平成25年3月11日up
災害時の情報源として、テレビやラジオは最も重要なメディアのひとつですが、もし、放送の送信所自体が災害により停電し、放送が受信できなかったらどうなるでしょう。
北海道総合通信局では移動電源車を配備し、災害時に発生する停電の際には、いつでも地方公共団体、放送事業者及び電気通信事業者等に貸与できる体制を整えています。
2月28日(木曜日)、当局は放送事業者と共同で、移動電源車の貸与訓練を行いました。
訓練は、札幌市直下で発生した大規模な地震の影響により停電が発生し、その直後からバッテリーにより運用してきた札幌市内のテレビ中継局がバッテリー残量の低下により停波するおそれがあることを想定して行いました。
今回は、あらかじめシナリオを用意せず、放送事業者から移動電源車の貸与要請を受けてから出動するまでの手順の確認を行ったほか、テレビ中継局に到着後には、テレビ中継局への電源の引き込み作業を放送事業者と手順を確認しながら行いました。
今年の札幌は例年にない降雪が続いており、局舎の周辺も2メートル近い雪山ができていました。訓練当日も大雪が降り続く中の作業となり、災害時の対応には様々な天候条件を想定しておくことが大切であることを訓練参加者の全員で確認しました。
当局では、「いざ」と言うときに迅速に対応することができるよう、引き続き関係各機関と共同で同様の訓練を続けていきます。
北海道総合通信局防災ポータルサイト
https://www.soumu.go.jp/soutsu/hokkaido/bousai-portalsite.html
移動電源車の到着
引き込み方法などの綿密な打ち合わせ
作業開始
電源供給開始