平成25年3月29日up
携帯電話やテレビ・ラジオ放送をはじめ、電波は様々な形で利用され、私たちの暮らしを便利にしています。一方、電波は目に見えないため人体等への影響に不安を感じる方もおられます。
北海道総合通信局では、電波の性質や人体等への影響など電波の安全性についての理解を深めていただくことを目的に、2月26日、札幌市内において、「電波の安全性に関する説明会」を開催しました。
はじめに、北海道総合通信局 櫻庭電波監理部長から「電波の安全性に関する総務省の取り組み」として、平成25年1月に発表された 「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」をはじめ、電波が健康や医療機器に与える影響に関する安全基準や研究動向についての説明がありました。
次に首都大学東京 大学院理工学研究科 多氣教授から「身の周りの電波とその安全性」として、電波の性質と作用、電波を安全に利用するための防護指針について電磁波工学の立場からの説明、携帯電話の安全性研究についての紹介がありました。
多氣 昌生 氏
首都大学東京 大学院理工学研究科 教授
引き続き、一般財団法人電気安全環境研究所電磁界情報センター 大久保所長より「電波の健康リスク =WHOの見解= 」として、医学の立場から、携帯電話の健康影響、電波の生体影響を説明すると共に、WHO(世界保健機関)が今後行う電波の健
康リスク評価を紹介していただきました。
今回は新たに発表された指針についての説明ということもあり、医療、行政、通信設備工事、一般など多方面からの参加があり、説明会の最後には、講師への質問が多数出るなど関心の高さがうかがわれました。
 大久保 千代次 氏
 一般財団法人電気安全環境研究所
電磁界情報センター所長