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大臣・副大臣・大臣政務官の動き

ICT国際競争力強化・国際展開に関する懇談会(第1回)(平成25年12月2日)

平成25年12月2日、新藤総務大臣は「ICT国際競争力強化・国際展開に関する懇談会(第1回)」を開催しました。
本懇談会では、ICTによる経済成長と国際社会への貢献を実現するため、我が国のICT国際競争力の強化及び国際展開に関する方策等を検討していきます。
今回の懇談会では、構成員の方々より、ICT国際競争力の強化及び国際展開について、それぞれのお立場からご意見・ご提言をいただきました。
※「ICT国際競争力強化・国際展開に関する懇談会(第1回)」の詳細はこちら


懇談会の冒頭、挨拶をする新藤総務大臣(1)



懇談会の冒頭、挨拶をする新藤総務大臣(2)



懇談会の冒頭、挨拶をする新藤総務大臣(3)



【動画】新藤総務大臣 懇談会の冒頭挨拶(平成25年12月2日)


新藤総務大臣挨拶


 今日はICT国際競争力強化・国際展開に関する懇談会という形で先生方にお集まりいただいた。もとより我が国の経済成長力を高める上において、ICTの活用は極めて大きなツールであり、また、経済成長のみならず、私たちの暮らしを変えていくものだと考えている。今こそ我々は、ICTという長年いろいろな分野で工夫されていたものを実用化するタイミングに来ていると思う。ICTの活用により、日本国内の生活を変えるだけでなく、世界に対して貢献できるのではないか、イノベーションを起こし、それを国内から世界に展開できるのではないか。技術をもって世界に貢献することが、日本として、今、最も果たすべき大きな役割ではないかと考えている。
 現在、まず地デジの国際展開を行っており、私も就任して以来、トップセールスという形で関わっている。おかげさまで世界16カ国に日本方式を採用していただくことになった。しかし私は、各国を訪問する際、「日本のデジタル方式が優れているから採用して欲しい。」とは言っていない。そうではなく、「これから貴国が発展していくために、まず国土・社会資本の管理、それから、教育・福祉・医療といった部分で国民に素晴らしいサービスを提供することができるならば、それが国の発展や信頼につながるのではないか。」とお話ししている。特に最近、フィリピンでも痛ましい災害があり、我が国でも残念ながら大きな災害に対してたくさんの犠牲者を出してしまった。「それぞれの国が抱える社会的課題に対し、ICTを使って飛躍的な効果を上げることができると我々は考えているので、一緒に開発をしていかないか。その一環として、地デジ日本方式を活用してはどうか。」というお話をいつもしている。例えばブラジルのアマゾン川では、わかっているのに毎年同じ季節に同じ場所で人が亡くなる。いくら護岸を整備しても自然の力にかなわなかったところに、確実に水位がわかり、どこに避難すればいいかを個人に連絡することができる仕組みがあれば、国民の命を助けられる。この話をブラジルですると、「今すぐやろう」ということになった。
 我々が自らの使命をしっかり持つことで相手国に喜んでもらい、また、世界の市場を取り込むことで、自分たちの国の国力にもフィードバックすることができる。これに、ICTがどこまで貢献できるか追求していきたいと願っている。
 おかげさまで、「ICT成長戦略会議」では素晴らしい成果があがった。これからは、どのように展開していけばよいのか、またどのような分野にその可能性があるのか等について、見識をお持ちの皆様から色々なご意見をいただきたいと思っている。
 既に情報通信白書において、ICT市場は現状の約5倍に相当する17.5兆円の海外売り上げが期待されるとの試算が出ている。これはもっと大きな展開ができる可能性もある一方で、実行性のある計画がなければ、絵に描いた餅に終わる可能性もある。実践的な議論をしていただきながら、夢があり、日本の将来に希望が持てるような成果が出せるよう、全力で取り組んでまいりたいと思っている。日本の挑戦を我々でやってみようという意気込みで進めたいと思っているので、ご協力をよろしくお願いしたい。

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