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報道資料

平成28年11月4日

2016年国際電気通信連合(ITU)世界電気通信標準化総会(WTSA-16)の結果

 平成28年10月25日(火)から11月3日(木)まで、チュニジア共和国(ヤスミン・ハマメット)において国際電気通信連合(ITU)世界電気通信標準化総会(WTSA)が開催されました。
 WTSAは、国際電気通信連合電気通信標準化部門(ITU-T)における標準化活動の方向性を決める最高意志決定会議として4年に1度開催されるもので、次研究会期(2017〜2020年)の研究課題の承認、具体的な標準化活動を行う研究委員会(SG : Study Group)の議長・副議長の任命、勧告・決議の承認等が行われました。

1 日程等 

日程:平成28年10月25日(火)から11月3日(木)
開催場所:チュニジア共和国 ヤスミン・ハマメット
参加者:137の情報通信関係省庁、電気通信事業者、メーカーなどから約700名が参加。
          日本からは、総務省、電気通信事業者、メーカー等、32名が参加。

2 主な結果 

(1) 研究課題の承認
 2017年から2020年までの次研究会期において、標準化活動を進める研究課題133件が承認されました。承認された次研究課題の例は、別紙PDFを参照。
(2)次研究会期のSG議長及び副議長の任命
 今後4年間の各SGにおける標準化活動を牽引する役職者として、我が国からは津川清一氏(KDDI)及び宮地悟史氏(KDDI)の議長2名の他、副議長6名が別表のとおり任命されました。
 
別表 我が国から任命されたSG議長・副議長
SG 活動内容 役職 氏名(所属) 備考
SG3 料金及び会計原則と国際電気通信・ICTの経済と政策課題 議長 津川 清一(KDDI) 再任
SG9 映像・音声伝送及び統合型広帯域ケーブル網 議長 宮地 悟史(KDDI) 新任
SG5 環境と気候変動 副議長 高谷 和宏(NTT) 新任
SG13 IMT-2020、クラウドコンピューティングと信頼性の高いNWインフラを中心とした、将来網 副議長 後藤 良則(NTT) 再任
SG15 光伝送網及びアクセス網基盤 副議長 荒木 則幸(NTT) 再任
SG16 マルチメディア符号化、システム及びアプリケーション 副議長 山本 秀樹(沖電気工業) 新任
SG17 セキュリティ 副議長 三宅 優(KDDI) 新任
SG20 IoTとアプリケーション、スマートシティ 副議長 端谷 隆文(富士通) 新任
(3) 勧告の承認
 SGから1件の改定勧告案、4件の新勧告案が提案され、WTSAにおいてそれぞれ承認されました。 主な勧告案は以下のとおりです。
  • 「国際ローミング料金決定のための方法論の原則に関する新規勧告」
  •   ローミング市場における競争促進及びローミング料金の上限の導入等の適切な規制措置の検討の必要性を強調しつつ、ローミング料金の低廉化のためにとり得るアプローチを提案するもの。

3 今後の予定

 総務省は、この結果を踏まえ、我が国の電気通信システムの発展、国際競争力強化に向けて引き続き努力するともに、国際標準化活動が円滑に行われるよう、今後とも積極的にITUの活動に貢献していきます。

4 関係報道資料 

 2016年ITU世界電気通信標準化総会(WTSA-16)への対処
 https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin04_02000066.html
連絡先
総務省 情報通信国際戦略局 通信規格課
担当: 岡田専門職、稲垣係長
電話: 03-5253-5771 FAX:03-5253-5764

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