総務省は、平成26年度に引き続き、平成27年度においても、スマートフォンの利用者情報の取扱いに係る安心・安全な利用環境の整備を目指して、アプリケーション(以下「アプリ」という。)におけるプライバシーポリシーの作成・掲載に係る実態調査と、当該アプリがプライバシーポリシーの記載通りに利用者情報を取り扱っているかを検証するための実証実験を実施しました。
今般、スマートフォン アプリケーション プライバシーポリシー普及・検証推進タスクフォース(以下「タスクフォース」という。)(主査:新保史生・慶應義塾大学教授)において、当該実態調査及び実証実験の結果を「スマートフォン プライバシー アウトルックIII」として取りまとめましたので公表します。
近年より、スマートフォンに蓄積された利用者情報が、不正なアプリによって外部送信される事例が発生しており、スマートフォンの安心・安全な利用環境を整備する必要性が高まっています。このため、総務省の「利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会」は、平成24年8月、アプリ提供者等がスマートフォンにおける利用者情報を適切に取り扱うための具体的な指針を定める「スマートフォン プライバシー イニシアティブ」を公表し、平成25年9月、個々のアプリ等について利用者情報の適切な取扱いがなされているかどうか等を、運用面・技術面から第三者が検討する仕組みが民間主導により整えられることが望ましいと提言する「スマートフォン プライバシー イニシアティブII」(「スマートフォン安心安全強化戦略」第I部)を公表しました。
その後、平成25年12月に設置されたタスクフォースにおいて、実証実験を通じた第三者検証の仕組みを構築するに当たっての諸課題について具体的な検討がなされ、当該実証実験の全体像をとりまとめた上で公表(平成26年5月「スマートフォン プライバシー アウトルック」)した上で、アプリにおけるプライバシーポリシーの作成・掲載に係る実態調査及び第三者検証に係る実証実験を行いその結果をとりまとめました(平成27年4月「スマートフォン プライバシー アウトルックII」)。
今般、上記施策に引き続き、プライバシーポリシーの実態調査及び昨年度よりフィールドを広げた実証実験を実施し、その結果をタスクフォースにおいて「スマートフォン プライバシー アウトルックIII」として取りまとめられましたので公表します。