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報道資料

平成25年8月2日
四国総合通信局

平成25年度ICT分野の競争的資金「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」に係る研究開発課題の公募の結果

≪四国管内では2件が採択≫
 総務省は、SCOPE(注)に係る平成25年度研究開発課題の公募のうち、電波有効利用促進型研究開発及び地域ICT振興型研究開発について、それぞれ15件及び25件(合計40件)の提案を採択しました。
 四国管内では、地域ICT振興型研究開発について、高知工科大学の岡村 健志(おかむら けんじ)助教と愛媛大学の都築 伸二(つづき しんじ)准教授が提案した2件が採択されました
  (注)SCOPE : Strategic Information and Communications R&D Promotion Programme


 総務省は、情報通信分野の競争的資金である「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」に係る平成25年度研究開発課題の提案公募を、平成25年3月18日(月曜日)から同年4月18日(木曜日)までおこない、313件(四国管内では15件)の応募がありました。
 今回、四国管内から提案し、採択された課題の概要は参考1のとおりです。
 なお、ICTイノベーション創出型研究開発及び若手ICT研究者等育成型研究開発に係る公募の結果につきましては、近日中に公表します。

参考1 「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」の四国管内の採択課題

【地域ICT振興型研究開発】
研究開発
課題名
研究代表者 研究分担者 概要 期間
災害時に事業継続性を発揮する情報通信インフラのための運用計画改善手法および冗長化技術の研究開発 【高知工科大学】
 岡村 健志
 (おかむら けんじ)
【高知工科大学】
 菊池 豊
 (きくち ゆたか)
 福本 昌弘
 (ふくもと まさひろ)
【高知大学】
 豊永 昌彦
 (とよなが まさひこ)
 佐々木 正人
 (ささき まさと)
【高知工業高等専門学校】
 今井 一雅
 (いまい かずまさ)
【高知県立大学】
 山田 覚
 (やまだ さとる)
 風間 裕
 (かざま ひろし)
 名和 真一
 (なわ しんいち)
 一色 健司
 (いっしき けんじ)
【高知学園短期大学】
 高畑 貴志
 (たかばたけ たかし)
【株式会社フォーサイトウェーブ】
 栢分 正人
 (かやわけ まさと)
【株式会社新潟通信サービス】
 井上 望美
 (いのうえ のぞみ)
【株式会社愛媛CATV】
 柴田 祐輔
 (しばた ゆうすけ)


 
 本提案では、大規模災害時に関係機関が一体となって通信環境を維持するための通信技術と運用技法とを開発し、運用ネットワークを用いた実証実験によってその有効性を検証する。通信技術の開発は2つのアプローチによって構成する。1つめは、同時に障害を受け難い複数の通信環境による冗長性を確保する手法であり、2つ目は完全に外部への到達性が失われた場合に地域内だけでの通信環境が維持できる手法である。運用技法の開発では、ICT運用業務の問題に対するロジックモデルを構築することで、災害発生時の運用課題の構造を可視化し、運用者で課題点を共有する。実証実験では、人為的に障害を発生させることで、開発した通信技術や運用技法の有効性を検証するとともに、耐災害性や組織的な脆弱性を抽出し、関係機関のBCP等にフィードバックする。
別図1PDF
2年
スマート環境センシング基盤の構築と地域デザインへの応用に関する研究開発 【愛媛大学】
 都築 伸二
 (つづき しんじ)
【愛媛大学】
 森脇 亮
 (もりわき りょう)
 山田 芳郎
 (やまだ よしお)
【株式会社愛媛CATV】
 柴田 裕輔
 (しばた ゆうすけ)
【株式会社アイムービック】
 森本 健一郎
 (もりもと けんいちろう)
 阿部 幸雄
 (あべ ゆきお)
【株式会社ハレックス】
 越智 正昭
 (おち まさあき)
 須東 博樹
 (すとう ひろき)
 小中学校内に設置されている百葉箱内で収集した気象データと、太陽光発電量データを、一定時間毎に伝送しJGN-X(総務省所管ネットワーク)内のサーバで蓄積する。収集したデータは、学校の環境教育に使えるコンテンツにしてリアルタイムに配信する。学校外からも同様にして環境データを収集する。収集した気象情報と発電電力の時間的空間的分布との相関性を明らかにすることによって、太陽光パネルを気象センサ化する。また、蓄積したデータを用いて校区限定コンテンツや、松山平野共通サービスを開発し、これらの有用性を検証する。
別図2PDF
2年
  研究費:単年度1課題あたり上限 1,000万円


【別図1】災害時に事業継続性を発揮する情報通信インフラのための運用計画改善手法および冗長化技術の研究開発(PDF 605KB)PDF
【別図2】スマート環境センシング基盤の構築と地域デザインへの応用に関する研究開発(PDF 108KB)PDF

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参考2 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の各研究開発の概要

 情報通信技術(ICT)分野の研究開発における競争的資金です。総務省が定めた戦略的な重点研究開発目標を実現するために、ICT におけるシーズの創出、研究者や研究機関における研究開発力の向上、世界をリードする知的財産の創出、国際標準を獲得することなどを目的として、新規性に富む課題の研究開発を委託する事業です。

 ○ICTイノベーション創出型研究開発
 国として今後取り組むべき現時点の課題を分類及び整理した「研究開発戦略マップ」において、イノベーションを創出する独創性や新規性に富む研究開発課題の提案に対して研究開発を委託します。


 ○若手ICT研究者等育成型研究開発
 ICT分野の研究者として次世代を担う若手人材を育成することや中小企業の斬新な技術を発掘するために、若手研究者又は中小企業の研究者(個人又はグループ)が提案する研究開発課題に対して研究開発を委託します。


 ○電波有効利用促進型研究開発
 電波の有効利用をより一層推進する観点から、新たなニーズに対応した無線技術をタイムリーに実現するとともに、電波利用環境を保護するための技術の研究開発を委託します。


 ○地域ICT振興型研究開発
 ICTの利活用によって地域貢献や地域社会の活性化を図るために、地域に密着した大学や、地域の中小・中堅企業等が提案する研究開発課題に対して研究開発を委託します。
○関連報道発表

・平成25年度ICT分野の競争的資金「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」に係る研究開発課題の公募の結果
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin03_02000059.html

・平成25年度ICT分野の競争的資金に係る研究開発課題の公募(平成25年3月15日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/shikoku/press/2013press/201303/20130315.html

連絡先
四国総合通信局 情報通信部 電気通信事業課
担当:渡邉課長、小松課長補佐
電話:089−936−5041
ファックス:089−936−5014

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