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報道資料

平成30年3月16日
中国総合通信局

「医療電波利用中国協議会」を発足
〈広島県の取組を中国5県に拡大〉

  中国総合通信局(局長:元岡 透)は、3月23日(金曜日)、中国地域の医療機関における安全かつ便利な電波利用を推進するため、昨年9月に設立した「広島県医療電波利用推進協議会」を中国5県に拡大し、「医療電波利用中国協議会」として、新たに発足させます。
  当日は、協議会の開催後に、全国の医療機関における電波トラブル事例を題材とした「医療機関における電波の安全性に関する説明会」を開催します。

  近年、多くの病院において、携帯電話はもとより医用テレメータや医療情報をやり取りする無線LANなど様々な医療機器での電波利用が進む一方で、電波に関するトラブル事例も報告されています。
  そのため、中国総合通信局では、「広島県医療電波利用推進協議会」を昨年9月27日に設立し、広島県内の医療機関における安全かつ便利な電波利用を推進する取組を行ってまいりました(別紙1参照)。
  このたび、本協議会の取組を中国管内全体へ拡大するため、中国5県の医療関係団体等を構成員とする「医療電波利用中国協議会」を新たに発足させます(別紙2参照)。
  当日は、協議会の開催後に、医療機関における電波トラブル事例を題材として、電波トラブルに関する課題の分析、対応策等についての説明会を開催します。

【医療機関における電波の安全性に関する説明会】
  • 日時
    平成30年3月23日(金曜日)15時15分から16時15分(14時45分受付開始)
  • 会場
    TKPガーデンシティPREMIUM広島駅前
    カンファレンスルーム8B
    (広島市南区大須賀町13-9 ベルヴュオフィス広島 )
    https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gcp-hiroshima-ekimae/access/
  • 演題及び講師
    『医療機関における電波管理のあり方及び優良・トラブル事例から見た課題・対策について』
    東京大学医学部附属病院 企画情報運営部 講師
    パブリック・リレーションセンター/企画経営部副センター長/副部長
    臨床工学技士 新 秀直(あたらし ひでなお) 氏

別紙1:平成29年度広島県医療電波利用推進協議会の活動報告
別紙2:医療電波利用中国協議会構成機関

<参考ホームページ>
広島市で「医療機関における電波の安全性に関する説明会」を開催
https://www.soumu.go.jp/soutsu/chugoku/fieldinfo/01sotsu08_01000836.html

<関連報道発表>
別紙1

平成29年度広島県医療電波利用推進協議会の活動状況

  平成29年度広島県医療電波利用推進協議会における活動状況は以下のとおりです。

  1. 医療機器の電波環境に関するアンケート調査の実施
      平成29年9月27日の協議会設立に先立ち、8月に広島県臨床工学技士会の協力により、トラブル事例等のアンケート調査を実施し、設立総会において結果報告を行った。

    アンケート結果の概要

    • 回答のあった44の病院のうち、41病院(93%)が電波を利用する医療機器を利用し、また、24病院(55%)で電波に関するトラブルが発生。
    • 電波を利用する医療機器及びトラブル発生は、いずれも医用テレメータが最多。
    • 電波を利用する医療機器の管理を「納入業者任せ」や「何もしていない」病院が4割(44%)。
    • 管理上感じていること、困っていることとして、トラブルの原因や解決方法等の情報不足の回答が多い。
      アンケート結果グラフ
  2. 全国の優良・不具合事例等収集に係る対応
      平成29年10月から12月にかけて総務本省が実施した全国の優良・不具合事例等の収集に際し、本協議会からは、上記アンケート調査結果を基に事例収集を行い、各病院から具体的な事例として提出された優良事例2件、不具合事例8件を提出しました。

  3. 病院内における電波環境調査の実施
      医療現場における実態調査の一環として、平成29年12月末、広島市内の2病院において、混信事例に基づく「電波環境測定」を行いました。
      これは、本協議会から総務本省に推薦を行い選定されたものであり、請負業者である一般財団法人電波技術協会が2日間に渡り、病院内の複数ポイントにおいて医用テレメータ、携帯電話、無線LANを対象に電波環境の測定を実施しました。

  4. 「電波の安全性に関する説明会」の開催支援
      総務省が中国地域で開催する「医療機関に係る電波の安全性に関する説明会」等において、協議会として後援するとともに、構成員の皆様を通して医療関係者等へ周知を行うなど、開催支援を行いました。

    電波の安全性に関する説明会」開催状況
    開催日 開催地 演題及び講師 参加人数
    平成29年10月25日 松江市
    • テーマ
      医療機関において安心・安全に電波を利用するために
    • 講師
      新 秀直氏(東京大学医学部付属病院企画情報運営部 講師)
    80名
    平成29年11月26日 下関市
    • テーマ
      総務省発「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」における臨床工学技士の役割
    • 講師
      加納 隆氏(滋慶医療科学大学院大学 教授)
    100名
    平成30年2月22日  広島市
    • テーマ
      身の回りの電波の健康影響評価
    • 講師
      牛山 明氏(厚生労働省国立保健医療科学院
      生活環境研究部 上席主任研究官)
    69名
    平成30年3月18日 岡山市
    • テーマ
      総務省発「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」における臨床工学技士の役割
    • 講師
      加納 隆氏(滋慶医療科学大学院大学 教授)
    90名
    平成30年3月23日 広島市
    • テーマ
      医療機関における電波管理のあり方及び優良・トラブル事例から見た課題・対策について
    • 講師
      新 秀直氏(東京大学医学部付属病院 企画情報運営部 講師)
     
  5. 協議会の取組を中国地域へ拡大
      協議会の取組を広島県内から中国地域全体へ拡大するため、広島県以外の各県の医療関係機関(臨床工学技士会、医師会、病院協会)に参画を依頼し、構成員として加入いただき、名称を「医療電波利用中国協議会」に変更しました。


別紙2

医療電波利用中国協議会 構成機関

(順不同:23団体26名)
 
分野 所属
臨床工学技士会 一般社団法人鳥取県臨床工学技士会 会長
一般社団法人島根県臨床工学技士会 会長
一般社団法人岡山県臨床工学技士会 会長
一般社団法人広島県臨床工学技士会 会長
一般社団法人広島県臨床工学技士会 理事
一般社団法人広島県臨床工学技士会 理事
一般社団法人広島県臨床工学技士会 理事
一般社団法人山口県臨床工学技士会 会長
医師会 一般社団法人島根県医師会 事務局長
公益社団法人岡山県医師会 事務局長
一般社団法人広島県医師会 事務局長
一般社団法人山口県医師会 事務局長
病院協会 鳥取県病院協会 事務局長
島根県病院協会 会長
一般社団法人岡山県病院協会 事務局長
一般社団法人広島県病院協会 事務局長
一般社団法人山口県病院協会 事務局長
自治体病院 自治体病院協議会広島県支部
医療機器製造 フクダ電子広島販売株式会社
日本光電工業株式会社
通信(携帯) 株式会社NTTドコモ
KDDI株式会社
ソフトバンク株式会社
行政(自治体) 広島県
行政(国) 中国四国厚生局
中国総合通信局
事務局 中国総合通信局電波監理部電波利用環境課

連絡先
電波監理部電波利用環境課
電話:082-222-3311

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