総務省は、本日、情報通信審議会(会長:内山田 竹志 トヨタ自動車株式会社 取締役会長)から、平成14年9月30日付け情報通信審議会諮問第2009号「小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち「次世代高効率無線LANの導入のための技術的条件」について一部答申を受けました。
1 背景
近年、スマートフォンやタブレット端末等の普及に加え、空港や駅、飲食店、スタジアム等における公衆無線LANサービスの利用拡大により、オフィスや家庭内だけでなく、無線システムが稠密に存在する環境で無線LANが利用されるケースが増加しています。
加えて、今後、IoTの利用拡大により、医療分野や産業分野において無線LANが新たな形態により利用されることが期待されています。
また、無線LANの国際的な標準化活動においても、従来システム(IEEE802.11ac)よりも周波数の利用効率を向上させ、無線LAN端末が多数存在する環境でのスループットを最低4倍改善できるIEEE802.11ax規格の策定に向けた検討が行われています。
このような背景を踏まえ、情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会において、平成30年7月から、2.4GHz帯及び5GHz帯における周波数をより効率的に使用する次世代高効率無線LAN(IEEE802.11ax準拠)の導入に向けて必要な技術的条件を検討するとともに、他システム(気象レーダー)との周波数有効利用や5.6GHz帯無線LANの使用周波数帯拡張に向けた審議が進められ、本日、その審議の結果として一部答申を受けました。
2 答申の概要
一部答申の概要は
別添
のとおりです。
3 今後の予定
総務省では、一部答申を踏まえ、関係規定の整備等を速やかに行う予定です。
4 資料の入手方法
別添の資料
については、総務省ホームページ(http://www.soumu.go.jp)の「報道資料」欄に、本日(26日(金))情報通信審議会 情報通信技術分科会 分科会長会見終了後(12時目途)に掲載するほか、総務省総合通信基盤局電波部基幹・衛星移動通信課基幹通信室(総務省10階)において閲覧に供するとともに配布します。
5 関係報道資料