報道資料
平成29年10月31日
四国総合通信局
愛媛県総合防災訓練において臨時災害放送局の開設訓練を実施
≪訓練会場で市民が「臨時災害放送局の放送」を体験≫
総務省四国総合通信局(局長 吉武 久(よしたけ ひさし))は、平成29年11月5日(日)に愛媛県松山市で実施される「平成29年度愛媛県総合防災訓練」において、松山市、エフエム愛媛と合同で臨時災害放送局(FM放送局。以下同じ。)の開設と運用の訓練を行います。
災害時に避難情報や被災者支援情報等を伝達する手段としてラジオ放送の果たす役割は大きく、本年7月の九州北部豪雨に際しても被災した福岡県朝倉市により臨時災害放送局が開設され、避難住民等への情報提供に活用されました。
今回の訓練は、(1)災害時に被災住民に向けてきめ細かな情報伝達を行うため臨時災害放送局を開設するという想定で、松山市の担当者が四国総合通信局への免許申請等の開設手順を確認します。(2)避難所訓練を行う会場(北条ふるさと館)において市民の方々にラジオを配布、会場内各所にもラジオを設置。訓練模様の生放送(当局保有の臨時災害放送局用設備使用。エフエム愛媛協力)を聴いていただきます。
愛媛県において臨時災害放送局の開設訓練を行うのは今回が初めてであり、市民の方々が参加しての実施は四国管内で初の取組となります。
1 訓練日時
平成29年11月5日(日)9:45〜12:10
・ 9:45〜10:00 (訓練開始宣言前)
臨時災害放送局の開設訓練
・10:00〜12:10 (総合防災訓練開始から終了まで)
当局保有の設備を使用した生放送
2 訓練場所
愛媛県総合防災訓練会場 河野別府公園内(松山市河野別府995)
3 訓練の概要
被災自治体と想定された松山市が、住民向けにきめ細かな被災者支援情報や生活関連情報を迅速に伝達するため、四国総合通信局から放送設備を借り受け、臨時災害放送局を開設する訓練を実施。松山市内に本社拠点を置くエフエム愛媛が、局の運用に協力する。
松山市が四国総合通信局に電話(口頭)により免許手続を行い、四国総合通信局は特例措置により迅速に処理し、電話(口頭)で免許する。
(1)参加機関等
- 愛媛県、松山市
- 株式会社エフエム愛媛
- 四国総合通信局
- 河野地区自主防災連合会(避難所訓練に参加される方々約70名)
(2)訓練その1(開設訓練)
- ア 松山市からエフエム愛媛に、臨時災害放送局の開設の協力を電話で要請。
- イ エフエム愛媛から松山市に、協力要請を受諾する旨電話で回答。
- ウ 松山市から四国総合通信局に、電話で臨時災害放送局の放送設備の借受申請及び免許申請。
- エ 四国総合通信局から松山市に、放送設備の貸与と免許する旨、電話で通知。
- オ 松山市は、エフエム愛媛の協力を得て臨時災害放送局を開設(模擬的に開設。実際は当局が保有する放送設備及び当局が取得している実験試験局の免許をもって開設)。
- ※ 総合防災訓練開始宣言前の時間帯を利用してあらかじめ開設手続を実施。 その模様を場内アナウンスによって紹介します。
(3)訓練その2(「臨時災害放送局の放送」を体験)
難所訓練(北条ふるさと館)に参加する市民の方々にラジオを配布(※)。
訓練模様の生放送(周波数86.1MHz)を聴いていただき、放送への感想や災害時の情報に関する要望等アンケートに回答いただきます。
※ 会場内各所にもラジオを設置します。ラジオは訓練終了時にすべて回収します。
4 その他(四国総合通信局保有の貸出機器)
訓練に使用する臨時災害放送局用の設備一式(送信機、アンテナ)は当局が保有。災害時に自治体からの求めに応じて貸し出します。
移動通信機器(衛星系携帯電話・MCA無線・簡易無線)や避難所においてWi-Fi環境を構築することができるICTユニットも保有。メイン会場(市民グラウンド)隣接の展示スペースにおいて展示・紹介する予定です。
ページトップへ戻る