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会見発言記事

高市総務大臣閣議後記者会見の概要

平成29年1月24日

冒頭発言

 おはようございます。
 特に冒頭ございません。閣議、閣僚懇のみでございました。

質疑応答

トランプ米大統領就任に伴う総務省所管行政への影響

問:
 幹事社から1問質問させていただきます。先日、トランプ大統領がアメリカで就任されましたけれども、それについての所感と、併せてトランプ大統領はTPPからの離脱の大統領令署名をされるのは、保護貿易主義的な立場を表明されていますが、こうしたトランプ大統領の政策などについて、総務省として対応すべきことがあればお聞かせください。
答:
 トランプ大統領の御就任に、心から敬意を表させていただきます。
 日米同盟は、我が国にとって外交及び安全保障の基軸でございます。また、アジア太平洋の平和と繁栄に大きな役割を果たす同盟でもございますので、しっかりと新たな政権と信頼関係を構築しながら、共に歩んでいかなければならないと思っております。
 また、TPPに関して離脱の意向を表明されましたが、日本は、自由貿易の恩恵を受けながら繁栄してきた国でもございます。自由で公正な共通のルールを持った自由貿易圏をしっかりと形成していく中で、主導的な役割を果たしていく覚悟を持って取り組んでいかなければならないと思います。
 米国としっかりTPPの重要性について話し合うことも大切でございますが、共に交渉した各国に対しても、働きかけを続け、自由貿易圏を構築していく取組にリーダーシップを取っていく段階にあるのではないかと思っております。
 総務省に関しましては、TPPで言いますと、例えば、ローミング料金の低廉化ですとか、情報通信インフラなどの海外展開を考えますと、情報通信分野で影響がございます。ただ、情報通信に関しましては、これまでも日米間で緊密に情報交換を行い連携してまいりました。今年1月、年が明けてからも、ワシントンで実務者レベルの協議をいたしております。まだ、トランプ大統領の就任前でしたから、民主党政権側との協議でございましたけれども、併せて共和党のスタッフとも意見交換をして帰国しておりますので、これからも連携を密にしてまいりたいと思っております。

4K・8K実用放送への期待及びNHKのチャンネル数増加に対する見解

問:
 大臣、今日の午後にですね、BS4K・8K放送の認定証交付式が予定されています。事業者に期待されることなどお聞かせください。もう1点、それによってですね、NHKがBSと地上波を合わせて6チャンネルを放送することになるのですけれども、肥大化や民業圧迫等の批判もあるのですけれども、大臣のお考えをお聞かせください。
答:
 本日午後に11社19チャンネルを認定する予定です。
 認定を受けられる社におかれましては、放送開始に向け、必要な設備整備などの準備を滞りなく進めていただき、予定どおり放送を開始いただくとともに、4K・8Kならではの躍動感と迫力のある映像によって、視聴者ニーズにお応えいただきたいと思います。
 この場をお借りして申し上げたいのですが、今回認定する4K・8K放送の視聴にあたっては、放送開始に向けて発売予定のチューナーなどの機器が別途必要でございますので、消費者の方々に混乱が生じないように、受信機メーカーなどと十分連携しながら、周知・広報に務めていただきたいと思っております。
 それから、NHKでございますが、地上放送、衛星放送のチャンネルについては、今回認定する4K・8Kチャンネルを含めまして、合計6チャンネルとなる予定でございます。
 ただ、NHKは、放送法上、先導的な役割を果たすこととなっていますので、左旋(させん)開拓の先導的な役割を担うために、BS左旋(させん)による8K番組を放送していただくとともに、放送開始当初にBS左旋(させん)の受信環境が整備されていないことを踏まえまして、右旋(うせん)による4K番組を放送させることにしました。
 BS左旋(させん)の受信環境が一定程度整備され、BS左旋(させん)でも4K放送が普及してきた段階で、NHKのBS放送全体のチャンネル数については見直させていただくことにしております。

NHKのこれまでの取組への評価及び新体制への期待

問:
 関連でもう1点、今日で籾井会長が任期満了になりまして、明日から上田さんの新体制になりますけれども、これまでの振り返りと、上田体制への期待などありましたらコメントをお願いいたします。
答:
 平成26年1月に籾井会長が就任されまして、今日までの間、NHKでは、「平成26年度、27年度に、過去最高の受信料収入の確保」、「4K・8K試験放送の開始」、「インターネット同時配信の試験的提供の開始」、「重点地域と位置付けたアジア、北米を意識した大型ニュース番組や討論番組、紀行番組などの編成、プロモーション強化などの取組による国際放送の充実」、などの成果を上げてこられたと思います。公共放送としてのNHKの進展に貢献していただいたと思っております。
 ただ、御退任直前に、ガバナンスの強化とコンプライアンスの徹底に取り組んでいただくようお願いしていたにもかかわらず、職員の方による受信料の着服が発覚したこと、また、公表が遅れたことで、厳重注意の行政指導に至ったことは、大変残念です。
 新会長になられる上田さんにつきましては、非常に豊かな国際感覚と企業経営の専門家としての知見をお持ちです。また、経営委員、監査委員として培ってこられた知見を十分活かしていただいて、社会的使命を担う公共放送のトップとして、強いリーダーシップを期待いたしております。

問:
 ほかにありませんか。大臣、ありがとうございました。
答:
 お疲れ様でした。

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