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ICT国際競争力強化・国際展開に関する懇談会(第2回)(平成26年3月4日)

平成26年3月4日、新藤総務大臣は「ICT国際競争力強化・国際展開に関する懇談会(第2回)」を開催しました。今回の懇談会では、ワーキンググループにおける検討状況と今後の方向性について、坂村座長代理よりご報告いただいた後、意見交換を行いました。
※「ICT国際競争力強化・国際展開に関する懇談会(第2回)」の詳細はこちら


挨拶をする新藤総務大臣



【動画】挨拶をする新藤総務大臣
 

新藤総務大臣挨拶


 「ICT国際競争力強化・国際展開に関する懇談会」は今回で第2回目となります。今回初めて参加されている方もおられ、それぞれご多忙を極める各界でご活躍をいただいている方々であり、改めて本懇談会にご参加いただいたことに御礼申し上げます。そして、精力的に様々な作業をしていただいており、岡座長、また、坂村・山下座長代理をはじめとして、先生方に重ねて感謝申し上げたいと思います。
 今後ICTをどう展開させていくかについて実践的な議論をお願いしたいと考えております。私は、総務大臣に就任してから、訪問する全ての国で、ICTの話をさせていただいております。また、国家戦略特区の担当大臣でもあるので、これからの日本の新しいまちづくり、それは、ビジネスの集積においても、新しい医療や先端研究機関においても、また、農業や観光も含めて、様々な分野でICTをいかに活用できるかというところを実感しています。
 昔、「IT化を進めましょう」という言葉がありましたが、今は「ICTを進めていこう」と言うようになりました。ICTはそれ自体が一つのプロジェクトですが、併せて様々な技術やプロジェクトの基盤となるものであります。また、そのように位置づけなければならないものだろうと思います。その組み合わせは、コンピューターを使いながら映像も使い、様々な産業の場面で使えることになると思います。例えば、ブラジルを訪問した際、アマゾンを管轄する大臣と話をして、「ブラジルでは、毎年同じ時期に同じような場所で川が氾濫して人が亡くなってしまう。分かっているが防げない。」ということを聞きました。「では、護岸を整備すればいいのか。」と言うと、「大自然のアマゾン川の脅威に人の力はなかなか勝てない。」とのことでした。「では、雨の量と護岸をデジタル化し、災害予測をして、それが皆さんの持っている携帯電話に直接連絡できればどうなりますか。その場所にいる人がいつ逃げなければいけないかという情報を一人一人受け取ることができれば、それは人の命を助けられるのではないですか。」という話をすると、「ぜひブラジルでやって欲しい。」と、必ず言われます。また、インドネシアでここ30年間に亡くなった方の9割は津波が原因です。このため、日本の防災のシステムをより精度の高いものにしていかなければいけない。そこにもICTが入ってくると思う。ヨーロッパでは、フィンランドやデンマークを訪問し、「国土管理や高齢化に対する対応、社会福祉、医療等にICTを使ったらどうですか。」と話をしたら、「ぜひやりましょう。」と言われました。
 どこでどのようなことを実施するか我々が戦略を定めて、一緒に開発しながら、様々な技術を集中させていくことで、より効果が出るのではないかと思います。それは国内でも全く同じことができるので、国内の新たな産業の活性化と国際展開、これらは私たち日本の最大の武器になるのではないかと期待しております。それをどのように具体的に展開すれば良いのか。また、そのときのコンセプトは何を大事にしなければいけないのか。このような点をご議論いただいており、すばらしい成果が出ることを確信し、また、期待させていただいておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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