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会見発言記事

野田総務大臣閣議後記者会見の概要

平成30年4月20日

冒頭発言


 おはようございます。お待たせしました。
 私の方から、今日3点あります。

消費者物価指数

 本日の閣議において、私から消費者物価指数について報告をしました。そのポイントを説明します。
 全国の「生鮮食品を除く総合」は、1年前に比べ0.9%の上昇と、15か月連続の上昇となりました。
 これは、主に、電気代やガソリンなどの「エネルギー」が上昇したことによるものです。また、「生鮮食品を除く食料」など、多くの品目も上昇となりました。
 「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」は、1年前に比べ0.5%の上昇と、9か月連続の上昇となりました。
 詳細は、統計局にお問い合わせください。


2018年「テレワーク・デイズ」参加登録の受付開始及びプレイベントの開催

 昨年から開始した7月24日の「テレワーク・デイ」について、今年は複数日の「テレワーク・デイズ」として実施する予定です。本日から、「テレワーク・デイズ」のホームページ上での参加団体の登録を受け付けます。
 今年は2000団体、延べ10万人参加という目標を立てています。多くの団体が、「まずやってみる」テレワークの国民運動に積極的に御参加いただくことを期待しています。
 また、「テレワーク・デイズ」1か月前の6月26日(火)に、有楽町朝日ホールでプレイベントを開催する予定です。詳細は後日公表しますが、私も出席する予定です。多くの方にご来場いただけると幸いです。
 詳細は、情報流通高度化推進室にお問い合わせください。


【財務事務次官のセクハラ問題を受けて(1)】

 一昨日、記者に対するセクハラ疑惑が報じられていた財務省の福田事務次官が辞任ということになり、また、テレビ朝日においては女性社員が被害を受けていた旨、会見があったことは御承知のとおりです。
 一方、男女共同参画担当大臣である私のところには、メディアで働く女性たちからの様々な声が寄せられています。
 取材源との関係から、社内でもセクハラ被害から女性記者が守られにくいといった指摘や、いわゆる夜討ち朝駆けといった取材方法を含め、女性が本当に活躍できる、働きやすい環境になっていないのではないかといった声がありました。
 私自身は就任以来、総務大臣として夜討ち朝駆けの取材は受けないこととしておりまして、同じく総務省の幹部にも同様の指示を出しています。
 今回の問題は、テレビ朝日だけの問題ではないと考えていますので、ぜひマスコミ各社の皆様もこれを機に、自らの社の在り方を省みていただきたいと思っています。
 女性記者の方々には、これからも臆することなく積極的に取材していただき、会社としてもそれを後押ししていただきたいと思います。
 私としても、社会に大きな影響を与えるメディアにおきまして、女性が活躍できる環境をしっかり整備して、男女共同参画を実現していくことは重要な課題であると考えています。
 そこで、メディア分野で働く女性が抱える困難や課題等について、実際に新聞や放送といったメディアの世界で働いておられる女性の方々の生の声をしっかりお聞きし、政策に生かしていくため、懇談する場を持ちたいと考え、事務方に指示をしたところです。
 なお、具体的な懇談のやり方等については、これから検討してまいります。


 私の方からは、以上です。
 

質疑応答

ゆうちょ銀行の限度額の見直しに対する見解

問:
 郵政民営化委員会でのゆうちょ銀行の限度額の見直しについて、いろいろと今、議論が進んでいるようですけれども、今日も報道がありましたが、金融庁長官が日本郵政を批判するなど、ちょっと混迷を深めている様子なんですけれども、大臣の御見解をよろしくお願いいたします。
答:
 ゆうちょ銀行の限度額については、郵政民営化委員会において進められている「郵政民営化の進捗に関する3年ごとの総合的な検証」の中で検討が行われているところであり、現時点の方向性は何ら決まっていないということを承知しています。ですから、このことについてコメントは差し控えさせていただきます。
 ただ、私も過日取材に応じて、ゆうちょ銀行のこういった状況については、まず、郵便局というものの中にゆうちょ銀行があって、また、ユニバーサルサービスに義務づけられているところですから、金融機関としてだけのゆうちょを考えるのではなく、今、人口減少の中、また、高齢社会の中、多くの金融機関が数少ない住民のいる地方からどんどん撤退してきております。そして、そこに残された独居の御老人とか、年金をいただいても預ける先もほとんどなく、ゆうちょがこの間ようやく限度額を少し上げましたけれども、本当に爪に火をともして自分の身を守るためにお金を貯められておられる方の行き場がなくなっているということも、現実の悲しい問題であります。
 そういった現金を御自宅で置いておくということは、極めて危険でありますし、そのためにも、全国津々浦々2万4000のネットワークを持つ郵便局がしっかりと、そういう方たちの生活の安全保障のために存在することは、金融機関として、それ以外の公的な意味を持っているんだということを、私はやはり総務省の大臣の立場として、そういう付加価値を申し上げてまいりたいと思っています。

靖国神社の春の例大祭への対応

問:
 明日から靖国神社で春の例大祭が執り行われますけど、大臣は参加される予定はありますか。
答:
 私は、参加いたしません。

財務事務次官のセクハラ問題を受けて(2)

問:
 セクハラ問題に関してですが、先日、大臣がテレビ朝日さんの対応に関して、組織として、しっかり、迅速に守れなかったこと、後手に回ったことも、長引いた要因の1つではないかというふうに御指摘されましたが、こういった事案の場合、組織として、どういう対応をとるべきであるとお考えでしょうか。
答:
 結果として、テレビ朝日からは、女性社員がセクハラの被害を受けていたということを明らかにされましたよね。これは、当該社員の方がおっしゃった段階でも事は変わらないわけで、まずは企業としては、自らの組織内にいる社員を守るということは、当たり前の義務でありますから、そこを怠っていたのではないかという思いがあります。
問:
 先ほど女性記者を応援したいということですが、具体的に、イメージとしては、大臣が直接現役の女性記者の人たちと懇談して、課題とか悩みを聞いて、何か政策に生かしていくみたいな、そういったイメージですか。
答:
 実は以前からいろいろ個人的に親しい女性の記者さんたちからは、様々な働き方の困難さ、例えば夜討ち朝駆け、冬の夜、何時間も家の前で立っているということは、まさに女性の体の健康被害につながるわけですね。そんなところから始まって、いろいろお話は聞いていたんですけれども、今回こういうことになりましたし、日本で働き方改革が大きく叫ばれている中、私はマスメディアの仕事に携わったことがありませんので、しっかり現場で頑張っていただいている女性の仲間の声を聞いて、この人たちがもっともっといい働き方をして、社会のために役立っていただくために、弊害となっているものは何かなと。
 私自身は、まず、夜遅くまで外で、寒い中で待っているというのはナンセンスだと思ったし、朝早く来ていただいても、そこで何かを話すこと自体が、私はおかしいのではないかと。いろんな取材は、例えば、総務大臣であれば総務省の中のオフィスでやり取りをするべきだというふうに思っておりましたので、それを、ほかの方たちにも確認をして、その必要性があるのかどうかも確認して、そうでなければ、それを通じて良き働き方というのを模索して、世間の皆様、これは女性だけではないと思います。男性の皆さんにとっても、夜遅く何時間も帰らない人を待っているということが生産的なのか。ご自身にとっても幸せなことなのか、本当にマスメディアにとって重要なことなのかということも、今まさに当たり前化してしまって、常態化してしまっていることだけど、原点に立ち返って、男女問わず考えていければなと思っています。
問:
 具体的にいつごろ、何回ぐらいとかのイメージは湧いていますか。
答:
 1日でも早く、もう既にどんどん、直接、間接、お問い合わせというか、女性の記者の方から声をかけていただいているので、なるべく早くと思っているところですが、男女共同参画局といい形でセットして、自由闊達に意見を、お考えを言ってもらえる場を作りたいなというふうに思っています。
問:
 テレビ記者の過労死の問題とか、今回の件を受けて、メディアも自主的な取組が始まっているところだと思うんですけれども、少し見守る、時間を置いて見守るというお考えですか。
答:
 私は意見もありましたけれども、この事案を契機に、たくさんの女性の記者からそういうお問い合わせ、要望をいただいたので、私としてはその要望に迅速に応えたいという思いです。
問:
 関連で、今のお話の中で、冒頭の発言で、セクハラの被害がなかなか社としても業界としても守り切れないという声が寄せられているというのがありましたけども、今回、懇談するきっかけになった財務次官のセクハラ問題、セクハラの被害の実態というか、そういうふうなことも話題になるんですか。
答:
 トピックを決めないで、それぞれ皆さんのお立場で抱えている問題を様々聞けたらいいなと思っています。


問:
 よろしいでしょうか。ありがとうございます。
答:
 ありがとうございます。

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