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情報発信編
~被害者にも加害者にもならないために~
21良かれと思って拡散した情報がデマだった?!

学習のポイント

~慌てて広めない、気になっても鵜呑みにしない
ネットの情報はファクトチェックが不可欠~

事例21。大規模な災害で停電が続いている中でSNSを見たら、停電中に空き巣狙いの不審な車両がいるので注意するようにとの呼びかけを見た。みんなが困っているときに、空き巣なんて、と思い、知り合いにもその情報を伝えて拡散したが、後日のニュースで、工事関係者の車両が、空き巣であると誤認されて、嫌がらせを受けた結果、停電の復旧工事に影響がでていることを知って、自分の誤った情報の拡散が多くの人に影響してしまったことに愕然とするシーン。

ハートきゅんのイラスト

ここから僕が解説します

事例21解説。僕、ハートきゅんが解説します。誤った情報に振り回されてしまいましたね。災害やトラブルが生じたときは、素早く注意喚起したり、救助を求めたりすることが必要ですよね。でも、その内容が誤っていたら、さらなる混乱が生じてしまうかも。ショッキングな情報は特に信じ込みやすいので、そういった情報に触れたときは、情報源をしっかり確認しましょう。たとえ、その情報が知り合いからのものだったとしても、安易に信じ込んで発信してしまうと、あなたも他人に迷惑をかける側になってしまうことも忘れずに。

考えてみよう
災害時には、多くの誤った情報が流通・拡散し、迅速・円滑な救助の妨げになり、救助が必要な人に届かない場合なども。ウワサやデマなど偽・誤情報に振り回されて失敗しないためには、どうしたらいいでしょう?
Aまずは深呼吸、冷静になる

災害時に危険を伝える情報を見たら誰もが慌てます。知らせる・広める前に一度落ち着きましょう。

B表現の自由と他人や社会への危害

表現の自由はありますが、個人や社会に重大な危害を及ぼす投稿は犯罪や権利侵害、SNS利用規約違反になる場合も。

C騙されないためには?

真偽の不確かな情報は、安易に拡散せず、公的機関の情報、報道やファクトチェック団体などを確認!

もっと詳しく
情報の再投稿やシェアの前には必ず以下の確認を!

文章や画像・映像はもちろん、Web作成やプログラミングなどまでできてしまう「生成AI」。急速な発展と普及により、一気に利用者が拡大しました。残念ながらAIの技術は悪用されることもあり、偽・誤情報をさらに見分けにくくしています。特に、音声・映像を加工した動画やチャットはだまされやすく、注意が必要です。

ネット上の情報は誰もが気軽には発信できることから、事実か否かを見抜く力が重要です。デマ情報の拡散は、誰かに多大な迷惑をかけるだけでなく、自分自身が危険な目にあうきっかけにもなります。ネットを楽しむ際は疑わしい情報に惑わされないよう、少しでも気になったら以下のチェックを実施しましょう

まずは以下をチェック!
情報源はある?
  • その情報はどこから、いつ発信されたものですか? 
  • 根拠となるモノ・コトは今も存在していますか?
  • 情報源が「海外の」ニュースや論文の場合、あなたはその情報源を確認、理解していますか?
その分野の専門家?信頼できる人?
  • その情報は、専門知識や必要な資格を持った人が、責任を持って発信しているものですか?
  • その人は過去に、偽情報や誤情報を発信して批判されたりしたことはありませんか?
  • その人は関連する情報や商品を売っていませんか?
他ではどう言われている?
  • その情報について、他の人や他のメディアはどのように言っていますか?
  • その人の意見に反論している人はいませんか?
  • 別の内容で報じているメディアや、誤りであることを指摘しているメディアや投稿はありませんか?
生成AIのある時代、その画像は本物?
  • 動画や映像だから?臨場感があるから?それだけで「本当」だと判断して大丈夫ですか?
  • 画像検索をしたら、同じものがヒットしませんか?
  • 過去に撮影された全く無関係のものや、それらを元にAIによって生成されたものではありませんか?

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