大谷平和観音

基本情報

所在 大谷公園
住所 栃木県宇都宮市大谷町1198(JR宇都宮駅より関東バス バス停「大谷寺前」下車 徒歩2分)
連絡先 宇都宮観光コンベンション協会 028-632-2445
建立者 大谷観光協会
建立年 昭和31年5月4日

※H22.11発行「平成22年度 全国戦災史実調査報告書」より
(調査時期H22.7〜10月/情報提供元は、宇都宮観光コンベンション協会)

施設の写真

大谷平和観音

説明文1

説明文2(拡大)

説明文

平和観音


 大谷寺の南側に高くそびえる平和観音は、身丈26.93メートル(88尺8寸8分)の
高さで、第二次世界大戦による戦没者の霊を弔い、世界平和を祈念するために、大谷観音
の御前立として彫刻されたものです。
戦後間もない昭和23年9月より、当時の大谷観光協会と地元の人々の熱心な後援の
もとに、大谷石の採石場であった壁面を利用し、南側の岩肌に観音像を刻みました。東京
芸術大学教授・飛田朝次郎が彫刻を手がけ、その指導のもと、大谷町の石工・上野波造
氏らが制作にあたりました。6年の歳月を費やした結果、昭和29年12月に完成しました。
昭和31年には、日光輪王寺門跡菅原大僧正により開眼供養が行われ、それ以降大谷の顔
としてそびえ立っています。

経緯

大谷平和観音


  一個人の鎮魂の念から生み出されたのが大谷平和観音である。戦時中、大谷の地下工場に動員された群馬県出身の上野浪造氏は、戦後も大谷に居住して仏像彫刻を決意したといわれている。戦時中に亡くした2人の弟を含め、多くの戦争犠牲者に対する供養のためである。
昭和23(1948)年の起工式後、大谷観光協会や東京芸術大学飛田教授の協力の下、昭和29(1954)年についに完成し、昭和31(1956)年、日光山輪王寺から僧侶を招き開眼式が行われた。個人の鎮魂の念が地域を揺り動かし、やがて平和の灯火をともした典型的な例である。

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