総務省トップ > 総務省の紹介 > 採用情報 > 総合職技術系(情報通信行政) > 【総合職技術系】インタビュー 大臣官房総務課 高橋信一郎

【総合職技術系】インタビュー 大臣官房総務課 高橋信一郎

インタビュー
総務省 大臣官房総務課 国会総括第三係
高橋信一郎 Shinichiro TAKAHASHI
今回は2010年入省、今年で4年目職員となる高橋さんにお話を伺いました。いつも笑顔で元気な高橋さん。普段は総務省でどんな仕事をしているのでしょうか。さっそく聞いてみましょう。
(取材:2013/3)
現在はどういう仕事をされているのですか?
高橋「大臣官房総務課というところで、総務省内の国会対応のとりまとめを行なっています。『国会対応』という言葉には馴染みがないかもしれませんが、国会議員の先生方から総務省の施策に関する質問などがあったときに、担当する部署への情報提供や、内容の調整を行う仕事をしています。」
国会議員の先生方からの質問を受け付ける専門の部署があるとは驚きです。
高橋「確かに、質問対応と言ってしまうと些細なことに聞こえるかもしれませんね。しかし、国民の代表者である国会議員の先生方からの質問は、総務省の業務に国民の意見を反映させる非常に重要な役割を持っています。例えば総務省の予算に対して、不適切な使い方をしていないか、より効率的な使い方ができないかなど、国会における質疑を経てよりよい予算の使い方を考えていくのです。」
国民と行政をつなぐ重要な仕事というわけですね。
高橋「その通りです。」
国会議員の先生方からの質問というのはどのくらいあるのですか?
高橋「国会の会期中はほぼ毎日質問が来ます。翌日の国会における質疑のために徹夜で作業することもあります。」
徹夜で作業しなければならないのですか。ハードですね。
高橋「そうですね。ただし、さすがに毎日徹夜することは無理なので、私たちの部署では3交代制にして負担を分散しています。」
とてもチームワークが大切そうな仕事ですね。
高橋「その通りです。自分がやっていた作業を他の人に任せることもあるので、間違いがないように引き継ぎを確実に行うように心がけています。」
省内の他の部署との連携も大切ということですね。
高橋「はい。私の部署だけでなく、省内が一丸となって国会対応にあたっています。一体感は常にありますね。昨年の通常国会が終了した時は、自然に拍手が沸き起こりました。ハードですが重要な仕事なので、やり遂げたあとの達成感は非常に大きいです。」
今はとてもハードな職場にいるという高橋さん。一方、1年目のとき最初に配属された職場はどんな場所だったのでしょうか。
1年目はどのような仕事をされていたのですか?
高橋「移動通信課というところで、主に携帯電話などの無線局の許認可を行う仕事をしていました。」
現在の仕事と打って変わって、まさに情報通信の役所といった感じの仕事ですね。
高橋「確かにそうですね。仕事の進め方も、国会対応はスピード感を持ってバリバリ仕事をこなすのに対して、免許業務はじっくり考えて理詰めで結論を出す仕事だったので、対照的と言えます。」
免許の審査ということの具体的なイメージが湧かないのですが。
高橋「電波は好き勝手に発射すると混信し、使い物にならなくなってしまうので、電波法において電波の出し方が規制されています。無線局の免許申請が行われた際には、法における電波の出し方に従っているかどうかを一つ一つ審査するわけです。例えば、携帯電話端末の場合は、確実にサービスが提供できるように基地局(携帯電話端末などが通信するためのアクセスポイント)が設置されているかどうかを審査する必要があります。」
なるほど。ところで、携帯電話は多くの人が使っていますが、私達でも知っているようなもので、直接関わった仕事はありますか?
高橋「実は、入省して一番最初に携わった仕事がNTTドコモの国内初のLTE端末の免許申請の審査でした。」
おお、ドコモのLTEといえばXi(クロッシイ)ですね。
高橋「その通りです。あとは、一時期大きな話題になった、いわゆるプラチナバンドの割り当てにも携わりました。社会的な注目度も高く、非常に神経を使う仕事だったので、やりがいと達成感は格別でしたね。」
無線免許の審査は総務省ならではの仕事ですね。最後に、総務省への就職活動について聞いてみましょう。
最後に就活生へ向けたお話を伺いたいと思います。国家公務員として働く上で重要なことは何でしょうか?
高橋「私が1年目の頃上司に言われていたことがあります。それは、常に何かを改革するという意識を持てということです。中央省庁の職員は基本的に2年程度で異動となりますが、異動したら次の部署で既存の枠組みを3つくらい壊せと言われましたね。漫然と目の前の仕事のみをこなすだけではなく、頭を使って能動的に動けということです。」
ちなみに、今の部署ではなにか改革されたことはありますか?
高橋「はい。今の部署ではタスク管理が非常に重要なので、ぱっと見てわかりやすいようにタスク管理の効率化を図ったり、あまり整理されていなかった業務フローをまとめたりしました。」
なるほど。次に、どのような人が国家公務員に向いていると思いますか?
高橋「様々な人との関係性を上手に構築できる人が向いているのではないかと思います。この仕事は部署間はもちろん、民間企業の方などの外部の人と調整することが多いので、人とのつながりを構築できる人は強いです。例えば、自分が知らない仕事を進めなければならなくなったときも、自分がその仕事の進め方を知っている人を知っていれば、上手に進めることができます。」
仕事を進めていく上で、人とのつながりが重要なんですね。ところで、総務省を志望する就活生は、総務省についてどの程度の知識を持っていればよいのでしょうか。
高橋「細かい施策まで知っている必要はないと思いますが、自分が総務省で何ができるか、といったことは明確になっていなければなりませんね。そのためには、総務省の立場を知っている必要があると思います。総務省の社会における役割を、民間企業や他省庁と対比して説明できるとよいですね。その上で、総務省で自分がどのように役立てるかをアピールできるとよいと思います。」
ありがとうございました。
業務内容から就活生へのアドバイスまで、気さくに教えていただきました。総務省には多種多様な仕事があります。今後も色々な職員にインタビューしてみたいと思います。
ページトップに戻る

ページトップへ戻る