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会見発言記事

野田総務大臣のノスコフ デジタル発展・通信・マスコミ大臣との会談、ロシア郵便モスクワ国際交換局完工式典、ロシア郵便郵便局視察後ぶら下がり記者会見の概要

平成30年7月31日

冒頭発言

【ロシア訪問(概略)】

 皆様、本日はお集まりいただきありがとうございます。
 日露間では、8項目の協力プランに基づき、経済協力が推進されているところです。
 また、総務省とデジタル発展・通信・マスコミ省の間では、2016年12月にICT・郵便分野における協力覚書が締結されております。
 本年が「ロシアにおける日本年」「日本におけるロシア年」であることを踏まえて、これらの協力を着実に実施していくため、今回、ロシアを訪問させていただきました。総務大臣がロシアを訪問するのは初めてとなります。

【デジタル発展・通信・マスコミ大臣との会談】

 まず、ノスコフ大臣との会談では、両省間のICT・郵便分野における協力覚書をもとに、様々な協力が進んでいることを歓迎し、今後の更なる協力を推進していくことを確認しました。
 両国の協力の更なる進展に向けて、これまでの取組について、共同声明として表明しました。郵便分野においては、日本技術によるロシアの郵便品質向上への貢献について、言及しました。ICT分野においては、日露省庁間の連携に加え、民間企業間連携を深めていくべく、取り組んでいく旨表明したところです。放送コンテンツにおいては、日露放送局による日本に関する放送コンテンツの共同制作及びロシアでの放送に向けた事業を、総務省が支援していることを紹介しました。

【郵便関連行事】

 次に、我が国企業が税関システム及び区分機等の機材・システム一式を納入した「ロシア郵便モスクワ国際交換局完工式典」に出席し、来賓挨拶を行いました。加えて、ノスコフ大臣と国際交換局のシステムを視察するとともに、通算で5億個目となる記念すべき荷物を投入してまいりました。
 また、モスクワ市内の郵便局を訪問し、日本製品の販売が行われている現場を視察するとともに、ロシア郵便副総裁と意見交換を行いました。副総裁は女性の方が務めておられます。
 これにより、ロシアでの郵便分野におけるこれまでの日本の貢献及び今後の協力について、ロシア国内にアピールすることができました。

【明日(8月1日)の日程】

 明日は、日露の無線通信の専門家に多くお集まりいただき、最新の技術やIoT社会の実現に向けた取組について情報交換を行う、日露ワイヤレスラウンドテーブルを初めて開催し、冒頭挨拶を行う予定です。
 我が国企業の海外展開やビジネス連携に向けた官民一体となった働きかけができればと考えています。
 今回の訪問により、日露両国間において、産学官それぞれのレベルにおいて、信頼醸成が一層進み、これにより日露両国間の発展に繋がることを期待しています。
 詳細は、後ほど事務方から説明させていただきます。


質疑応答

今後の日露間の郵便分野・ICT分野の連携

問:
 野田大臣から日本の貢献についてアピールできたというお話がありましたが、改めて今回の共同声明の成果と、共同声明を通じてこれからどのような形で日露間の郵便分野やICT分野の連携を進めていきたいか、お考えをお聞かせください。
答:
 まず、郵便分野に関しては、さきほどの繰り返しになりますが、8項目の協力プランの柱になっているところです。ロシア郵便モスクワ国際交換局完工式典において、通常は、キックオフする際にご挨拶をさせていただくことがありますが、今回は既にオペレーションが始まっているところで挨拶をさせていただきました。ロシア郵便が望んでいた作業のスピードアップなど様々なことに日本の企業が貢献できていることをご報告いただくとともに、御礼も言っていただき、大変ありがたい機会となりました。今後、日本の郵便のシステムを始めとしたノウハウなど、その周辺領域の配達、ICTとどう関わっていくかについても日露間でしっかりと協力をしていきたいと思いました。東芝は、国内の企業であり、交換局は当然日本の郵便局内にもあるシステムですが、日本ではなかなか視察する機会がない中、ロシアの地で視察をさせていただきました。私が郵政大臣の時の視察を思い出しましたが、その頃に比べて劇的にシステムが変わっております。技術進展等日本の企業に敬意を表しますし、今後もこういった形でロシアはもとより世界で様々な貢献ができる日本であってほしいと思いました。
 また、ノスコフ大臣との会談ではICTの話が出てきましたが、私から申し上げたのは、日本は世界に先駆けて人口減少が開始、少子化による働き手が減少、高齢者の増大など、こういった問題をカバーできない部分をICTによるイノベーションでカバーしなければならない時代がきております。2020年に実用化する5Gを大いに活用して、特に地方の人手不足、医療分野などに貢献できるよう取り組んでいきたい。高齢化、人口減少などは日本だけの問題ではなく、ロシアを含めて多くの国々が近い将来日本と似た状況になってくるだろうということで、そこでしっかりとICTを活用した日本の取組を世界の皆様にお示しし、世界の中で信頼できる活動をしていきたいと申し上げました。ロシア側は民間企業も会談に同席されており、日露の企業の出会いを作ることによって双方が活性化できるような場や、今後開催予定の日露ICT政策対話による協議で、企業のマッチメイキングみたいなことをしっかりやっていくということをノスコフ大臣と約束しました。

北方四島にける光ファイバー回線敷設

問:
 今年6月、ロシア政府から北方四島とサハリンを結ぶ光ファイバー回線を構築する計画が明らかになり、官房長官の会見でも大統領府に抗議しているという話がありました。今回のデジタル発展・通信・マスコミ大臣との会談で、このことが話題になったのでしょうか。
答:
 話題というか、私の方からお話をさせていただきました。北方四島については、日露双方の立場が異なっているが故に、両政府間で交渉が行われているということを承知していることや、我が国外務省からも既にロシア外務省に申し入れを行っていると承知しております。こういったことに基づいて適切な対応をお願いしたいと私の方から申し上げました。いずれにしても政府としては、引き続き北方四島に関する問題を解決して平和条約を締結する基本方針の下、ロシアとの交渉を粘り強く取り組んでいく考えです。
問:
 遺憾の意を伝えたということでしょうか。
答:
 遺憾とまでは申し上げませんでしたが、外務省からの申し入れを私も承知しているところであり、しっかりと適切な対応をお願いしたいと申し入れたところです。

総裁選

問:
 総裁選に関しまして、まずは大臣の政策集を7月末から8月にかけて発売されるとありますが、具体的にはいつ頃発売される予定でしょうか。
答:
 正確な日にちは申し上げられませんが、来週には発表の運びとできるよう取り組んでおります。
問:
 二階派、竹下派など派閥の動きが活性化しておりますが、それに対する大臣の受け止めと、大臣が出馬するに際しまして推薦人の支持を集めていると思いますが、それに向けての戦略をお聞かせください。
答:
 どの派閥であれ、私の関知しないことでありますが、これまでもそういったこととはかかわらずに独自に仲間の皆さんと歩みを進めてきたとろです。色んな動きがあるでしょうが、私は応援いただく皆さんと推薦人のご理解をいただくという、今までどおりの活動を続けていきたいと思っております。
 また、繰り返し申しあげていることになるかもしれませんが、前回の出馬できなかった総裁選では孤軍奮闘で一人で色々とやった記憶がありますが、今回は仲間の皆さんが自分たちに任せてほしいということで、自分でコツコツやってきたことを共に共有して取り組もうと思います。仲間の広がりがある中で、焦らず謙虚な気持ちで仲間と日々活動をしていきたいと思います。

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