
 2番目は、女性の国家公務員の採用・登用の促進ということでありますけれども、人事行政を担当している省でもありまして、各府省におきましても、積極的な取組を要請しながら、採用、そして登用状況のフォローアップ、活躍事例集、そうしたものの作成ということで、この分野につきましては、特段に力を入れて頑張っていきたいなというふうに思っております。
 3点目でございますが、ドメイン名の政策委員会ということで、10月31日に第1回の会合が開催されたところでございます。このドメイン名の管理運営の信頼性・透明性の確保の在り方を検討するという、この使命の下での情報通信審議会の下でのこのドメイン名政策委員会の御議論でございますが、来年3月めどの取りまとめに向けまして、活発な議論を期待していきたいというふうに思っております。特に、国境のないグローバルなフィールドにおきまして、国際的なルールへの対応というのが問われる課題だというふうに思っておりますので、このドメイン名につきましては、極めて高い公共性を有するものだというふうに考えますと、この対応につきましては、本当に真摯に活発に議論していただきまして、十二分の成果を上げていただくことができるように取り組んでまいりたいというふうに思っております。 

 以上でございます。副大臣会議、また、就任1カ月の私の若干の感想と個別政策の動きということで、発言をさせていただきました。ありがとうございます。

質疑応答

女性国家公務員の登用

問:
 副大臣、ありがとうございます。幹事社、時事通信、丸山から、まず、お伺いしますと、今、お話があった中で、最後の方に、女性の登用というお話がありましたが、これは安倍政権にとっても力を入れているところですが、なかなか進まないという現状にある中で、上川副大臣として、何かアイデアというのを、国家公務員について、あるのでしょうか。
答:
 私もこの女性の登用につきましても、また、女性の活躍につきましても、党の本部でも、また、その前、男女共同参画担当大臣としても取り組んできたところでございますが、なかなか、目標を掲げながらも、実態がついていかないというのが、現実にございます。そこで、今、担当ということで、これからどのように具体的に成果が上がることができるようにということについては、少し実態の中を、中で、少し実態をよく調査させていただきながら、一つの具体的な政策の方向性というものを出していくことができる時期を、なるべく早く実現できるように頑張っていきたいなというふうに思っております。
問:
 よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。
答:
 ありがとうございました。

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