平成20年度第10回政治資金適正化委員会

日時

平成21年3月19日(木) 15時00分〜16時55分

場所

中央合同庁舎第7号館西館 11階 1114共用会議室

出席委員

上田廣一、小見山満、池田隼啓、谷口将紀、牧之内驪vの各委員

議事次第

  1. 開 会
  2. 議 題
    (1)政治資金監査に関する研修の実施計画について
    (2)政治資金監査の実施に向けた準備状況と今後の検討課題について
    (3)政治資金監査に関するQ&Aについて
    (4)登録政治資金監査人の登録状況について
    (5)その他
  3. 閉 会

配付資料

議事要旨

1.第8回委員会の議事録について、委員から了承された。

2.事務局から「政治資金監査に関する研修の実施計画について」についての説明が行われた(資料1)。

3.事務局から「政治資金監査の実施に向けた準備状況と今後の検討課題について」についての説明が行われ、これを基に以下の意見があった(資料2)。

○ 領収書等と会計帳簿等の記載の関係について、
・ 支出について裏付けとなる書類があるかどうかを確認するという点が政治資金監査において最も重要であり、その点に集中すべきことを考えると、支出を受けた者の住所の記載については、常識の範囲内でできる限り簡略化してはどうか。
・ 法律上、会計帳簿への支出を受けた者の住所の記載が求められている限り、国会議員関係政治団体側に対しては、できる限り支出を受けた者の住所の記載に努めるよう求めるべきではないか。
・ 監査する登録政治資金監査人側と、会計帳簿に記載する国会議員関係政治団体側の立場を分けて考えるべきではないか。国会議員関係政治団体側に対しては、できる限り支出を受けた者の住所の記載に努めることを求めた上で、それでも記載できないものについては、政治資金監査において記載不備とはしない取扱いとしても差し支えないものと思われる。
・ 支出を受けた者の住所の記載については、常識の範囲内であれば、運用に任せて必ずしも厳密を期する必要はないのではないか。
等の意見があり、これらの意見を踏まえてさらに検討することとなった。

○ クレジットカードを利用した場合の会計帳簿等の記載方法について、
・ 政治資金規正法上の支出は約束ベースの支出を含まないという解釈であるが、約束ベースの支出は不履行があり得るが、クレジットカードによる支出であれば、支出を受けた者としてはカード会社から必ず支払いを受けることができるため、約束ベースの支出というよりは、支出そのものということはできないか。
・ 法律解釈のみではなく、実務上、どのように記載されているのかという観点も重要ではないか。
・ クレジットカードを利用した場合、どの時点を支出の年月日として計上するかは、残高との整合性の問題である。収支報告書上は、残高は特段重要視されていないように思われるので、クレジットカードを使用した時点を支出の年月日として計上してもよいのではないか。
・ クレジットカードを利用した場合の記載方法を簡略化するという方向性はよいと思うので、実務的な観点からメリット・デメリットを整理すべきではないか。
・ 政治資金規正法上の支出は約束ベースの支出を含まないという解釈がネックになっているのであれば、支出の定義をより広く解釈することはできないか。
等の意見があり、これらの意見を踏まえてさらに検討することとなった。

○ 領収書等として疑義のある書面の取扱いについて、
・ 支出の目的が判然としないものであっても、税務調査においては認められるものもあると考えられる。
・ 支出の目的が記載されていないものであっても、領収書等の発行主体から支出の目的を類推できるものや、会計帳簿の支出の目的の記載と併せて支出の目的が明確になるものについては、領収書等として認めることとして差し支えないのではないか。
・ 政治資金監査における取扱いを検討する以前に、領収書等に支出の目的をできる限り詳細に記載してもらうように政治団体側に求めていくことが重要ではないか。
・ 領収書等として認めずに領収書等を徴し難かった支出の明細書に記載されるよりも、領収書等として認めた方が支出の裏付けとして明確になってよいのではないか。
・ 領収書等として認められる範囲を広げすぎても不適切であると考えられるので、確定申告等における領収書等の取扱いと相場を合わせる方が望ましい。
等の意見があり、これらの意見を踏まえてさらに検討することとなった。

4.事務局から「政治資金監査に関するQ&A(その1)」についての説明が行われ、委員から了承された(資料3)。

5.事務局から「登録政治資金監査人の登録状況について」についての説明が行われた(資料4)。

6.政治資金課から「国会議員関係政治団体の届出状況について」についての説明が行われた(資料5)。

7.事務局から、今後の議論の進め方等についての説明が行われた。

議事録

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