報道資料
平成29年11月21日
四国総合通信局
Ka帯を用いた移動体向けブロードバンド衛星通信システム
(ESIM)に国内初の無線局免許
≪船舶で高速・大容量のブロードバンド通信が可能に≫
四国総合通信局(局長:吉武 久(よしたけ ひさし))は、インマルサット株式会社(代表取締役:アリソン カウプ)から免許申請のあったKa帯を用いた移動体向けブロードバンド衛星通信システム(ESIM)の携帯移動地球局1局に対して、本日付けで免許を付与しました。同システムの無線局に対する免許は国内で初めてです。
同システムは、Ka帯の周波数のうち、上り周波数(船舶・航空機から衛星)29.5GHzから30.0GHz、下り周波数(衛星から船舶・航空機)19.7GHzから20.2GHzで運用されるもので、衛星と船舶・航空機の間で通信を行います。
通信速度は上り回線が最大5Mbps、下り回線が最大50Mbpsと従来の10倍から100倍のスピードで情報を伝達することができます。
同システムにより、国際航路で運航される船舶や航空機は、従来よりも大幅に高速・大容量のブロードバンド通信を利用できるようになります。
※ESIM:Earth Station In Motion
免許した無線局は最新の大型静止衛星であるインマルサット第5世代衛星を中継した通信に使用されるもので、現在、岡山県で建造中の貨物船(本年12月に竣工予定)に設置されます。
Ka帯は2015年の世界無線会議で移動体衛星通信業務への周波数の分配が合意され、国内法制度の整備が進められていました。
表:免許の概要
免許人名 |
インマルサット株式会社 代表取締役:アリソン カウプ |
周波数及び空中線電力 |
送信(上り周波数):29.5GHzから30.0GHz 5W 受信(下り周波数):19.7GHzから20.2GHz
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設置場所 |
貨物船「NC SAPPHIRE」 (東光マリン株式会社所有、総トン数約38,500トン)
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運用開始予定 |
平成29年12月 |
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