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会見発言記事

総務副大臣就任会見の概要

平成29年8月7日

副大臣就任の挨拶

(奥野副大臣)
 皆さん、こんにちは。副大臣を拝命しました奥野信亮でございます。
 私は、自己紹介としては、昭和41年に慶應大学の工学部を出ております。ですから、普通の方は文系ですけど、私はエンジニアであります。そこがまず違うかもしれません。それから、日産自動車で仕事をしてきまして、そのあと、子会社であるバンテックという会社に移って、それから政治の世界に入りましたから、59歳か60歳で政治の世界に入って、ここまで至っております。
 皆さん方には、これからもいろいろと御指導をお願い申し上げて、とりあえずの自己紹介とさせていただきます。ありがとうございました。

(坂井副大臣)
 この度総務副大臣を拝命いたしました、坂井学でございます。私は大学を出たあと、松下政経塾に10期生として入塾を致しまして、そのあと、諸々やったあとに、鳩山邦夫先生の秘書をやらせていただいて、その後、私は横浜が地元 でございますが、神奈川5区で選挙をやらせていただいております。
 政務は国交省と兼務で復興庁の政務官をやらせていただきまして、あと、財務省の副大臣も経験しております。
 直前は自民党国対で副委員長という仕事をさせていただいておりまして、委員会は財務金融委員会、文部科学委員会、それから、地方創生特別委員会を担当させていたただいてまいりました。
 いろいろと今まで勉強してきたこと、また、体験してきたことを活かしていければということでございます。どうぞ、よろしくお願いいたします。


質疑応答


副大臣就任に当たっての抱負

問:
 まず、幹事社からお伺いいたします。副大臣御就任に当たりまして、今のお気持ちと今後の仕事に当たる抱負を一言ずつお願いいたします。まず奥野副大臣からお願いします。
答:
 (奥野副大臣):皆さん方、御承知かもしれませんが、私の先代、父親が、この総務省で仕事をさせていただいて育ったわけでありまして、そこへ戻って私が仕事をできるというのは大変光栄に感じているところであります。
 今、日本の国の大問題というのは、人口が少なくなってきていて、かつ、高齢者に非常にシフトしている、そういう問題が日本の全体の力を弱めているように思います。そうした時に、総務省の役割分担というのは大変大きいものがあるのだろうと思います。
 そういうところから考えていくと、これからは社会保障費というものがどんどん、今のままやっていったら非常に増えていくと思いますから、そういうことを考えていくと、やはり地方団体の中での財政が大変苦しい団体が増えてくるのではないかと思うのですが、そうした時に、どうやって国の金を有効に使い、また、地方で得た金をうまく使うか、そういったことが一番大事な要素であろうかと思います。
 そんなことを含めて、ただただ官だけが日本の国を支えられるかというと、そうではないと思いますから、私は、民間企業でも仕事をしてきていますから、民の力をいかに官の中に引き寄せていって、全体として日本の国が豊かになるかということを考えていく。そして、それぞれの国民が幸せを感じてくれるような行政ができていく。そういうことが一番大きいことではないかと思って、私自身としては大変いい時代に、いいところへ仕事のチャンスを与えていただいたというふうに思っております。
 担当は、書いてあったけど、僕は担当というのはあまり考えてないんです。ですから、坂井君にも言いましたけど、担当を考えていろいろやっていくというよりは、全てのことを考えて、二人で話し合ってやっていけばいいじゃないのと、こういうふうに考えておりますから、余分なことを言っても、あんたの担当じゃないですからなんて言って攻めないようにしてもらいたい。
 これは、私は民間企業で培った経験であります。副社長が何人もいたり、あるいは、担当常務が何人もいたりするけども、それぞれが言いたい放題言ってやっていかない限りはよくなりませんから、そういう、担当、担当に固執したものの言い方というのは、やめたほうがいいかなと思っています。自由に発言しようよと、自由に、例えば、僕は坂井君に、坂井君が僕に言う。どんどんそういうことをやっていったらいいだろうと思ってます。
 ただ、原則は、役所が言ったのは、地方財政は俺だった。あと、行政管理、ということは、総務庁か。
 だから、旧自治省と旧総務庁は俺ということになっている。郵政は坂井副大臣。だけど、俺だって郵政は言いたいことがいっぱいあるからね。これは、あんまり垣根を作って言えないような雰囲気は作らない。それぞれみんな能力を持ってる部分があると思うから、それは自由に言えるようにしようと、こういうふうに考えております。
答:
 (坂井副大臣):今、奥野副大臣から、担務の分担に関してはお話がありました。私も先ほど、そういったお話をいただいたところでございますが、まさしく民間でやられてこられた方の見識かなと感じまして、今までそういったことを言ってくださった方というのはいなかったものですから、なるほどなと思っておりました。一応、国会対応でありますとか、いろいろな職務のために役所の方で範囲を決めていただいておりますので、私は、情報通信、放送行政、郵政行政、マイナンバー制度等となっているところでございます。 
 マイナンバー制度に関することは、内閣官房、内閣府の事務についても担当ということで、内閣府の副大臣の兼任もかかっております。
 私も、今の日本の一番大きな課題は、人口減少だろうと思っております。今の安倍内閣も人口減少からくるいろいろな課題や変化に対してどう対応していくのかということが大変大きなテーマで、いろんな施策が出てきているのだというようなことも感じておりますので、そういったことに関しましては、この総務省の仕事を通じていろいろお役に立てたら、貢献できたらと思っております。
 特に今は、IoTとかビッグデータ、また、AIといったような、様々な技術がありますので、こういったものを活用してICTサービスを提供する。このことによって、社会が人口減少、また、少子高齢化という中でいろいろと歪みが出てきたりとか、困ったことが出てきたものを少しでも改善をしていくというようなことになればいい。しかし、そのためには、情報通信の基盤、インフラのような物理的な設備も必要でありますし、法律もそうでありますし、いろんな環境を整えていかなければならんということだろうと思っておりますので、そういった点でもお手伝いができたらと思っています。
 あと、私もマイナンバーの、特にカードの取得率に関してはあまり多くないなということは実感していましたが、改めて、やはり多くないと思っておりますので、このへんに関してはいろいろと、多くの方にも御相談して、また、大臣とも相談させていただきながら、何とかこれを増やしていくというようなことができればいいかなと思っております。以上です。


問:
 朝日新聞の久永と申します。よろしくお願いいたします。野田大臣の就任会見でも、人口減少社会について日本の構造的な課題であると、総理もおっしゃってますけれども、野田さんも就任会見でおっしゃっていました。お二人とも同じキーワードが出ていましたけども、まだ実現するかどうかというのは別にして、就任された今の段階で、それぞれの分野は超えて、こういう政策をやって人口減少社会を乗り越えていきたいというアイデアがあれば教えていただけますでしょうか。
答:
 (奥野副大臣):そんな簡単な答えはないと思うんですけども、今、地方で生まれて地方で育った人が、仕事を求めて都会へ出るという、この構造を変えない限りは、僕は、人口減少社会は止まらないと思っています。ですから、私は奈良県が選挙区ですけれども、奈良県知事ともよく話をしていますけれども、とにかく企業を誘致するのも一つだし、もっと経済力、地方税をもっともっとそれぞれの県で取得して、それを賢明に使っていただけるようなシステムを作らないと、生まれて育つところまでは地元にいたけど、奈良県にいたけども、仕事を見つけようと思うと東京に行かざるを得ない。あるいは、大阪へ行かざるを得ない。
 しかし、東京へ行ってみたけれども、子育てにえらい金がかかる。こういう社会を作ったのではどんどん人口が減るわけですから、その意味では、生まれて育ったところで仕事が見つけられるような、そして、地域に貢献してもらえるような働き方というのもあるんだということを、是非国民の一人一人に植え付けていけるような成果を、それぞれの地方が作り出していかないといけないんじゃないかなと、非常にマクロ的な話をしてますよ。そういうふうに感じています。
 だから、個別に、あの議論、この議論と言われると、今まだそこまでは答えは出ていません。
答:
 (坂井副大臣):私も近いところはあるのですが、ただ、今まで10人でやっていた仕事を8人もしくは5人でカバーができるようにというような現象が現実に起きてこないと、人口減少、特に、働く世代が減っていく中、なかなか難しい状況になっていく、これも一つ大きな難しい問題点だと思っています。
 こういったものに関しましては、ビッグデータでありますとか、AIといったものを、どう実際に労働力の省力化に使えるのか。要は、技術がある、技術が発明される。しかし、同時に、いろんな環境を整えて、それが実際に現場で使われて、それが省力化ということにつながっていかない限り、やはり結果が出てこないと思っておりますので、この分野というのは、技術革新はいろいろなものが常に出ているわけで、それをいかに現実と結びつけるかというところの橋渡しを、しっかりやっていくということが大事なんだろうと思っています。

問:
 よろしいですか。では、ありがとうございました。
答:
 (坂井副大臣):また、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
答:
 (奥野副大臣):よろしくお願いします。

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