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会見発言記事

野田総務大臣閣議後記者会見の概要

平成29年8月15日

冒頭発言

 おはようございます。お待たせしました。

【給与関係閣僚会議】

 私の方から御報告として、給与関係閣僚会議が開かれました。そこでは、8月8日になされた「国家公務員の給与に関する人事院勧告」を受けて、本日、給与関係閣僚会議を開催し、その取扱いについて協議をしました。
 私の方からは、
 (1) 地方公務員の給与については、国家公務員の給与を基本として決定すべきものであり、本年度の地方公務員の給与改定については、このような考え方に立って対処する必要があること、
 (2) 地方公務員の人件費については、引き続き、給与制度の総合的見直しを進めるとともに、地方公共団体における適正な定員管理や給与の適正化を推進していくこと
  を申し上げたところです。
 今後、改めて、適切な時期に次の閣僚会議を開催することになっております。

 私の方からは、以上です。

質疑応答

靖国神社への参拝(1)

問:
 幹事社の毎日新聞です。今日終戦記念日ですけれども、今日は参拝されないということだと思いますが、その理由と、今後の御対応について教えていただけませんか。
答:
 この度、安倍総理から総務大臣、閣僚としてお仕事をいただきました。国内外、様々な本当に大変な問題が山積する中、私の思いを優先させることなく、閣僚として今、与えられた仕事をまい進するために、靖国への参拝は行かないということを決めました。
問:
 今後については。
答:
 考えていません。
問:
 日本テレビですが、そうしますと、大臣に就いていらっしゃる間は、参拝は行かれないという方針でよろしいでしょうか。
答:
 前にも申し上げたように、私としては、これは家族の一つの行事であったわけですけれども、常に、私ごとであっても、現在は大臣という仕事をいただいており、皆さんにとって、公と私の区別はなかなかできないと思います。
 ですから、まずは今回の見送りについては夫と相談し、今後についても、また家族を含めて、息子をいつも連れて行っていましたので、そんなことも考えながら、心の中の思いは変わらず、取り組んでいきたいと思っています。
問:
 大臣、国内外の状況を考えてということだったんですけれども、先日私が伺った時には、自民党が非常に難しい時期なのでという説明だったと思うのですけれども、もう一度行かない理由について御説明いただけませんか。
答:
 国内外の国内は、自民党政権が支持率を落としてしまった。そういう意味で、政権に若干不安定が生じている中、きちっと立て直していこうという、総理の思いで、この度、組閣がされて、その一因として声をかけていただいたということを自覚しなきゃいけない。外であっては、言わずもがなですけれども、北朝鮮を取り巻く大変緊張した日々を送る中で、それについてもしっかり、私は、消防庁もお預かりしていますし、今日からは財務大臣の臨時代理ということも総理が言われましたので、そういうことも踏まえて、そこに専念していくということです。
問:
 産経の笠原と申しますけど、真榊とか玉串の方も、奉納は見送るということでよろしいですか。
答:
 検討しておりません。
問:
 御相談されたのは、御家族だけなんでしょうか。
答:
 そうですね。夫と、いつも家族で行っておりましたので。
問:
 国会議員の方ですとか、元国会議員の方とか。
答:
 全然、誰とも相談しておりません。

議員事務所への迷惑メール

問:
 テレビ朝日ですけど、靖国というか、終戦記念日と関係あるかどうか分かりませんが、この連休中に各閣僚のところに中国語の迷惑メールが大量に届いているということなんですけど、大臣のところにも行ってませんか。
答:
 正直に申し上げると、我が事務所の政策秘書のところのパソコンに、そういう支障を生じたという報告がありました。これは、議員会館の備品であるので、速やかに対処したということです。
問:
 何通ぐらい届いたかというのは。
答:
 分かりません。
問:
 それについては、特に被害等は。
答:
 ありません。

地方議員の厚生年金加入

問:
 大臣、話が変わってしまうのですけれども、TBSテレビの山城と申します。地方議員の厚生年金の加入についてなんですけれども、自民党のPTでも検討が進んでいて、次期国会にも法案提出という話もあるんですけれども、この件について、大臣の賛否等含めて、御見解をお伺いしたいのですが。
答:
 一番の問題は、やはり地方に人が少なくなっていく。特に、若手が流出する中で、議会を担う人たちがなかなか見つからないという根本的な問題があります。それについて、いろいろアプローチがあると思うんですね。例の総会という話もありましたよね、町村総会。あとは、私が聞いているところでは、例えば土日だけにしたらどうかとか、そういういろいろな、多様な意見が出る中の一つなんだろうと。
 いずれにしても、地方の民主主義をしっかり守るために議会があるわけで、それをどうするかというのは、これから多くの意見を聞きながら検討していくことだと思います。
問:
 まだ中身の賛成・反対というのは。
答:
 私自身は、直接聞いておりませんので。
問:
 厚生年金の加入、法案成立すると、年間200億円ぐらい自治体の支出が増えるともいわれているんですけれども、このことについて維新の会を中心に反対の声も出ていますけれども、国民の理解はどのように得ていけるというふうにお考えでしょうか。
答:
 まだまだ、俎上にも上がっていない話なので、確かに今、財政は非常に厳しいですから、そういう国民の皆さんが納得でき、なおかつ、地方の議会を存続できる方法というのを、多くの意見を聞きながら答えを導いていきたいと思います。

ふるさと納税の限度額の検討

問:
 すみません、東京新聞ですけれども、ふるさと納税についてなんですが、先日、大臣は返礼率3割にこだわらずに、柔軟に対応していきたいというお話、会見でなさいましたけれども、一方で、高額納税者の節税対策になっているという問題点も指摘されておりまして、総額規制とか上限規制を検討されるというお考えは、今のところありますでしょうか。
答:
 まず、ふるさと納税の本当の意味というのは、地方が自主的に財源を確保して、その地域に応じて必要な施策にそれを使っていく。それが大目的であるわけだから、その議論をしなくちゃいけなくて、本当にふるさと納税が地方に役立っているかどうか。地方の様々な問題に答えを出しているかどうかというのを検証しなくちゃいけないと思います。
 もう一つは、日本の国はなかなか寄附文化が根付いていないので、そういった意味では、ふるさと納税を通じて寄附をする。自分の意思で国民の皆さんが寄附をするというアクションが生まれてきたことはいいと思います。
 ですから、私は、まず返礼品ありきの議論じゃなくて、実際にふるさと納税を行った各地区でどういう効果が生じているかをきちっと目で確認してから、そういうことについて着手していきたいと思っています。

靖国神社への参拝(2)

問:
 すみません、共同通信の佐伯と申します。先ほど、靖国神社の話に戻って恐縮なのですけれども、北朝鮮を巡る状況で緊張した状況があるというふうに、理由の中でお話になったんですが、これは北朝鮮を巡る情勢の中で、中国、韓国とも連携していく必要があるということも考慮されたということ。
答:
 総合的な判断です。
問:
 いいですか。
答:
 では、皆さんありがとうございました。

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