空から火や爆弾がふってくる「空襲」

おばあちゃんの子どものころ、日本は戦争をしていたんだよ。

それは、学校で習ったよ。

そうだね。
じゃぁ、今日ケンちゃんがかぶってきた『防災頭巾(ぼうさいずきん)』は、どんな時に使うのかな?

「地しんの時にかぶって頭を守るんだよ」って、先生に言われたよ。

そうなんだぁ、ケンちゃんの『防災頭巾』とよく似たものをおばあちゃんの子どものころは『防空頭巾(ぼうくうずきん)』って呼んでいたんだよ。

へぇ〜

空襲(くうしゅう)のサイレンが鳴ると『防空頭巾』をかぶって防空壕(ぼうくうごう)に逃げたんだよ。
アメリカの飛行機が爆弾や焼夷弾(しょういだん)を落として、建物が燃えて町中が火事になったんだよ。

こわーい

とってもこわかったんだよ。
逃げるときにガラスの破片や火の粉から身を守るのが『防空頭巾』なんだよ。

『防空頭巾』は燃えないの?

水にぬらして燃えにくくしたこともあったよ。
『防空頭巾』には、名前や血液型を書いた名札をぬい付けてあって、何かあったときに誰なのかわかるようになっていたんだよ。

防空頭巾(ぼうくうずきん)

防空頭巾(ぼうくうずきん)は、布で作られたもので現代の防災頭巾(ぼうさいずきん)のもととなった物です。防災頭巾よりも大きくて、かたをおおう部分が大きくなっていました。

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