画像:住民参画システム利用の手引き 〜地域SNS、公的認証対応アンケートシステム〜
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目次
座長あいさつ
総論
導入検討編
実践編 地域SNS

1. 導入の手順
2. 必要な体制
3. 地域SNSの運用ルール
4. 参加者の募集
5. いよいよ運用開始

6. トラブル発生への対処方法
6-1 不適切行為への対処
6-2 システム攻撃への対処方法
6-3 その他の想定される主なリスクと対処方法
6-4 未成年者が使う場合

7. 災害発生時の活用
8. 終了


実践編 電子アンケートシステム
資料編
6-1 不適切行為への対処

不適切行為にはどのように対処すればいいですか?

キーワード
・主な不適切行為とその要因
・アダルト、差別用語、商業行為などの禁止事項への対応方法
・誹謗中傷や愉快犯への対応方法
・グレイマン機能の活用

関連項目
【実践編 地域SNS】 3-3 利用規約における不適切行為の防止
【実践編 地域SNS】 5-4 コミュニティ管理者の役割

・ 不適切行為とは、誹謗中傷などの不適切な発言を繰り返すことにより、コミュニティの他の参加者を傷つけたり、著しく不快にする行為を言います。システム管理者やコミュニティ管理者が禁止しているアダルト、残虐な内容や差別発言などの公序良俗に反する書き込みや画像の添付なども不適切行為に該当します。
・ 不適切行為が横行すると、他の参加者が発言しなくなり、コミュニティの閉鎖に追いこまれる場合もあります。
・ 不適切行為の要因は、愉快犯や確信犯的なものから、本人の性格によるものまで様々です。必ずしも悪意がなくても、結果的に不適切行為になってしまう場合もあります。
・ 不適切行為への対策も、相手の目的や性格などによって変える必要があります。コミュニティ参加者同士の対話などで、出来る限り平和的に解決することが理想です。オフ会に誘い、対面で話をすることで解決する場合もあります。
・ 悪質な場合は、地域SNSへの参加資格の停止や、最悪の場合は法的措置をとることになります。これらの場合に備えて、利用規約には、不適切行為の禁止や、違反した場合の措置などを明記しておきます。

・ なお、地域SNSには、ごろっとやっちろ同様、「グレイマン機能」があります。これは、書き込んだ本人には書き込みが見える状況にしたまま、その他の人には見えなくする機能です。これにより、一時的に発言を本人以外から見えなくしておき、この間に書き込んだ人とシステム管理者が直接やりとりし、問題を解決します。

不適切行為の例
種類 概要
誹謗中傷 ・他の参加者を特定して、馬鹿にしたり、攻撃的な言葉で非難したり、プライバシーを暴露するなどの行為を指します。言葉遣いそのものが乱暴な場合から、言葉遣いは丁寧でも攻撃的な内容を含んでいる場合まで様々です。
・また、白熱した議論で言葉がやや強くなるような場合がありますが、相手個人の人格などを傷つけるような発言は認められません。
なりすまし ・他の参加者の名前やニックネームをかたって本人になりすまし、あたかもその人が発言しているように振舞う行為です。
・また、ひとりの参加者が複数の名前を使い分けて、あたかも複数の人が参加しているように見せる場合もあります。
無意味発言や迷惑な発言を繰り返す ・同じ発言をコピーして何度も繰り返し投稿したり、するといった愉快犯です。
公序良俗に反する書き込み ・アダルト、残虐など管理者が禁止している内容や、差別発言などを指します。
営業行為や宗教勧誘など ・コミュニティ管理者が認めている場合、コミュニティの意図にあった場合は、商店の特売情報やおいしいお店の紹介などの発言は認められます、コミュニティ管理者が認めていないのに、他の参加者に商品を売りつけたり、宗教に加入するなどの行為を行うことは禁止する必要があります。



不適切行為への対処方法の例
対処方法 概要
他のコミュニティ参加メンバーによる説得 ・他のコミュニティ参加メンバーが、行為が不適切であることを説得することによる平和的な解決が理想です。しかし、相手にすることにより、ますます発言をエスカレートさせてしまうこともありますので、相手に応じて対応方法を考える必要が有ります。
相手にしない 電子掲示板などでは、相手にしないのが最も適切な対応策だといわれています。相手にしなければ、関心がなくなり、発言しなくなることもあります。
自動フィルターやグレイマン機能の活用 ・地域SNSには、登録したキーワードを含む発言を抽出してシステム管理者に送ったり、一時的に発言を本人以外から見えなくするグレイマン機能があります。これらの機能を有効に活用して、不適切発言を発見し、発言者とやりとりの上、できれば納得の上、本人が発言を削除、説得できない場合は利用規約に則り、システム管理者が削除することが考えられます。
コミュニティ参加登録の抹消、参加者限定コミュニティへの移行 ・違反行為が収まらない場合は、コミュニティ管理者権限でコミュニティへの参加登録を抹消するなどの対応をとることが考えられます。
・コミュニティに誰でも参加できる設定にしている場合は、例えば一定時期だけ参加者しか書き込めなくするといった対応をとることも考えられます。
アクセス禁止 ・日記の場合、各利用者の設定で、特定利用者からのアクセスを禁止することができます。
地域SNSへの参加登録の抹消 ・以上のような対策を講じても行為が収まらない場合は、システム管理者により、地域SNSそのものへの参加登録を取り消すことが考えられます。
・ただし、異なるメールアドレスなどで複数の利用者名を持っているような場合は不十分なので、地域SNSへの参加条件として簡単にいくつものメールアドレスが取得できるフリーメールによる登録は認めないなどの措置を講じることが必要です。
特定のホスト、IPからのアクセス制限 ・地域SNSは、管理者の設定により、招待がなくても参加できたり、ゲストでも参加できる設定が可能です。このような場合、参加登録の取り消しによる対応が困難な場合があります。対応策としては、違反行為者が使用しているIPアドレスからのアクセス制限をかけるなどの対応をとることが考えられます。
法的措置をとる ・以上の方法でも収拾できない場合は、弁護士などに相談の上、法的措置をとらざるを得ない場合もあります。



禁止行為(ごろっとやっちろの場合)
禁止行為
5.5 本サービス上で、非合法な利用及び非合法的な行為をすることを禁止します。
5.6 利用者は、本サービスを利用するにあたり、以下に該当する又はその恐れのある行為を禁止します。
・公序良俗に反する行為
・犯罪行為及び犯罪行為に結びつく行為
・第三者の著作権、特許権、実用新案権、意匠権、商標権、肖像権、パブリシティ権、プライバシー権その他の権利を侵害する行為
・本サービスの運営を妨害し、信用を失する行為
・法令に違反する行為
・その他、八代市が不適当と判断する行為

出典:ごろっとやっちろ利用規約より



禁止行為(藤沢市市民電子会議室の場合)

3) 参加者が「会議室」で次の様な発言を投稿することはやめてください。
これらの情報に関して発言者以外の者から苦情を受けたときは、発言者に警告の上、該当する発言を削除する場合があります。また、同様の発言を繰り返す等の行為があった場合には、電子会議室上の各機能の利用制限や、登録の取り消し等の処置をいたします。

・他人の通信の秘密又はプライバシーを侵害する情報
・他人を誹謗し、中傷し又は差別する情報
・著作権等、他人の知的財産権を侵害する情報
・その他、他人の権利利益を侵害する情報
・有害プログラムを含んだ情報
・偽造、虚構又は詐欺的情報
・公職選挙法に違反する情報
・その他法令に違反し又は違反するおそれのある情報
・わいせつ、売春、暴力、残虐等公序良俗に反する情報

※2006年3月改正予定
出典:藤沢市市民電子会議室全体ルールより

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