テーマ
コミュニケーション編
〜予期せぬトラブルに備えて~
3SNSで親身になってくれた相談相手に会いたい

学習のポイント

~ネットでのやり取りだけで親しくなった人と
独りで会うのはとても危険!~

事例3。ネットで知り合った、いつも相談に乗ってくれている相手に対して、いつも以上に落ち込んでしまったときに、家出したいと相談したら、相手方から、僕のところに来なよ、守ってあげるといわれて、家出してしまった。その後、帰ってこないこどもを両親が探しているシーン。

ハートきゅんのイラスト

ここから僕が解説します

事例3解説。僕、ハートきゅんが解説します。リアルな自分を知らないひとだと相談しやすいこともあるでしょう、そんな時はSNSが心の支えになってくれるかもしれません。でも、中には、誘い出せそうな相手を狙って、近づいてくる人もいるんです。相手のやさしさを信じて会いに行ってしまうと、誘拐などの犯罪に合う危険があります。家族や友達に打ち明けづらい悩みなら、相談できる専門の窓口もありますよ。

被害状況をみてみよう
SNSに起因する重要犯罪等の被害児童数の推移

SNSに起因する重要犯罪等の被害児童数の推移に関するグラフのexcelデータへのリンク

※児童とは18歳未満の者を指す。
※SNSとは、本統計では、通信(オンライン)ゲームを含み、届け出のある出会い系サイトを除いたもの。
※SNSに起因するとは、SNSを通じて面識のない被疑者と被害児童が知り合い、交際や知人関係等に発展する前に被害に遭ったもの。
※対象犯罪は、児童福祉法違反、児童買春・児童ポルノ禁止法違反、青少年保護育成条例違反、重要犯罪等(殺人、強盗、放火、不同意性交等、不同意わいせつ、略取誘拐、人身売買、逮捕監禁)、面会要求等及び性的姿態撮影等処罰法第2条から第6条に規定する罪(令和5年以降)
※放火、人身売買は平成27年以降発生していないことからグラフから省略している。
※令和5年7月12日以前の重要犯罪等は不同意性交等、不同意わいせつではなく、強制わいせつ及び強制性交等である。

(出所)警察庁「なくそう、子供の性被害。」より作成

※警察庁サイト「なくそう、子供の性被害。」もご覧ください。

考えてみよう
ネットだけの交流では、顔、姿、気持ち、メッセージ、どれも本物かどうかわかりません。
それなのになぜ、ネットで知り合った人を信じたり頼りにしたりしてしまうのでしょう?
A知らない人のほうが便利?

ネット上ではなく、まずは自分のことを直接知っている人に相談してみませんか?

BどうしてもSNSに頼るなら

「優しい人でも実際に会わない」「DMなど個人的なやりとりはしない」を守りましょう。

C親身になってくれる人に

友人や家族、先生などに話しづらい場合は、専門の相談窓口を使ってみましょう。

もっと詳しく
成長過程で生じる不安定な感情につけこまれる危険

多くのこどもがSNSを活用し始める思春期の頃は、仲間との関係がとても大切で、悩みもモヤモヤすることも多くなる時期です。感情の行き違いはしばしば起こり、辛さ、イラ立ち、「大人はわかってくれない!」など、リアルな生活で受けたストレスをネットにぶつけることで自分の感情や気持ちをコントロールしようとすることも少なくありません。

でも、そんな心理状態や判断の甘さを知って、近づいてくる危険な大人もいます。ネットの向こうにいるのが悪い人かもしれないことを知りつつ、リスクよりもそのときの感情を優先しがちな時期。ネットで知り合った人に深入りしないよう「ここまで!」の限界を話し合い、意識して使うことが危険回避の第一歩です。

※厚生労働省サイト『まもろうよ こころ』 に掲載されている相談窓口もご利用ください。

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