テーマ
コミュニケーション編
〜予期せぬトラブルに備えて~
2ネット上で出会って仲良くなることもあるけれど

学習のポイント

~趣味や話が合う相手に人は心を許しがち
でも、自分のことを話しすぎると危険かも!~

事例2。自分が好きなバンドメンバーのファンをSNSで見つけて連絡を取るようになっているうちに、いつしか人に言えない悩みなどを打ち明けていたら、ある日突然、秘密を拡散されたくなければ下着姿の写真を送るようにと、脅されてしまったシーン。

ハートきゅんのイラスト

ここから僕が解説します

事例2解説。僕、ハートきゅんが解説します。この子はSNSの相手が同性だと思い込んで仲よくなったのに、相手は嘘をついて近づいてきた悪い人だったんですね。このシーンのように中には悪いことを考えている人もいることを知っておいてください。送ったものをネタに、脅される事件も発生しています。だから自画どり写真や、悩みなどの相談内容を気軽に送るのはやめましょう。脅されても、裸や下着姿の画像を送るのはご法度です。

被害状況をみてみよう
SNSに起因する罪種別の被害児童数の推移

SNSに起因する罪種別の被害児童数の推移に関するグラフのexcelデータへのリンク

※児童とは18歳未満の者を指す。
※SNSとは、本統計では、通信(オンライン)ゲームを含み、届け出のある出会い系サイトを除いたもの。
※SNSに起因するとは、SNSを通じて面識のない被疑者と被害児童が知り合い、交際や知人関係等に発展する前に被害に遭ったもの。
※対象犯罪は、児童福祉法違反、児童買春・児童ポルノ禁止法違反、青少年保護育成条例違反、重要犯罪等(殺人、強盗、放火、不同意性交等、不同意わいせつ、略取誘拐、人身売買、逮捕監禁)、面会要求等及び性的姿態撮影等処罰法第2条から第6条に規定する罪(令和5年以降)
※令和5年7月12日以前の重要犯罪等は不同意性交等、不同意わいせつではなく、強制わいせつ及び強制性交等である。

(出所)警察庁「なくそう、子供の性被害。」より作成

※警察庁サイト「なくそう、子供の性被害。」もご覧ください。

考えてみよう
話が盛り上がる相手は嬉しい存在ですが、わざと共通の話題で近づいてきた悪い人だったら、
やりとりした内容が脅しのネタに。こんな被害を防ぐために、できることは?
A裸などの画像は送らない

一度、ネット上に流出してしまった画像は、取り返しがつきません。

B情報の組み合わせに注意

ネットでの会話を元に本名や学校名が知られてしまうこともあるので要注意です。

C深みにはまってしまう前に

自分の情報を送るときはよく注意し、困ったときは身近な大人や専門の相談窓口の利用もご検討ください。

もっと詳しく
言葉巧みに近づく人を、見える情報だけで判別するのは不可能

政府インターネットテレビでは、実際の事件を基にしたドラマ仕立ての動画を公開しています。悪意ある大人の巧妙な手口を、動画で疑似体験できますので、ぜひ参考にしてください。

自画撮り被害児童のほとんどは中高生。仲良くなりたいと思わせて個人情報を聞き出し、写真を送らせて脅す手口の一部始終を、じっくり考えながら視聴し、時間をかけて真剣に話し合ってみましょう。

動画コンテンツ集