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報道資料

平成30年5月11日
四国総合通信局

「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」の平成30年度新規課題を採択
≪四国からは愛媛大学1課題、徳島大学2課題≫

総務省は、情報通信分野の競争的資金である「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」の平成30年度研究開発課題について公募を行い、全国から147課題の提案があり外部評価の結果51課題を採択しました。
四国からは、9課題の提案があり、重点領域型研究開発2課題(「重度運動障害者向け欲求推測システムの開発」及び「IoTとスマートスピーカーを活用した、糖尿病患者向け個別化糖尿病自己管理支援システムの開発」)、電波有効利用促進型研究開発1課題(「ワイヤレス給電式医療機器の製作および臨床応用」)が採択されました。

1 平成30年度四国管内から採択された課題

(1)重点領域型研究開発(※1)ICT重点研究開発分野推進型(3年枠)フェーズI
課題 名 重度運動障害者向け欲求推測システムの開発
(説明図:参考資料1PDF)
研究代表者 苅田 知則(かりた とものり) (愛媛大学)
研究分担者 露口 真禎(つゆぐち まさよし)、大西 映子(おおにし えいこ)、早瀬 史洋(はやせ ふみひろ)(株式会社デジタルピア)
概要 重度心身障害児者や認知症患者等は、日常生活において家電やICT装置を使用する場合、家族や介護者を介して操作せざるをえない。これらの人々にとって、ICT装置の操作が自由にできることは、充実した生活を送る上で重要である。
本研究開発では、重度心身障害児者や認知症患者等が容易にICT装置の操作を行うことを可能とし、ICT利用格差の解消とともに、生活の質の向上を図ることを目的とする。
期間 1か年度
(2)重点領域型研究開発(※1)ICT重点研究開発分野推進型(2年枠)フェーズII
課題名 IoTとスマートスピーカーを活用した、糖尿病患者向け個別化糖尿病自己管理支援システムの開発(説明図:参考資料2PDF )
研究代表者 松久 宗英(まつひさ むねひで)
(徳島大学)
研究分担者 黒田 暁生(くろだ あきお)、森 博康(もり ひろやす)、谷口 諭(たにぐち さとし)、玉木 悠(たまき ゆう)(徳島大学)
概要 本研究開発では、日常生活における糖尿病療養を必要とする患者向けに、IoT技術を用いた自己管理のための種々の機器およびEHR(Electronic Health Record)の情報を統合して可視化するPHR(Personal Health Record)にスマートスピーカーによる行動変容支援情報をアウトプットする個別化糖尿病自己管理支援システムを開発する。
本システムを活用した糖尿病療養を行うことで、年齢やICT リテラシーにかかわらず幅広く多くの糖尿病患者の糖代謝管理及び体重の改善につなげ、糖尿病合併症の予防を達成することで本人のQOL 向上、医療費の削減につなげられる。
期間 2か年度
(※1)重点領域型研究開発は、未来社会における新たな価値創造を図るため、ICT分野で国として取り組むべき基礎的・基盤的な研究開発分野から重点領域を設定し、実証実験と一体的に取り組む研究開発を推進するプログラムです。(平成30年度から地域ICT振興型研究開発の新規募集は廃止)
(3)電波有効利用促進型研究開発(※2)先進的電波有効利用型(社会展開促進型)フェーズII
課題名 ワイヤレス給電式医療機器の製作および臨床応用
(説明図:参考資料3PDF )
研究代表者 藤原 茂樹(ふじわら しげき) (徳島大学)
研究分担者 敖 金平(あお じんぴん)、北畑 洋(きたはた  ひろし)(徳島大学)
概要 ワイヤレス電力伝送(WPT:Wireless Power Transfer)は、IEEEで世界を変える新しい電力供給として期待されている。現状の医療用機器は、電池交換の失念や充電用コンセントプラグの差し忘れによる未充電やケーブルの大量使用が頻発し、それが原因で患者の生命をも脅かす医療事故になることがあり、早急な改善が望まれる。
こうした医療現場の要望から、マイクロ波帯での共振器であるオープンリング型共振器接続を用いたWPT方式を医療機器に導入し、医療機器の小型軽量化と同時に患者の生体情報の伝達も可能にする。得られた生体情報を各地域の医療情報システムと融合させ、医療機器のWPT/IoT(Internet of Things)化を通じて患者の救命率向上に大きく貢献させることを最終目標としている。
期間 2か年度
(※2)電波有効利用促進型研究開発は、電波の有効利用を一層推進する観点から、新たなニーズに対応した無線技術をタイムリーに実現するため、電波の有効利用に資する先進的かつ独創的な研究開発を推進するプログラムです。

2 平成30年度継続が認められた課題

平成29年度にフェーズIまたはフェーズIIとして実施していた研究課題については、四国から7課題の提案があり、すべて平成30年度も引き続き研究を行うことが認められました。
(1)地域ICT振興型研究開発(※3) 選抜(フェーズIIの1年目)
研究開発課題名 研究代表者
血圧波形を用いた心房細動診断プログラム新規開発とICTネットワークによる脳梗塞地域予防体制の確立 南野 哲男(みなみの てつお)
(香川大学)
(2)地域ICT振興型研究開発(※3) 継続(フェーズIIの2年目)
研究開発課題名 研究代表者
認知力トレーニングを目的とした事例ベース雑談音声対話システムの研究開発 北岡 教英(きたおか のりひで)
(徳島大学)
地理空間情報と環境情報を活用した災害避難共助支援による減災力向上に関する研究開発 都築 伸二(つづき しんじ)
(愛媛大学)
(※3) 地域ICT振興型研究開発は、ICTの利活用によって地域貢献や地域社会の活性化を図るために、地域に密着した大学や地域の中小・中堅企業等に所属する研究者が提案する研究開発課題に対して研究開発を委託するものです。研究開発期間は、フェーズIが1か年度、フェーズIIが最長2か年度となっています。(平成30年度から地域ICT振興型研究開発の新規募集は廃止し、それに代わるプログラムとして重点領域型研究開発(3年枠)を新設しています。)
(3)重点領域型研究開発 継続(フェーズIIの2年目)
研究開発課題名 研究代表者
有機物による200GHz超広帯域マッハツェンダ型光強度変調器の研究開発 榎波 康文(えなみ やすふみ)
(高知工科大学)
(4)電波有効利用促進型研究開発 先進的電波有効利用型 継続(フェーズIIの2年目)
研究開発課題名 研究代表者
単一周波数の小型気象レーダを複数用いた極端気象監視ネットワークのプロトタイプ構築 佐々 浩司(さっさ こうじ)
(高知大学)
Wi-Fiを用いたLDMエッジサーバの災害時利用に関する実証的研究 木下 和彦(きのした かずひこ)
(徳島大学)
津波防災情報伝達を目的とした超低周波音および潮位の多地点連続計測網と低電力長距離無線通信を基盤とするロバストな非常時IoT通信システムの研究開発 山本 真行(やまもと まさゆき)
(高知工科大学)
(参考)
戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE:Strategic Information and Communications R&D Promotion Program)とは、情報通信技術(ICT)分野において新規性に富む研究開発課題を大学・国立研究開発法人・企業・地方公共団体の研究機関などから広く公募し、外部有識者による選考評価の上、研究を委託する競争的資金です。これにより、未来社会における新たな価値創造、若手ICT研究者の育成、中小企業の斬新な技術の発掘、ICTの利活用による地域の活性化、国際標準獲得等を推進する事業です。

【関連報道資料】
四国管内の3課題を含む全51課題の新規採択課題は以下の報道発表を御覧ください。
戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の 平成30年度研究開発課題の公募の結果(平成30年5月9日)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin03_02000243.html

連絡先
(事業全般、重点領域型研究開発及び地域ICT振興型研究開発について)
四国総合通信局 情報通信部 電気通信事業課
担当:竹田課長、西岡課長補佐
電話:089−936−5041
(電波有効利用促進型研究開発について)
四国総合通信局 無線通信部 企画調整課
担当:山課長、宮岡上席企画監理官
電話:089−936−5071

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