平成23年2月10日up
道内では帯広でサービス開始、函館でも試行運用が始まっている地域WiMAX。光ファイバーが敷設されていない地域に経済的にブロードバンド環境を構築でき、高速データ通信だけでなく移動しながらの通信も可能です。さらに、無線中継局を設置してサービスエリアを拡大し、モビリティを生かした多様なサービスを実現することが可能です。しかし、地域WiMAXで使用できる周波数帯は1バンドのみ。中継を行うには同一周波数による中継を実現する必要があり、干渉エリアの発生や伝送距離等による伝送速度の低下など多くの課題をクリアする必要があります。
そこで、北海道総合通信局では平成22年7月から「地域WiMAXの同一周波数中継方式に関する調査検討会」(座長 上瀧 實(東海大学生物理工学部生体機能科学科 教授))を開催し、地域WiMAXの同一周波数による中継方式について、アンテナの角度や距離による干渉の改善効果などの技術的検証を行い、さらに採算面でも実用可能なシステム構築に向けて検討を行っています。平成22年12月からは実環境における検証を行うため旭川市にシステムを構築して測定を行っており、去る2月2日にその模様を一般に公開しました。
公開実証試験には自治体や企業などから45名の方が参加され、バスで移動しながら動画を受信して干渉エリアと非干渉エリアの通信状況の差を確認いただいたり、ヘルメットカメラによる現場中継を体験いただきました。参加者からは、「映像がきれいだね。」と実際に移動しながら動画を受信してみてその受信状況の良さに驚かれたり、「同一周波数で中継できるならいいよね。」といった声が聞かれ、同一周波数中継に対する期待感や有用性、地域WiMAXの実力をあらためて認識された様子でした。
調査検討会では実証試験結果をさらに精査し検討を加え今年3月までに報告書を取りまとめる予定です。
主催者挨拶(北海道総合通信局長)
調査検討会の概要説明(調査検討会座長)
基地局設備見学
バスで移動しながら受信状況を確認
受信状況比較「非干渉エリア」
受信状況比較「干渉エリア」