画像:住民参画システム利用の手引き 〜地域SNS、公的認証対応アンケートシステム〜
トップページ実践編 地域SNS>6-2 システム攻撃への対処方法
目次
座長あいさつ
総論
導入検討編
実践編 地域SNS

1. 導入の手順
2. 必要な体制
3. 地域SNSの運用ルール
4. 参加者の募集
5. いよいよ運用開始

6. トラブル発生への対処方法
6-1 不適切行為への対処
6-2 システム攻撃への対処方法
6-3 その他の想定される主なリスクと対処方法
6-4 未成年者が使う場合

7. 災害発生時の活用
8. 終了


実践編 電子アンケートシステム
資料編
6-2 システム攻撃への対処方法

システム攻撃にはどのように対処すればいいですか?

キーワード
・想定される攻撃と防御方法
・システムに影響が出た場合の対処方法

関連項目
【実践編 地域SNS】 3-4 利用規約における運用側のリスク管理

・ インターネットに接続してサービスを提供している限り、必ず不正アクセスなどのシステムへの攻撃にさらされることになります。これらの行為は犯罪で、処罰する法律もできていますが、システム管理者としても自衛策を講じておく必要があります。
・ 不正にシステムに侵入された場合、サービス停止だけでなく、他のコンピュータへの攻撃の踏み台に使われたり、個人情報が流出すると、損害は甚大になります。十分なセキュリティ対策が必要です。
・ 自治体や企業などが扱う他の情報システム同様、各団体が定めるセキュリティ方針などに則り、適切な対策を行う必要があります。データセンターの活用など、外部の専門業者に委託することも有効です。
・ また万が一、問題が発生した場合は、サービスを停止し、早急に原因を究明するとともに、利用者などに対して、適切に情報提供することが必要です。

システムへの不正な攻撃の例
種類 概要
盗み見、削除、改ざん OSなどの弱点を突いたり、パスワードを窃取してサーバに侵入し、ファイルの盗み見、削除、改ざんなどを行う。サーバを破壊してしまうこともある。
個人情報流出 ・上記行為などに伴う個人情報の流出(窃盗)。
迷惑メールのばら撒き ・サーバに侵入し、メールサーバを悪用して、他のコンピュータなどに迷惑メールを大量にばら撒く行為。ウイルスメールをばら撒かれてしまうこともある。
踏み台(他のサーバへの攻撃に利用) ・サーバを乗っ取り、他のサーバなどへの攻撃の踏み台に利用する。上記の迷惑メールのばら撒きもそのひとつ。攻撃されたサーバは、踏み台にされたサーバからの攻撃だと認識する。犯罪に悪用される恐れもある。
アクセス妨害 ・サーバに大量のデータを送信し、利用者がアクセスできなくしてしまう行為。



サーバなどのセキュリティ対策の例
種類 概要
ネットワーク管理 ・稼働監視、ファイアウォールの管理、パッチの適用、root権限管理など。
ファイルの改ざん防止 ・ファイルの変更管理、整合性チェックなど。
メール対策 ・ウィルスメール対策、スパムメール対策など。
SSL ・SSLによる暗号化。
バックアップ ・データやプログラムのバックアップなど。



電子会議室への不正アクセスを使える三重県のページ

三重県「e−デモ会議室」におけるサーバへの不正アクセスについて
2005年07月28日
1.発表事項
  三重県の「e−デモ会議室」において、7月20日(水)の夜間、何者かにより、e−デモを稼働させて
 いるサーバが不正にアクセスされたことが判明しました。さらに7月24日(日)に第三者から送られたメ
 ールを元に、7月27日(水)に、e−デモのネームサーバが何者かに乗っ取られていることが判明しまし
 た。

2.経緯(発表内容)
 7月20日(水)21:45ごろ
  当グループ職員が、e−デモ会議室サーバがダウンしていることを発見し、委託業者に連絡、業者が原因
  究明のための調査を行ったところ、当該サーバにフィッシングサイト用のプログラムが埋め込まれている
  ことを確認しました。なお、システムはダウンさせ、サービスは停止させたままで、原因究明と事後対策
  を検討しました。
 7月21日(木)11:00
  上記の報告を、業者から口頭で受けました。
 7月22日(金)22:00
  あらかじめ準備してあった代替サーバを使い、適用可能な範囲で高度なセキュリティを持つバージョンに
  よる、Web公開用ソフトを適用し、当面の復旧を可能にするとともに、機能維持のための最低限のポー
  トを除いて、攻撃を受ける可能性のあるポートをすべて閉鎖のうえ、システムを復旧させました。
 7月24日(日)
  第三者から、フィッシング詐欺を広告するためのスパム(いたずら)メールが届いたとの報告が、メール
  により、三重県ホームページ管理担当職員(情報企画室)、e−デモサーバ受託管理者に送られました。
 7月27日(水)
  e−デモ担当職員と情報基盤室職員との、e−デモサーバのセキュリティ対策についての情報交換を通じ
  て、情報基盤室で調査を行ったところ、21時30分、e−デモのネームサーバ情報が何者かに改竄され
  ていることが判明しました。

3.当面の対応
  このままでは、e−デモサーバがフィッシング詐欺ページへの踏み台(中継点)に使われる恐れがあった
 ため、同日22時に、e−デモのシステムを停止しました。

4.被害状況
  現在のところ、サーバを停止しており、個人情報の漏洩及びフィッシング詐欺の被害の情報はありませ 
 ん。

5.今後の対応
(利用者をはじめとする県民の皆様への対応)
 ・e−デモのサービスが利用できないこと、不特定多数の方に、フィッシング詐欺の被害にあう恐れのある
  事態を招いたことに対して、深くお詫び申し上げます。またこれまでの状況についての説明をいたしま 
  す。
 ・不正アクセスによる被害状況の把握に努めます。
 ・当面の対応として、セキュリティの高いe−デモジュニアへの参加を呼びかけます。
(8月6日よりセキュリティ確認のためe-デモ・ジュニアのサービスも休止しています、サービス再開が可
能になり次第お知らせするとともにサービスを再開いたします、よろしくご協力下さいますようお願いしま
す)
(再発防止策)
 ・警察等関係機関とも相談のうえ、原因究明に努めます。
(復旧について)
 ・復旧については、再発防止を最優先とし、事業の今後のあり方見直しと合わせ、慎重に対応します。

出典:三重県ホームページ()

総務省 | 財団法人地方自治情報センター